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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 81~100 5/18ページ
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本作は2020年の現在から四半世紀も前に書かれた森博嗣のデビュー作で、第1回メフィスト賞の受賞作である。理系の登場人物が多く、プログラミングやネットワーク関連の専門用語が特に解説もなく使用され、密室トリックの謎解きにも専門知識が存分に活用されている。 工学部助教授の主人公が恩師の娘でもある教え子のお嬢様とゼミの旅行で孤島を訪れ、島内の施設の研究所で殺人事件に遭遇する。研究所にはかつて天才少女と言われた過去を持ち、ある事件をきっかけに半ば幽閉された状態の科学者が住んでいる。そこから物語は進行する。お嬢様の萌絵は魅力的なキャラクターである。 本作は、ドライで抑制のきいた人物描写や、理知的に進行しつつ全体像が徐々に明らかになってくる構成が特徴である。この点は人物の背景が描けていない、魅力に乏しいといった指摘を目にすることがあるが、そういったことはなく、本作の世界観にとても適合していてモダンである。 さらに本作でなにより注目すべきは、VR(バーチャルリアリティ)といった言葉が一般的でなかった時代に、SFとしてではなく、(当時の)現代を舞台としたミステリーとしてサイバーとフィジカルが融合した新たな現代的世界観を鮮烈に打ち出した点であろう。今読んでも古臭さを感じないのは驚異的である。そして主人公の覚めた感性、自己中心的ではない個人主義、他人との適度に距離を取りつつも思いやりのある関係性は、アフターコロナの世界に想像力が必要とされる今こそ改めて注目されるべきである。もちろん堅苦しく押しつけがましい主張などではなく、エンターテインメントとして。 | ||||
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"『ほら、7だけが孤独でしょう?』真賀田女史が言った。『私の人格の中で、両親を殺す動機を持っているのは、私、真賀田四季だけなの(略"1996年発刊、メフィスト賞受賞作の本書はドラマやアニメ化もされた人気シリーズ一作目にして、考えさせられる理系ミステリィ傑作。 個人的には手にとる機会が何度かあったにも関わらず逃してましたが。最近何人かに再プッシュされたことをキッカケにようやく手にとりました。 さて、そんな本書は船がたまにしか訪れない孤島にある天才プログラマーにして工学博士、真賀田四季の研究所にN大助教授の犀川創平と西之園萌絵が足を運んだことから殺人事件が起きるわけですが。 研究所施設など、2020年現在から見ると一部のテクノロジー描写はどうしても古臭く感じる部分もありますが、しかしスマホはおろかインターネットもまだ一般的ではなかった時代に、一方で【VRについて言及し、取り扱っている先見性】にはやはり驚かされました。 また本作の主要登場人物である犀川創平と西之園萌絵コンビ、そして真賀田四季といった3人はシリーズの続編はもちろん、著者の他作品にもしばしば登場しているらしいのですが。特に著者の研究者としての経歴が反映されていると思われる犀川創平と真賀田四季のセリフや2人のやりとりは謎解きを超えて哲学的で。こちらの【洗練された言葉選択】からも人気なのがよくわかるな。と思いました。 離島での密室殺人。という設定にまず惹かれるミステリィ好きな誰かへ。また研究者や研究者を目指している人にもオススメ。 | ||||
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Kindle版が相当安かったので買い直しよむ やっぱ面白い 内容を知った状態で久しぶりに読んでも面白いのは 森博嗣作品のシリーズのスタートの作品で すべてここからはじまったその原点であり 作品単体でも完結してて。 何よりキャラクターが魅力的 主要二人に、謎のキャラクター。みんな魅力的。 ミステリー好きはもちろん SF好き ファンタジー好きにも まずはこれを読んでもらい面白そうなら 四季シリーズ百年シリーズと移行していってほしいなぁ | ||||
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☆1も付けたくないですね。このクオリティーで推理小説を名乗ってはダメでしょ(笑)。 単なるSFホラー小説ならまだ読めると思う。 推理小説なら読者はどこに伏線が張られているか…、この人物の行動や言動の意味を 考察して犯人やトリック、動機を予想するものです。 それなのに後出しの嵐。実は真犯人には子供が・・・(笑)。笑ってしまいました。 しかも警察から報告(真犯人は解剖した結果、妊娠した痕跡がないと報告している) された内容も嘘なのでしょうか?この警察は何のための嘘言ったのか? 謎は深まるばかりです・・・(笑)。 それで妊娠していないのに真犯人に子供がいたとか、どうやって産むんだよ(笑)。 これもSFだからコウノトリが・・・(笑)。 もうめちゃくちゃな小説過ぎて笑えます。これはお笑い小説ですよ☆ | ||||
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犀川の活躍が指数関数的に伸びていくような展開にとても読み応えがあった。すばらしい。ネットワーク等研究所の設備に90年代の雰囲気を感じながら、一方でVR等が駆使されている事は今でも色褪せずまた研究所での働き方は昨今のリモートワークを彷彿とさせ筆者の達観に驚愕した。 | ||||
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自分はエンジニアなんで、トリックはまぁすぐに分かってしまいましたが 意外な真実を含めて、非常に面白かったです。 ただ気になったのは、15年で4バージョンしかあがらないOSはいかがなものかと。 Red Magic Version F ぐらいになってないとね。 | ||||
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500ページという分量で、密度も体積もそうとうなレベルであるため、ある程度腰を据えて読む必要があるかもしれない。 ジャンルは……どうだろう? 文体や展開はどう見ても本格ミステリ、しかし想定された世界観はSFにも見える。 ひとえに、これだ!という確信はもてないが、まあ読みたいように読めれば問題はあるまい。 コンピュータウィルス、およびプログラムを、かなり大々的にトリックに取り入れているのが最大の特徴。 トロイの木馬やプログラム言語、そして「すべてがFになる」という題名の意味。これらがすべて繋がった時の納得感は尋常でなく、快感にすらおもえてくる。 人物の性格描写などはたしかにやや強引でリアリティがないが、この大々的なトリックと真相を知るだけでも読む価値はあるはず。特に理系の方なら楽しめるのではないか。 | ||||
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本を手に取って表紙をめくると扉に、はじめて読む本なのに読んだことがある文章があった。 これはデジャブかとおもったら、アオジュンの書籍からの引用であった。 僕の読んでいる書籍は技術書ではなく、小説なはずなんだが、これはなんだという戸惑い。 理科系作家ということであったが、これはプログラマ作家。 こんなにbitな小説が万民に受け入れられたのが不思議。 | ||||
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周囲のの人に教えたくない程の世界感。この1冊で森博嗣さんの大ファンになった。他の作品も是非読んでみたいと思っている。 | ||||
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天才を探偵役に据えてにミステリーは数多いと思いますが、こちらに出てくる「天才」は自意識過剰な奇抜さはただの奇抜でしかなく、理屈っぽいだけでまるで人間的な魅力がない。 犯罪トリックも、実に消化不良と言うか強引で、舞台である英知を結集したシステムの穴がそんなくだらない事かとガッカリ。 「犯人」も、誰にも気付かれずに研究所内をうろつけたのはただの僥倖で、まるで緻密な計算に裏付けられたものでもない。 そもそも動機自体がさっぱり理解できず。 あと萌絵の存在が最初から最後まで何の意味もなくただただ煩わしい。 書き出したらキリがないほど、ツッコミどころ満載のくだらない内容でした。 20年前も前にネット社会を題材に書かれた点だけ評価して★一個追加しますが。 | ||||
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話題作だし読まねばなるまいと思って購入し、ようやく読了。 この小説のターゲットはコンピューター好きの中高生だろうか。 まず導入部分。登場人物の名前がすべて鼻についてしまい、集中できない。 また、会話文が多い上に、登場人物の描写が少なく、人物像がほとんどイメージできない。 会話はまるで絵のないマンガのようである。 さらに、素人探偵ものあるあるなんだろうけれど、手足のない死体がそのまま放置されていることが気になって仕方なかった。その他気になることが多くて、読み進めるのに苦労した。「すべてF」の謎が解き明かしたくて最後まで読んだけれど。 UNIXやシステムの話は、知らない人はとても興味深く読めたんじゃないかと思うし、それをトリックにつなげた点もとても良かったと思う。 ただ、とにかく読みにくかった。作者の頭の中に描いた物語を一気に書き上げてしまったような感じで、小説の世界に入り込めなかった。 | ||||
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「天才天才」というが、本当の天才はこんなアホなこと(閉じこもったり、娘を殺害したり、小難しい屁理屈かまして得意になったり)しないでしょ、とツッコまずにはいられない。 描かれる「天才」像がチープで残念。 トリックにしても、「何年も前からそんなこと考えて仕込んでいたのかよ。。アホか!」と一喝したくなる。それを「天才だから凡人にはその考えがわからんのだよ」と正当化させようとする作者の意図が軽薄すぎて、口からFワードが炸裂しそうになる。そう、すべてがF***になる。 | ||||
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スタイリッシュでとてもとても素敵ではあるけれど、 取っつきにくく中身が想像できない表装。(理系読本みたい) 裏表紙の内容紹介文も、なんだかこなれ感がなく。(私は超文系体質) 外見がネックになり、 本書を実際に購入するまで、とても時間がかかってしまった。 読後は、 表紙に合点がいき、 紹介文は、これが精一杯だったんだろうなとしみじみ感じ入りました。 | ||||
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本作の犯人の四季博士だが、自分が監獄から脱出するために自分の娘を殺してバラバラ死体にしたりするので、とてもじゃないが、私には許せなかった。まんまと逃げおおせて娘を殺したことを悔いる様子もないし、こんなサイコ野放しにしたらヤバイだろ。。。 私の個人的な倫理観はどうでも良いが、作中それを責める人もあまり無いのが不思議だ。主人公に至っては、憧憬ともシンパシーともとれる感情を抱く始末で、作者もお気に入りらしく、彼女(犯人)をヒロインにしたスピンオフまで書いている。ついていけない。 変人悪人大いに結構だが、やはり小説にはモラル(ツッコミ)って必要だな、と、しみじみ思った。 | ||||
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森博嗣さんの作品が好きで今までヴォイドシェイパシリーズ、スカイクロラシリーズを読んできました。その後にこの作品を読みましたが、森博嗣さんの得意分野?が全面に出た比類なきミステリィ作品でした。大変満足です。 | ||||
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ずっと積み本していて、今さらながらに読んだ。 なんというか……舞台設定が特異すぎて。ある帰結を導きたいがために通常ありえないような 舞台が設定されていて、だから別に何が起こっても舞台が特異だからなあという感想になってしまう。 そして何より「全てがFになる」というのが大したこともないな、というのが一番。 コンピュータ系の用語が多く出てくる作品で、Fの意味がそれじゃそのままじゃ……。 だから何、という感じ。もっと大きな衝撃を得たかった。 | ||||
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すべての謎が解き明かされるのは、二人の人間の私的な会話の中においてです。 このことは、解かれた謎の答えは公開されない、という理系人間の世界の原則を示しています。 さかさまに考えると、公開された内容の範囲内で、その二人の当事者以外の人間たちは、謎及び答えの全体を構成してみるより他ないのです。 利益を独占する、というのではなく、そもそも設定された謎が、そのような取り扱いがなされるべき性格のものなのです。 面白かったです。 | ||||
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基本ネタバレしないように配慮してますが、ラストのある場面に感じた疑問を最期に書いてますので、 些細な懸念も払拭したい未読の方は、 本編読了前には本稿を読まない方がいいかもしれません。 昔DPSで20数年前、同名タイトルのゲーム版の記事が載ってて、 刃物持ち、纏った白衣を返り血に染めて驚愕の表情浮かべた美少女が、 男に腕つかまれてる感じのイラストが併載されてて、インパクト大。 でも本編読んでみたら、意外とハッタリ先行気味? 真犯人の行動の短絡性と動機・手段に内包してる矛盾(真犯人が本当にアレなら、目的を考慮してももっとスマートに殺人等せず目的を果たせたはず)、 全体にただよう冗長さ等がいまいち。 一部キャラの名前が変に凝ってて覚えにくかったり、 一部のカタカナ言葉の最後の伸ばす音が省略(クーラーがクーラ、とか。単に作者がDB好きなのかも)なのも気取ってる感じ。 その一方で、浮き世離れしたフィクションならではの面白舞台設定や、 どっちかというと文系の自分には新鮮な理数系雑学は良かった。 たまに主人公や真犯人の主張のいくつかに、すごく共感できる箇所もちらほら。 総じて普通くらいです。 ただ最期ラスボスを取り囲んだ男達の正体は結局なんだったんでしょう? ラスボスが、主人公が警察の現状況を知る事を見越して、 彼をからかうために雇ったバイト? あるいは自分からこっそり連絡してた? 謎です。 | ||||
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天才設定の人物が多いけど、天才な行動や考え方の描写が少ない。 人物の性格や行動が一貫してないので感情移入できない。 あと、主人公の大学の先生が天才でもないし魅力もないのに出てくる全ての女にやたら好意をもたれるのが気持ち悪い。 挙げ句の果てには四季にも好意をもたれてて、なんというか、読んでて恥ずかしくなった。 | ||||
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なんかむちゃくちゃ。 論理的でも何でもない。 以下、ネタバレします。 真賀田博士があの部屋でこっそり子供を生んで育てるなんてあり得ない。 ベビー用品を部屋に入れなきゃならないから、すぐバレる。 その子供は14歳になるまで一度も病気にかからなかったと言うのか? 「16以上の数字は教えられなかったから、あの部屋にある本は全て15巻で終わっている」ってのもアホかと。どんな本だってページ数を書いているものだ。 こんなもの、推理小説とは言えない。 | ||||
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