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特捜部Q 檻の中の女
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特捜部Q 檻の中の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 21~40 2/4ページ
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全体的に暗いです。北欧ミステリは暗くてグロテスクなものが多いですが…。 確かに監禁されている女性のシーンなどリアルなんですが、逆に読んでいて苦しくなります。この先どうなるのかドキドキはしないけど、異様に暗く苦しい感じ。 ミレニアムがとても良くて、次に読んだ北欧ミステリでしたが、何というか、しばらくして詳細を忘れてしまっても、もう一回手にとって読みたいと思わないお話でした。 登場人物もそこまで魅了的ではなく、よくあるような感じで読み進めるのを苦労しました。 高評価なのが意外です。私には合わなかったかな。 | ||||
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銃弾に倒れ、親しい仲間2人も失ってから2か月。 療養休暇から復職し1週間たらず、いきなり課長に呼ばれ、ついに解雇通告か?と疑念にかられるカール。 だが、課長の口をついて出た言葉は意外なものだった。 君に新設部署である特捜部Qを率いてもらいたいのだ。 部の任務は手掛かりもないまま捜査終了になった未解決事件をもう一度洗い直して貰いたい。 君ひとりで…。 つまり仲間たちからの陳情により特捜部に厄介払いされることになったのだ。 特捜部Qの責任者になったカールが要求した雑用係としてアサドがやってくる。 膨大なファイルの中から、興味を引いた事件。 それが女性政治家ミレーデの失踪事件だった。 ミレーデは弟のウフェとベルリンへの旅行中、ロドビーからプットガルテンに向かう船の上でトイレに行った弟のウフェを待つ間に突如として消えてしまったのだ。 あっという間の出来事で目撃者もいない。 当時の捜査では船上からの投身自殺と 結論づけられたが、死体は上がらなかった。 ミレーデは監禁されていたのだ。 外が見えない丸窓が一つある真っ暗な部屋。 椅子も無いむき出しのコンクリートの上で寝起きをし、食事も排せつもバケツの中。 彼らの目的は彼女を苦しめること。 いじめ、苛むこと。 人間の誇りを失わせ獣扱いすることである。 1年に1回ミレーデの誕生日が来る度、彼女を監禁したしわがれた声を出す女は、「なぜ私たちは、お前を檻に閉じ込めているのか?答えは自分で見つけな!」 答えられない場合は罰を与えると部屋の気圧を徐々に上げていく。 しかし、ミレーデは不屈の人である。 彼らが食べ物を与え続けているということは彼女に生きていてもらいたいのである。 ならば、食事を断ち彼等の裏をかいて死んでしまえば、いいのである。 それが彼等に勝つことなのに。 彼女も一度ソレを試みたが、闘わずに諦めてはいけない。 わたしは耐え抜き彼らに復讐を誓うと闘志を燃やす。 そして彼女は5年間もこの悲惨な環境に耐えることができたのだ。 わたしも1週間ぐらいはナニクソと遮二無二耐えることができるだろうが、何しろ寒がりなので、すぐ眠くなるだろうから、そのまま楽に死んでいけそうな気がするが。(笑) しかし、犯人である彼らのヤリ口は人間じゃないわね。 狂っているとしか言えない。 狂ってしまうほどの増悪なんて、気味が悪くて。 事故で人生を台無しにされた人なんて、この世の中いくらでもいるじゃない。それをみなこんなおぞましいヤリ方で復讐するか! わたしは活字で読んだから、まだいいが、これはDVDも出ているみたいね。 とてもじゃないが、生々しい映像で見る気はしないわね。 なんか、捜査官エヴァといい、もう暗くて重くて気味の悪い北欧ミステリーはゴメンという気になったわ。 | ||||
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映画を先に観て、よかったので原作のほうを読みました。 いや、原作もまたすばらしかった。 まず、構成がみごとです。 ふたつの直線を並べ、それがじわじわと近づいていって、やがてクライマックスで交わる。そのときの感動といったらないです。 ほかに、原文はどうか知りませんが、ライトノベルのようにモノローグが多用されていて、読みやすかったです。 また、ひとつのシーンが短く、切り替えが早いので、飽きさせません。 もうひとつ、常にエモーションを絶やさないようにしている点も、工夫されていると思いました。 たとえば、別居中の妻とのいさかい、義理の息子のだらしなさ、相棒のいまひとつわからない素性、など、本筋以外にストレスを発生させているのです。 読む方は緊張を強いられます。うまいやりかただと思いました。 翻訳ミステリを食わず嫌いな人にもお勧めしたい傑作だと思います。 | ||||
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事件捜査の中で、自身も重傷を負い、仲間が死傷し、いろいろなトラウマを抱えているコペンハーゲン警察のカール。 組織の厄介者となった彼が半ば厄介払い的に与えられたのは新しい部署の統率。未解決事件の捜査だ。そして彼が見つけてきた未解決事件は若く美しい女性政治家の失踪事件だった。 カールというキャラクターは、非常に独特で面白いとは思うが、彼の思考経路、生活スタイル、人間関係そしてこの小説に出てくる人間関係やら何やら、すべてにおいて、あまりに情報量が多く、「にぎやか過ぎ」。全体的にそう状態の様相だ。その情報量に圧倒されながらの読書だった。それだけの情報量なのに、残念ながら私にはデンマークの風も気温も景色もまったく感じられなかった。 アシスタント的なアラブ人がなかなか魅力的ではあるが、こういう素性不明の人間が警察内部にいるのもデンマークならではなのだろうか?なんだか不思議。 長いこと、主にアメリカとイギリスのサイコサスペンスやら猟奇殺人ものやら読んできたが、最近の突如大量に翻訳され始めた北欧ミステリー小説で描かれる犯罪の驚愕するほどの悲惨さと残酷さは一体どこから来るのだろう。今回も、とにかく最初から最後までつらい、つらい読書だった。あまりの辛さに、斜め読みですましてしまう部分もあったくらい。 好きな話かと問われれば大嫌い、★1つまたは2つという感じだ。しかし作品のレベルでいえば、★4つまたは★5つなんだろうと思う。 心身ともに元気でそれなりの耐性のある方にお勧めかな? | ||||
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翻訳は読みやすくキャラクターも好ましいですが、かなり前半で事件の背景が想像つくように丁寧に描写されているので、あとはそれでも楽しめるかどうかだと思います。個人的には犯人の動機にまるで共感せず、なにいってんだこいつとしか思えず...。作品としては、家族のあり方の多様さを許容している社会と、それでもどこか前時代的なマッチョイズムを持っている主人公像というのが興味深く思いました。個人的には最後はそこまでの感動はありませんでした。 | ||||
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評者は、このアマゾンのレビューを書き始める以前に北欧作家のミステリを、ヘニング・マンケルの『目くらましの道』など読んだ記憶がある。 その後どうも北欧作家ものが苦手になり読みたい気にならなかった。 が、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの「特捜部Qシリーズ」が面白いと知り、その第1作『特捜部Q―檻の中の女―』(2007年 )(2011年邦訳刊行)を読むことにした。 いや~驚いた! 大好きだったR・D・ウィングフィールドの「フロスト・シリーズ」とは趣が異なるが、本作は魅力あふれる刑事ものである。 このところ評者は、北欧ものを避けていたことを本書を読み終え悔やんでしまったのです。 この物語の奇抜な構成や登場人物(主人公のカール警部補、助手のアラブ人アサドなど)の設定など著者の才能は並みではない。 とくに助手のアサドの謎めいた過去、そして意外な働きぶりがこの物語を面白くしている。 主人公のカール警部補は、フロスト警部のような下品なジョークこそ放たないが、似たようなWorkaholicである。 ある事件をきっかけに周りから疎まれ実質的な左遷である「特捜部Q」(迷宮入りの事件を再捜査する部)を、上層部の計らい(厄介払いと予算獲得計画により)立ち上げることになる。 この「特捜部Q」を立ち上げることで国家予算を過剰に得た課長のマーコス・ヤコブスンを、カール警部補がそれとなく脅しながら車など獲得してゆくところなど読者を楽しませてくれる。 才色兼備の国会議員のミレーデ・ルンゴーが、デンマークからドイツへ航行する船の中から消えてしまったのが5年前である。 ネタバレになるから詳し書くことは避けるが、ミレーデが14歳のクリスマスイブに家族が乗っている車の事故について物語が進むところでミレーデを監禁して苦しめている犯人が誰かは想像できてしまう。 しかし、この物語の面白さは、このような犯人探し捜査の過程で登場する多彩な人物やこまかなエピソードを著者が手際よく描写していくところにある。 『特捜部Qー檻の中の女』は、本当に面白く読ませてくれたので、たった二日で読み終えてしまいました。 感動的なエンディングも用意してあるから、ミステリフアンでない方にもお勧めの本です。 吉田奈保古さんのこなれた訳も秀逸であることも附記しておきたい。 | ||||
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胸が悪くなる犯罪なのに、読後感はよかった。 スウェーデン作家の作品をまとめて読んで、まじめでちょっと暗い印象があったので、やっぱり冬の長い国はそうなるのかと思いきや、海を渡ってデンマークはちょっとちがう印象・・・と言ってもこの作品しか知らないんだけど、キャラクターが悲惨なのに妙に明るいのがいい。 ミレニアムでもバランダーものでも気楽にデンマークにフェリーで行ってたけど近いのに作品の印象はかなり違う。 これは作家の個性で国民性ではないにしても面白い。アンデルセンは暗いのに・・・。 ストーリーも息をつかせず一気読み。空が白んでくるころ読み終えてその日は一日仕事にならなかった。 | ||||
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半分ぐらいのところで、外で読んでるときに 笑いがこらえられないところがあって、それからはすっかりハマりました。 最後は感動で少し泣きました。 登場人物が粒立っていてシリーズ制覇を目指したくなりました。 | ||||
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有名女性政治家が監禁されるという、残酷で怖い話なのだが、鍵となるのは、その理由。当人にはわからず、読者も読みながらその解明を待つのがなんともスリリングだった。何故、何故? と思いつつ読んでいてもどかしかったです。 | ||||
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これはシリーズ一気読みですね。面白いの一言。疫病神が好きな人はこれも好きになると思います。 | ||||
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中盤から終盤にかけての展開は多少見え見えとはいえ、スリル満点、迫力満点の怒涛の攻撃でした。そして涙のエピローグ。不屈の女ミレーデは必ずや復活してくれるでしょう。監禁シーンもさほど嫌悪感なし。アサドもなかなかでしたがウフェの存在感が光っていると思います。しかしデンマーク人の名前は読みにくいなぁ。 | ||||
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中盤あたりであまりの進展のなさと単調さで投げ出しそうになった。セールでこのシリーズを全部大人買いしてしまったことを後悔したりもした。 しかし、中盤以降徐々にスピードを増し、核心に近づくにつれ急展開していく。 途中までの展開の遅さは地道な捜査ってこんなもんだっていう感じを表すと同時に、終盤のスパートへの助走だったんだと思った。 謎の男アサドの今後とこれから特捜部Qがどう発展していくのかとても楽しみになって、大人買いしたことをとても心強く思った。 | ||||
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このシリーズ 先に2,3を読んでいたのでいろいろの設定が1を読みことによって詳しく分かりさらに面白く読めた。 翻訳もいい。だが毎回危険な目に会うのでそのページが近づくにつれドキドキハラハラ感が増し 私の場合 閉じたり開いたりと落ち着かず最後になってもう一度読み返すと言うパターンです。面白い!! | ||||
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まず、長すぎ! 暗いストーリで、冗長で、ラストまで辛かった。 カール、アサドのコンビも、面白い名コンビと言えるほどでなく、、、、。 主人公のカール自身も、私には、魅力的には見えず、、、、、。 被害者のミレーデも、障害のある弟想いの人物に描かれているも、やはり人間的魅力なく、、、。 同じ監禁ものの「その女アレックス」のような、手に汗する緊迫感はなく、、、、。 ラスト、結局、ミレーデを救出するも、無事に助けられず、スッキリしない感あり、、、。 消化不良です。 皆さんが絶賛する理由が、いまいち、ピンとこないなあ~。 シリーズ読みたいという気持ちが湧きません。 私には、ハマりませんでした! | ||||
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現代の話はどこかのんびりとしていて、 過去の話は対照的に陰鬱で重い。 読み進めていくのは、辛くなる箇所もあるが、それだけにラストは感動的。 オススメです。 | ||||
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軒並み高評価なのが不思議です。 それほど面白いとは思いませんでした。 確かに主役二人のキャラクターはなかなか面白い。特にアラブ人は魅力的な描かれ方をしていると思います。 ただ、いかんせん事件が微妙。 いや、動機もまあわかるし、他の作品では見たことない事件だと思うのですが、個人的にはハマれませんでした。 | ||||
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「特捜部Q」というタイトルでこのような傑作警察小説を連想する方が一体どれくらい居るだろうか。 地下で窓すらもない即席の特捜部で未解決事件の捜査にあたるのは、荒くれ者キャラのカールと謎の人物アサドのたった二人。だが、この二人のバランス、かけ合いが非常に面白い。 物語も、2002年の美人議員失踪事件と2007年の現在が交差するように進行し、後半に進むにつれ、物語の真相が序所に明らかになってくるという凝ったプロットにも驚き、ミステリー感も満載。ただし、犯人は予測しやすいかもしれない。それでも、ページを捲るのがもどかしい程、格段に面白い。 私は著者の最新作「アルファベット・ハウス」を読み、同作品に感銘を受け、巻末に掲載されていた「特捜部Qシリーズ」を読み始めたが、この作品、作家は久々の大当たり。未解決事件を追うマイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズとは趣きが異なるものの、同シリーズ同様に没頭してしまった。 北欧ミステリに敬遠している方がいるとしたら、是非、是非、ご一読いただきたい。オススメです。 | ||||
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シリーズ一作目から面白かった。カールとアサドのコンビも魅力的で、取り合わせとしていい感じ。 ストーリーは途中で犯人や展開が読めてしまうが、それでも最後まで一気に読ませてしまう度量があるし、 シリーズの他の作品も読んでみたい。名前とか若干ややこしいが、翻訳も秀逸。 | ||||
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北欧ミステリーにはまって数年になりますが、初めてのデンマークの作品! 北欧独特の陰湿さ、というよりもカラッとしている感があり、最初から一気に読めました。名前が長く難解なところは相変わらずですが、この作品は名前も地名も簡単に入ってきました。既に映像化されているのも納得ですし、最後の終わり方も 本当にヨカッタよくて、読後感も爽やかでした。次回作をすぐダウンロードしなきゃ。。。 | ||||
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監禁された女性のシーンに迫力がありました。特に虫歯に苦しむところなんかは…。捜査側では主人公の相棒であるアサドにとぼけたユーモアがあって楽しく読めました。ただ途中の捜査はちょっと長いような気がしたので、少し端折って分量を減らしたらスピード感が出たかも。続編も楽しみに読みます。 | ||||
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