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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 261~280 14/18ページ
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舞台設定とトリックが大掛かりでスケールの大きなミステリーである.密室トリックに部屋やら鍵やらをチマチマと細工したりしないオリジナリティのあるトリックで,真相はなかなか衝撃ものだ.この辺は今風のミステリーらしい. 残念な点は,登場人物に魅力がないことである.天才という言葉が繰り返し出てくるが,天才を表現するのに,ただ天才と書いても仕方がない.天才らしい言動や振る舞いで表現する必要がある.犀川や萌絵も天才近似者ということになっているが,単に理屈っぽくて人間嫌いというだけだ.作者も工学博士らしいが,理系の人間に対して偏見があるのではないか? | ||||
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本書に関するレビューは多々あり、私も星4位には楽しめたという感想を抱いたのですが。まさか、読み終えた後で評価が変わるとは自分でも想像できませんでした。本書を読んだ上で、是非、同著者作の四季を読んでみてください。各作品間の世界観はもちろんのこと、本書においてさほど重要な意味に思えなかった文が四季では見事な伏線になっています。著者の構成力の素晴らしさに圧巻させられます。ですので、星5に修正です。 | ||||
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Fの謎は数学ファンやコンピュータファンにはすぐ判るだろうが、 密室のトリックは絶対ロボット絡みだと思い、 見事に騙されました。 本格推理として見事に騙されて気持ちいいが、 エコものとして、 思想的に大傑作だよね。 主人公の探偵が、 若くて綺麗な女にモーションかけられても、 キスさえしないキ○ガイなのも良かった。 SFではないが、 地球(自然)と人類と機械の理想の未来のビジョンを提示した素晴しい本。 SFファンは必読だな。 | ||||
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私にはよく分からないと感じる事が多い作品でした。 主人公2人、四季ともに天才であるらしいがそれの描写があまりない。 登場人物に共感出来る部分や魅力を感じられ無かった。 所員にコンピュータにはエラーや手落ちが無いとあれだけ言わせたが、トリックはコンピュータの仕組みがらみ。そのトリックだと記録が残らないって言われても納得できません。 犀川が煙草を吸う描写の異常な多さ、そこまで必要だったのか。モエが妹へ嫉妬するのもいらなかった。 所員なら客を「ゲスト」として迎え入れられるシステムにしたのなら、イレギュラーな来訪者が訪れる事も予測するべき、天才であるなら。 タイトルの「すべて」は何を指していたのか。すべてって言うほど数が多かった気がしない。 理系ミステリらしいのだがどこが理系だったのか、16進数とコンピュータの話だから理系という訳では無いと思う。 謎解きもスリル感も哲学的っぽい会話も、どれを楽しもうとしても中途半端に感じた。 | ||||
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全体的な感想としては、まあまあ面白かったというところ。少し長い。 会話やキャラがいいと思う。ミステリとして読むとがっかりするかも。 【良かった点】 ・真賀田四季のかっこよさ ・THE PERFECT INSIDERの意味するところ ・・・この点だけは、なるほどっ、と思った。 ・真賀田四季や犀川が絡む会話の面白さ、薀蓄 【悪かった点】 ・不必要に長い ・動機の説明が全くない ・感情移入しにくい ・・・四季はともかく、主人公2人のどちらにも感情移入できないのはちょっと。。。 ・謎解きであまりすっきりしない ・・・個人的には、一つのトリックで全ての謎が解決できるのが最良だと思う。が、本作は謎とその説明がバラバラで、謎解きされてもあまりすっきりとしなかった。 | ||||
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とても面白い作品なので、お勧めできます。 ですが、シリーズとして、これを第一作にもってきたのはよくなかったと思います。 せっかくの流れが台無しになっているように感じました。 修正が入ってない、もともとの話を読んでみたいです。 星は作者に5つ、編集者に-2。 | ||||
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エッセイ集以外のほとんどを読んでいる私が森作品の中の最高傑作と言うのだから間違いない。 といいたいところなのだが、世間の評価は分かれる。私のようにこれぞ森ミステリィと評価する人が いる一方森ファンの中でも評価しない人は多い。 評価しない人の主な言い分はなぜ犯人がああいうトリックを使わなければならないのかということだ ろう、犯人がそういうことをする現実感に乏しい、つまりある結果をえるためになぜわざわざそんな ことを行う必要があるのか理解に苦しむ、ということではないだろうか。 森作品を評して理系ミステリィという人がいる。だから理系の人には面白く、文系の人にはおもしろ くないと言う人がいる。だがそれは違うと思う。文系理系は関係ないと思う。 森ミステリィの基本のトリックは古典的トリックの応用だ、それに理系的味付けをしてある。 では、どんな人が読んで面白いのか。それはその人の感性による。 で、その感性とは?島田荘司の代表作に斜め屋敷、夕鶴、占星術があるが、これらのメイントリックを「すごい、よくぞこんなトリックを考えついた」という人には多分面白いと思う。一方「なぜ人を殺すのにわざわざこんなことをしなければいけないのか納得がいかない、現実感がない」という人には確実に面白くないと思う。 ただ、あくまで私の個人的見解としたうえで述べるとこのS&Mシリーズはミステリィ仕立ての恋愛 小説という側面もあるのでできればシリーズを当作品から出版順に全作読むことをお勧めする。 ただ主人公二人のキャラクタが特異であるので感情移入できない人はできないという難点がある。 | ||||
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題名にやけに惹かれて買ってみました。 途中までの内容は結構面白く、近未来的な理想 などが感じられましたが オチがひど過ぎて・・・。このオチのために分厚い本を読んだと思うと 微妙な気がしました。数字が関係してくる点について万人向けではないかな。。 文系の私は理系の人を尊敬しますから読んでて途中投げ出すこともなかったが 最後のオチが、がっくり。『天才プログラマー』ならなんでも出来て 神並みレベルにコンピュータトリックを持っていかなくても・・・と思いました。 理系な文章で施設環境も面白い点で☆3つです。 | ||||
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理系向きの推理小説と思われがちだが、 それはエッセンスに過ぎない。 魅力あふれる登場人物。 推理小説好きにはたまらないシチュエーション。 本書のおかげでどっぷり推理小説にハマりました。 | ||||
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S&Mシリーズの第1作めにして、シリーズの根幹となる作品です。大学の助教授や学生が主人公で親近感がわきました。密室殺人なんて所詮作り物というスタンスで、トリックも非現実的、いわばおはなしの添え物です。このシリーズはストーリーより、キャラクターの面白さを楽しむ作品群だと思います。なんといっても美人で天才のヒロイン、西ノ園萌絵のキャラクターが最高です。漫画を読む感覚で発行順に読まれることをお勧めします。 | ||||
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有栖川有栖氏をして 「あんなことがトリックに使えるとは。自分なら冗談にしかできなかった」 と、言わしめた森博嗣氏衝撃のデビュー作。 「数字の中で7だけが孤独」であるという謎めいた仄めかしから始まり、 「すべてがFになる」というメッセージに向けて収束していくスマートな構成、 そこに低体温で、ややシニカルな犀川創平のキャラの魅力が相まって、 多くの読者を獲得しました。 その一方で、森氏の作品はともすると〈理系〉というレッテルや 「キャラ小説」としての側面ばかりが語られがちなのですが、 決して従来のミステリの文法が無視されているわけではありません。 本作から始まる〈S&M〉シリーズでは、あくまでトリックを中心とした 本格ミステリの体裁がとられ、テーマとしては一貫して〈密室〉が扱われています。 〈密室〉とは、いわば近代的自我の内面の表象であり、 ミステリでは、その特権的で不可侵であるべき空間が 犯人と探偵によって解体されていく様が描かれます。 森氏は、そこにバーチャル・リアリティの概念を導入することで、 肉体と精神の関係性や人間にとって「内」と「外」とは何かについて、 あくまでミステリの方法論に則った思考実験を積み重ねていくのです。 | ||||
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第一回メフィスト賞受賞作。というか、この作品を世に出すためにメフィスト賞が作られたとも言われている。 期待を裏切らない、よくできた作品だと思う。一日で一気に読んだ。 森博嗣は某国立大学工学部助教授(当時)。「よくできた作品」というのは、「よくできた文学作品」というよりは、「よくできた Engineering Work」という感じ。どろどろしたところがなく、スカッと読める。それは例えば、中上健次とか、フォークナーとか、三島由紀夫とかとは正反対の読後感である。同じ推理小説で比べても、例えばポーともぜんぜん違う。別の言い方をすると、伝統的な小説を書くには、(推理小説を含めて) Inspiration が重要だったんだけれども、最近では Engineering が重要なのかもしれない。 ぼくは推理小説の熱心な読者ではないので漠然とした感触でしかないんだけれども、推理小説の結構を支える主要因は、この100年で、犯罪の動機の分析から、犯罪の工学的な実行可能性の分析に移行しているように思う。要するに、動機が軽視されているということである。すごーーく単純化していうと、100年前には、人間はある程度合理的動機を持って行動するものであるという信仰が広く浸透しており、その信仰が(推理)小説の骨組みとなっていたわけであるが、例えばナチスの犯罪とか、日本だとオウムとかそういう現象を経験してきた現代人には、「合理的動機」なんてものが軽薄な概念に思えるのかもしれない。 ちょっと思ったことを書いたけど、まあ別にそんなことを考えなくても素直に楽しめる一冊です。 | ||||
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もう4年以上前に本書を読んだ。その時もあまりのインパクトと読みやすさで、一気に後の森博嗣氏の作品を読み漁ったが、最近改めて読み返してみた。 やはり・・・凄すぎる。4年以上も経っているから詳細は覚えていなかった。一部覚えている部分もあったが、2週目の読書で新たな点がたくさん発見できて凄く新鮮だった。 結果、かつて読んだとき以上に森博嗣作品が好きになってしまった。 【理系ミステリー】なんて言われているが、内容に理系的な部分があるだけで文章としては非常に読みやすい。自身を持ってオススメできる作品。 | ||||
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とりあえず、トリックには驚いたので、しかも、最後のほうでも騙されたので、 読んだことは後悔しませんが、ちょっと長かった気がします。 ドキドキするシーンもありますが、基本的に登場人物たちが自分の推理を話し合う場面で構成されているので、この尺は長すぎたんじゃないかと思います。 もうちょっと短かったら、星四つです。 | ||||
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感動ですねこの本は。 ミステリーの真髄とも呼ぶべきではないでしょうか。 この研究所で基本となるのが「レッドマジック」と呼ばれるソフトです。 密室モノだったらハード系が普通なんですけど、このレッドマジックによってソフト系の密室を作り上げちゃってます。 これはもう森博嗣にしかできないと思います。 あと出てくるのが、15冊目までしかない本など研究所の数々の謎。 ミステリー好きには堪らない本だと思います。 | ||||
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何と言っても見所は、絶対にあり得ないと思わせる密室殺人の謎解きです。 真実が明かされた時、視界が魚眼レンズのように歪んでしまう程の衝撃がありました。 ただ残念な事に中盤が少々中だるみしてます。 そこさえ乗り越えれば仰天する事間違いなしです。 | ||||
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森博嗣の作品は好き嫌いが別れやすい。 それは皆さんのレビューからも良く分かる。 「説明不足」 「感情移入できない」 など、批判意見も頷けるものばかりだ。 しかし、どうだろう・・・一度で良い。 広い心で、どっしりと構えて、何度も西野園萌絵にイラっとしながらも(笑) この作品を読んでみてくれないだろうか? とことんはまるか、とことん嫌悪するか 貴方はどちらだろう? 私は前者だった。 そうして貴方がうっかりはまった時には それ(説明不足・描写の甘さ)自体がクセになっているだろう。 「分からない」という感覚が楽しくて仕方なくなった時、 貴方はもうすっかり Fの一員だ。 | ||||
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推理小説だが、1,2ヵ所、考えさせられる言葉が出てくる。たとえば、現実とは何か?−そう萌絵は犀川に問いかける。彼は、それは私たちが現実について考える時だけ思考の中に現れる幻想にすぎないという。さらに彼は言う。将来、現実は夢に限りなく近づいてゆくと。私はこの言葉に違和感を覚える。仮想世界の体験と、現実の体験とは似て非なるものである。それは、グレードの違いはあるが、テレビで見るプロ野球と現実の球場で体感するものとの違いに似ている。投手や打者はテレビのほうがよく見えるし、応援や解説なども聞くことができる。しかし、実際の球場で見られるもの−観客の歓声、守備のシフト、応援の熱気−そういったものは、決して仮想世界では味わうことができない。そして、TVやVRでは得られない現実に触れた感覚こそが、人間を成長させてくれると私は思う。百の知識より一の経験が重要なのである。この著者の考えでは、これからの社会はどんどん人との現実の接触が少なくなって、人々は仮想世界のようなところで生きることになるらしい。確かに、一部の人々はそうするだろう。しかし、人間どうしの現実的なふれあいは決してなくならないはずだ。人間が人間らしく生きたいと思うのなら。 ストーリー自体は面白い。物語が2転、3転し、密室トリックも思いもよらないものである。しかし、気に入らない箇所がひとつある。それは、殺される天才プログラマーの行動だ。密室トリックにも関わってくるのだが、彼女が思いもよらない行動をとるのである。普通の人間なら絶対にしないような行動を。この小説では、それを彼女が天才だからという理由で説明している。しかし、天才というレッテルを貼ってどんな奇妙な行動もそれで説明してしまうのは、安易すぎる。その点で、この小説は少し説得力に欠けている。 | ||||
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【概要】 森博嗣先生のデビュー作にして、 犀川創平・西之園萌絵の活躍を描いた「S&Mシリーズ」の第1弾。 孤島のハイテク研究所を舞台に起こる殺人事件に、 犀川・萌絵の師弟(?)コンビが立ち向かう。 【感想】 読んでみた印象を端的に表現するとすれば 「理系」 の一言に尽きる気がします。 ″スピーカ″とか″エレベータ″とか… 語尾を延ばさないところからして理系な感じ全開です。 いろんな意味で理系人間の私にはピッタリな本だった気がしてます。 文系の方には「ん?」っていう言葉がちょっと多いかも… 私自身、まさか推理小説で ″命題″・″境界条件″ なんて言葉を目にするとは思いもしませんでしたから… でも登場人物の相関も面白いですし、何よりトリックには圧巻。 理系の方でなくても十二分に楽しめる内容だと思います。 | ||||
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“F”も“7”も“BとD”も全然理解できなかった私が言うのも僭越なのですが、 「誰もプログラムに手を加えてないのに、システムが異常を起こしている」と聞いたら、「○○だからじゃない?」と思うと思うのですが 理系の人は「こうでこうでこうだからこうしてこうなって、○○しかありえない」と説明するためにこんなにぶ厚い本を書くのか・・・ というのが感想でした。 その説明にカタルシスを感じられる人にはたまらない作品なのだろうと思います。 でも、文系人間には、感情移入できるキャラがいなくてハマれませんでした。 動機も必然性もよくわからなくって・・・。 せめて、十五年前に所長と四季がなぜあんな判断をしたかの話を書いてくれれば、凡人にも納得できたと思うのですが。 理解できない人間に作品の質の良し悪しは言えないのですが、ミステリーに人間ドラマを求めている方には この本は読むのがちょっとつらいかと思います・・・。 | ||||
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