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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 241~260 13/18ページ
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孤島のハイテク研究所で事件は発生する。新しい形の本格ミステリーです。理系小説とも呼ばれる氏の作風。ただのミステリーとして完成しているのではなく、会話や動作から氏の研究に対する姿勢も伺う事が出来ます。 「死んでいることが本来で、生きているというのは、そうですね…、機械が故障しているような状態。生命なんてバグですものね」 | ||||
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理系小説ですね。。。 そういえば2進法とか6進法とかやりましたね 中学生くらいに。小学生のときかな??? あの時は数字の新しい使いかたを覚えたみたいで とっても感動したけれど。 普段人生には直接関わってきませんね。 久しぶりに触れ合った気がしました。 | ||||
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森博嗣さんS&Mシリーズの第1作です。 両親を殺害して孤島に建つ研究所に幽閉されている、天才工学博士・真賀田四季。 彼女の部屋で、手足を切断されウェディングドレスを着せられた死体が発見される。 最新のテクノロジーによって、生み出される密室殺人。 その謎に挑む、大学教授・犀川と女子大生・西之園萌絵。 この2人のシリーズは全10作品で完結するんですが(短編を除く)、 私はシリーズ1作目のこの『すべてがFになる』が一番好きです。 文章のテンポの良さが素晴らしいと思います。 真賀田博士の天才っぷりも、理解不能ながら魅力的です。 森博嗣さんの小説は、よく“理系ミステリ”なんて評されたりしますが、 手足切断なんていう異常な死体が出てきても、 おどろおどろしくならないところがすごい。 | ||||
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四季シリーズの夏まで読んで,今回10年ぶりぐらいに読み直しました。 【以下,ネタバレ感は個人差あると思いますので注意】 初めて読んだときとは印象がまったく違います。特に,著者の文章の雰囲気が近著とあまりにも違い戸惑いました。登場人物も,「こんなにしゃべる人だっけ??」という違和感。行間もたっぷり最初から詰め込まれている感じ。おなかいっぱい。 四季シリーズまで読んできて,「ここがこうつながっていたの?」という驚き。最初からここまで考えて書いていたのか,それとも後から辻褄を合わせたのかについても疑問。とにかく,シリーズを追うごとに謎が増えていっています。 今後も著者のペースに追いつこうと読み進めると思うのですが,ネットのどこかに人物相関図なんかがありそうで,でもそれを見てしまうと楽しみが減りそうでとジレンマ。 | ||||
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この物語は、プログラムやコンピュータに関するワードがいろいろ出てきます。多少かじった程度の人であれば知っている単語ばかりですが、知らない人には少々難解かもしれません。 また、携帯電話が一般に普及する直前に書かれていることもあり、現代では少々通じない内容になっています。 主人公の犀川は典型的な理系人間として描かれており、物言いが少々無機質で理詰めに頼るところが多いです。社会派ミステリーでは殺人を犯す人間を様々な角度から想像していくわけですが、人間性を持たない殺人に対してはこのような主人公でもよいのでしょう。私は読んでいてあまり主人公を好きにはなれませんでした。ホームズばりのトリック解説は読んでいて苦笑モノです。 タイトルで少々ネタばれしてしまっていますので、個人的にはもっとプログラムやソフトウェアに対して深くトリックを埋め込んでほしかったところです。 | ||||
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推理小説としては駄作。 動機を持っていると考えられる人物が一人しかいなく、トリックが完璧な密室だと書かれてたら犯人はわかると思う。 他の登場人物に存在感が無いのが致命的。 舞台設定に関係するので仕方ないのかもしれないがもっと主人公との関わりを増やしたりミスリード部分を作るべきだった。 ページを費やした分、主人公2人はどちらも面白いキャラだと感じた。 萌絵のぶっとんだお嬢様キャラっぷりが有馬マリア慣れした自分を楽しく笑わさせてくれる。 犀川については本書解説に詳しく書かれてるので割愛。 冒頭の萌絵と四季の会話は 萌絵の暗算能力がすさまじく、四季の話す事が正直イミフでついていく気がしなくなり苦痛でした。 事件が起こると面白くなるんだけど上記理由から200P過ぎると中だるみ。 解説部分になると主人公が2人いることにより面白味が増しトリックは丁寧に解説されよく考えてるのがわかる。 真賀田四季のキャラは捨てがたいので四季が登場する続編だけ読もうかなっていう読後感。 一つ不満として言っておきたいのが犀川の閃いた描写。あれは過剰演出。 ついでに誉めるとアリバイを捨てたのは評価できる。 | ||||
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トリックには確かに驚く。しかしそれだけ。 伏線的なものもあまりなく、自分で考える楽しみに欠ける。 えいやっ!と種明かし、「そうだったのか!!」よりも「ふ〜ん...」 主人公2人の描写は陳腐。笑うに笑えないレベルかなと。 96年の作品とのことだが、テクノロジーの描写をここまでやってしまうと 70年代に描かれた「近未来SF」みたいとまでは言わないけれど、 すでに違和感が生じ始めている。 現代の横溝正史を狙ったのでしょうか? 舞台設定や登場人物の極端さに、そんなことを思ってしまいました。 ただの箇条書きになってしまいました... | ||||
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私と森博嗣さんの作品との出会いは“まどろみ消去”からでした。 そこから“レタス・フライ”に至るまで、彼の作品にどっぷり浸かりました。 私は短編を通じて犀川助教授と西之園萌絵のイメージが定着したせいか、 レビューにて多く書かれていた「キャラクターのブレ」を殆ど感じませんでした。 いや逆に短編に書かれた彼らと、“すべてがFになる”の彼らに、 違いなどなかっと思います。 ツーシータのスポーツカーを見て「低機能だ」と考える 犀川助教授のベースは全くブレていませんね。 森さんの作品には工学者としての信念というか心得が随所に見られ、 エンジニアの端くれとしては、とても心躍るものがあります。 「表現や解説に専門用語が多い」などの感想も多いですが、 工学を専攻した者にとっては全く問題ないものと考えます。 まぁ「万人に受ける作品でなければ」と思う方からみると敷居は高いか。 でもそういったアプローチでミステリィを書き上げたところは 「流石だ!」と唸ること、この上ないのではと思いました。 本作品の“THE PERFECT INSIDER”は、本当に完全な内通者だったと思います。 自分が今まで生きてきた中でBとDが仲間外れだなんて思わなかったし (いや数字で表されていたら解った。なんてのは言い訳ですね。) そういったことを気付かされたことも、とてもいい作品と思った要因の一つです。 | ||||
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過去の両親殺しの為、研究所に監禁されながら研究を続けていた天才女性プログラマ。研究所を訪れていた大学助教授と女子学生の眼前で、彼女の惨殺死体が出現する。しかし、現場はコンピュータで開閉が制御された被害者の個室。ミステリ史上最強の鉄壁な密室は崩れるのか? 自らも大学助教授である著者が工学系統の知識を駆使した、異彩を放つ本格ミステリ。犯人が緻密に計算し尽くした犯行は、岡嶋二人の「99%の誘拐」を彷彿とさせるもので、その周到さには絶句する。 巻頭の登場人物紹介にない重要人物が終盤での核心に迫る段階で登場するのはややアンフェアにも思うが、これは「見方によっては確かに嘘ではない」という叙述でもあるのだ。鮮やかなミスリードが巧い。 理詰めの犀川といい、箱入り娘の萌絵といい、キャラも立っている。実に読ませるエンターテイメントだ。 こういったクローズドサークルの結末はマンネリ化しがちだが、第1回メフィスト賞受賞作の名は、伊達じゃない。冒頭からラストまで飽くことなく読者を裏切り続ける快作に仕上がった。 この空前絶後の殺人鬼に勝てる自信がある人は、どうか挑戦をしてみて欲しい。勝算は全く請け合えないが。 | ||||
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面白かったんだけど、自分が抱いていた犀川先生や萌絵のイメージと 大分異なり、違和感があった。自分の好きな小説の映画化やコミック化にはよくあることだから、それはしょうがない。 筋は小説で読むよりよく分かって、親切だなぁって思った。コミックから読むのもありかも。 | ||||
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作者のメジャーデビュー作品である本作品。 理系の人間はあちこちのネタに、にやりとさせられるはず。 書かれた時代のせいか、コンピュータと言えばUNIXだった時代のネタが垣間見えて少し懐かしい気分になった。 | ||||
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評判作なので購入。推理小説としては下級レベル。ミステリィなどと称する物は所詮この程度のレベルなの?メフィスト賞底が知れてしまうというもの。 のっけから始まる、禅問答の如き観念世界の話は、長いというより、はっきり苦痛。さりとて事件とはなんの関係もないのだから呆れる。早い話が、作者の作った真賀田四季なる人物の知能の高さを読者に知らしめん、としたのだろうが、逆に知能の低さをアピールしてしまっている。 作品を読み出して最初の頃は、この真賀田四季なる人物はとっくに殺されていて、テレビカメラを通じて会話しているのは人工無能(若しくは知能)に違いないと信じていた。四季の受け答えは人工無能にありがちのパターンだ。 そういった風であるから、真賀田四季なる人物に知性を感じろと言われてもそれは無茶という物。 犯人は、読んだ人の大抵は当たるんじゃない?て言うか、あんな怪しい人物を疑わない方がおかしいと思うぞ。 中で交わされる会話にはほとんど実がなく、なんか上滑りしている感じ。それでいて伏線などはこれっぽっちもない。 唯一屋上での犯行方法が謎だったのだが……、あれはないと思うぞ。もしああいうことをしたければ、そう言うことをする被害者の動機をちゃんと示しておくべき、と思うが……。 | ||||
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なんでだろう? テンポが悪くてすぐ眠たくなります。 人物描写が稚拙すぎてキャラクターが生きてないロボットみたいで愛着ゼロだから会話がつまんないキャラクターの動作にしても客観的に描いているから、遠くから見てる感じがテンポを下げてるし出てくるキャラクター1人1人がつまらん少女マンガかロボットみたいな登場人物ばかりでさ。リアリティもないから躍動感もない情緒もない例えるなら一方通行の学校の教科書みたいで非常に退屈です酷評したけど正直な感想です中途半端な作品を書きまくらないで一冊一冊のクオリティにこだわったらどうですか? | ||||
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子供の時、「推理クイズ」なるものを熱心に読んでいたときは ”どれほど奇抜なトリックか?”が興味のほとんどだった。 しかし、その後ミステリを読み進めるにつれてそれよりも 物語の世界観や雰囲気そのものを楽しむように変わってきた。 その意味で本書はとても面白い。 理系ミステリと呼ばれる著者の本領が発揮されている。 一般人とかけ離れた感覚の研究者が登場人物として出てくるのだが その描写が読んでいて楽しい。 理系的な哲学問答(現実と幻想、自然の美しさに関する考察)や 時計の文字盤という慣習に対しての批判、そういったディテールそのものが 世界観を作っている。日常的でないので、作り物の世界・リアリティを 感じないと思う人もいるかも知れない。 出てくる登場人物が、一般人の感覚とかけ離れているし 舞台も人工的でその意味ではまったくリアリティがない。 殺人事件だというのに、それほどシリアスになったり神経質にならない というだけでも違和感を感じるかも知れない。 しかし、その人工的な世界観を楽しめるのであれば 自分は理系の人間ということもあるが、この小説によって新しいミステリの 魅力を発見できるだろう。 | ||||
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ラジオやレコードなどを用いた小説は数多くあれど、これほどコンピュータを大々的に扱った推理小説はこれが初めてだろう。 この本が発売された1996年といえば、コンピュータがそれほど普及していない時代だ。 それから10年以上の月日が経ち、PCやネットワークが一般家庭にも広く普及しているが、そんな現代においてもコンピュータにそれほど詳しく無い人には敷居が高い作品だと思う。 また、作中で言及している未来像がまさに現在の世界と一致している点も興味深い。 ある程度の知識が無くては100%は理解できないかも知れない、まさに現代を代表する理系ミステリーだ。 | ||||
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森博嗣のすべてがFになる。面白かった。 個人的に一番面白いと思ったのは、 すべてがFになる、というキーワード。 この小説の核心にふれる表現でありながら、 読まない限りこのキーワードからは絶対にその根幹には辿り着けない。 その危うさと読んだ後に来る納得感で、 面白さがジワリと湧いてくる。 ただ、二人の主人公のキャラクターが曖昧であったり、 展開のスピード感が足りなかったりして、 物語にのめり込めなかった感はある。 推理物として読もうとすると、工学的な知識が必要になるから若干読みづらいかもしれない。 心理的な描写や展開も少ないので、感情移入のしづらさもある。 しかしながら、逆にその工学的な知識と論理性が、 この小説に比類ない味わいと奥行きを与えていることは間違いない。 この手の小説が書ける人というのはかなり限られてくると思う。 理系の人とか東野圭吾が好きな人とかは、 結構好きになれる作品だと思う。 | ||||
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これだけの(境界)条件から、科学的に再現可能な他の回答が考えられますか? 物語の終盤での主人公の一言。これがこの小説の特徴を一言で捉えている。 瀬名秀明が巻末で解説している通り、通常ミステリー小説では感情的な動機で殺人が起こる。読者は殺人の動機を探して読み進めるのだが、逆に起こったこと全ての原因をそれで説明しようとして思考停止になってしまう。この小説では殺人に感情的な動機が存在しない。だからいつもと同じ調子で読んでいた私は途中もどかしい気持ちになったが、謎が解けた時、常識、つまり自分の経験から離れる快感があった。 森博嗣の作品はこれが初めてだったので、ミステリー小説の常識の枠で読んでしまったが、頭を柔らかくしてトリックに挑みたい。 | ||||
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孤島にある外界と隔絶した研究所の中で、隔離されて生活をしている天才博士、真賀田四季。彼女は14歳の時に両親を殺害した罪で裁判にかけられ、心神喪失で無罪を勝ち取って以後、ずっとそこで生活している。地方の名士の家系である西之園萌絵は彼女に興味を持ち、自分が通う大学の助教授であり、父の教え子でもある犀川創平や研究室のメンバーとともに、この研究所がある島でキャンプを行うことにする。その夜、彼女に会うために研究所を訪ねると、そこで見たのは、ウェディング・ドレスをまといながらも、両手両足を切断され、ロボットで移動する彼女の死体だった…。いわゆる密室ものに分類される作品です。 ボクはあまりミステリーを読む方ではないので間違っているかもしれませんが、多くのミステリーでは、読者は犯人に対して共感なり、反感なりを抱きます。探偵役はそこに至るために、異常な状況を理解できる状況に置き換えます。この際に、動機の解明ということが行われるわけです。 しかし、この作品では、このような動機の解明にはあまり重点が置かれません。そもそも、探偵役が状況を異常と思っているかどうかも疑問です。事実として死体があって、それを実現するにはどうすればよいかを、日常の論理で理解してしまう訳です。まあ、必ずしも読者がそれを理解できるとは限りませんが、それは天才の所業なので凡人に理解できないのも仕方ない。 では、登場人物たちが魅力的ではないかというと、決してそんなことはない。それぞれの思考方法や背景などが随所に埋め込まれ、それが彼らを彼らたるものにしています。個人的には事件と直接関係ないこれらの会話などの方が面白いとも思う。すでに世間的に十分評価されている作品なので、こういったことは十分語りつくされていると思いますが…。 | ||||
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私は理系ではないが、たまたま「境界条件」という言葉を知っていた。 この本だったか、シリーズの他の本だったが忘れたが、 小説の中で、「境界条件」という言葉を見て、新鮮だった。 何かを考えるときに、どこまでを所与と考え、どこからが操作可能なのかを 考えることができない知人にこの本を読ませて、あとからちょっとした解説を したら、前よりも考え方がスマートに変わった。 読んで楽しく、考え方に関する軽い入門書にもなってよかった。 | ||||
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ミステリー小説でこんなに面白くないデビュー作は初めて。面白かったら二作目を買おうと思っていたけど、もうこの人の本はこれで最後にしよう。 | ||||
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