もの言えぬ証人
評判
もの言えぬ証人の評価:
4.29/5点 レビュー 35件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 41〜60 3/5ページ
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もの言えぬ証人の評価:
4.29/5点 レビュー 35件。 D ランク
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私にはまるで当てられませんでしたが、犯人が分かってみると、作中で少なくも語られていた、その人の人生の来し方と心中がジワジワと実感できました。「なぜ、犯罪者になったのか」という心理に、そういうタイプの人あり得る!と思える作品でしたので気に入りました。
個人的に「白昼の悪魔」の様な何時何分にこうして殺人が可能、という緻密な計画よりも、心理の裏付けがある方が読み応えを感じます。
ヘイスティングスによる語り口は面白いですね。犬の気持ちを丹念に吹き替えしてみたり、街の様子や家の様子なんかにも「〜とでも言いたげな」と形容がいちいちふざけていてテンポが良かったです。
(不動産屋の受付嬢の描写は笑った!)
「もの言えぬ証人」とは、犬のことより(犬はヘイスティングスの代弁が充実)、死んだ叔母のことであり、ひとりだけ言葉にすることを拒みながら犯人を暗示しようとしていた人の事ではないかなー、と思います。
以下ネタバレ
進んで奉仕をする人生を歩みながらも、いつも自分の持つ幸せを認められず、自分には無いものを求めて渇望してもがいた犯人だったのだろうと思う。多分欲しかったのはお金だけでは無い。
もしも結婚相手を認めて受け入れてもらえていたら、自信が持てていただろうか…?
しかし、対照的なあの兄妹、どこまでも奔放に自らの欲求に素直に、風通し良く生きている兄妹たちといったら。「誰が反対しようとやりたい様にやる以外に最高ってなくない?」と堂々たるもの。こういうタイプを書くのも、クリスティはうまいですね。
また、愚鈍で無邪気なロウエンの「誰かが信じなくても私はこれを信じてしまうの、だって信じちゃうしかないもの♪」といったマイペースさや、「私は自分の才能を信じている」とカッキリと言える鉄壁医師など、要するに自分を肯定できる人間万歳!な、健全な物語でありました。