もの言えぬ証人
評判
もの言えぬ証人の評価:
4.29/5点 レビュー 35件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81〜91 5/5ページ
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もの言えぬ証人の評価:
4.29/5点 レビュー 35件。 D ランク
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個人的には、ポワロシリーズの最終回である『カーテン』以前としては本作が最後の登場となるヘイスティングス大尉が、相変わらず無邪気に単純誠実なワトソン振りを発揮していて、楽しくは読めたのですが・・。
途中でかなり大きなヒントが出されるので(前半からの伏線もばっちり)犯人が2/3位は当たった(動機と手段は分かりませんでした)ことと、今回の殺害方法を推理するのには読者に江戸川コナンレベルの知識が必要であろうということ、また疑似餌の処理が雑な感じであったこと、犯人の動機と犯行を犯す性向が作中の記述だけで読者に読み取れるのか疑問なレベルのものであること(まあこの点は言うのが野暮でしょうか)等、結構気になってしまいました。『五匹の子豚』などは性格分析の過程が実に違和感なく結末に活かされていて感嘆したのですが・・。
全体に、ある犯行を行った人物を特定する際に犯罪の専門家であるポワロによる犯人の心理分析、精神の傾向性の洞察が肝になりすぎていて、読者が客観的に犯人を推理する材料が提示されきってない部分があり、推理小説としての魅力にやや欠けてしまっているのではと思いました。犯人の動機はちょっと作中からは読み取れないでしょう。他のレヴュアーさんも書かれていますが、本書の解説でも本作の引っかかる点はズバズバと突かれています。
なお、本書にはポワロが唐突に過去の事件の犯人の名前を4人ほど挙げる究極ネタバレ場面があります。本書より前に書かれたポワロものの中に未読の作品のある方はご注意ください!特に名作『アクロイド殺し』未読の方!
作者得意のダブルミーニングや人物造形のリアリティは今回も光っており面白いのですが、『メソポタミア』や『五匹の子豚』『スタイルズ荘』『ゴルフ場』等の方が、犯人に十分なひねりがあるし最後のオチにも納得がいったので、本作は星は3.5〜4つ位で・・。
ボブ(犬)とヘイスティングスの触れ合い場面はほんわかして良かったです(笑)。