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特捜部Q 檻の中の女
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特捜部Q 檻の中の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 1~20 1/4ページ
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数ある北欧ミステリの中でもかなり面白い部類に入るシリーズの第一作です。そ の魅力の要となっているのは練られた物語、そして未解決事件の捜査にあたる主 人公のカール・マーク警部補と、相方で謎多き存在アサドの名(迷)コンビです。 元々ひねくれ者で周りから疎まれていたカールは、過去の事件で仲間を失い自身 も大きなダメージから立ち直れずにいる事もあって、半ば強制的に特捜部Qとい うこれまた謎の一人部署へ左遷され、そこでアサドと名乗る雑用係と出会います。 北欧らしく、陰鬱としか言いようがない世界観で物語が展開していき、こちらも 暗い気持ちになってくるのですが、そこをカール&アサドのどこまでも噛み合わ ないコンビによるコントのようなやり取りが良い具合に中和してくれるのです。 本編は主にカールによる視点と監禁されている被害者の視点が切り替わって進み ます。定番中の定番といえる構成ですが、冗長過ぎず、かといって何年も未解決 の事件があっけなく解決するわけでもなく、とてもバランスよく描かれています。 プロットや事件の真相に意外性こそありませんが、単純に先が気になって読むの を止められなくなり、読後も終わってしまった事が残念ですぐ次作に手を伸ばし たくなる、そんな作品です。面白いミステリを探してる方にお薦めの一冊です。 | ||||
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妻がこのシリーズが好きでドラマも観てから読んでみた。テレビのカール・マークよりもアクが強くひねくれており、アサドも大変人なので面白い。続けて読んでみる。 | ||||
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ドラマより数万倍楽しめるQシリーズ!!ドラマもそれなりに頑張っているが、カール&アサドが追う事件の、連続断崖絶壁の筋立て&ディテール、ラストは打ち上げ花火1万発と・・原作には遠く及ばない。 唯一の弱点は、この暑さの中で、汗をかいて読まなければならない事?? さて・・もう一度ドラマも観るか!! | ||||
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読んでいる間、ずっと彼等のことが気になり続けていました。良かった。素晴らしい作品でした。 | ||||
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人気の「特捜部Q」シリーズの第1巻。安心して読める面白さ、DVDも見た。2作目の女新人も可愛い。 でも、なんで俳優変えるの?わからない?なんで俳優変えるの?わかんない? 小説でも、映画でも、コミックでも第1作が安心して面白い。 | ||||
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閉鎖空間に長期間捕らわれている描写がなんて上手な作家だろう。 いまどきラスト何分かのぎりぎりでの救出劇というのは、使い古されたハリウッド映画のようで、B級作品にしかならないと思うが、この作品に限っては、囚われた状態の描写が克明で、それが読み手を飽きさせず、最後に大きなカタルシスを得ることができた。 主人公も助手も一癖あって、ひさびさに北欧の作家の虜になりそうだ。 もっと早くに読めばよかったが、じりじりしながら次作を待たずとも、シリーズ既刊が沢山有るのはラッキーだ。 | ||||
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僕が読んできた本は大抵、最初の方はつまらなく、読み進める内に面白くなっていくものがほとんどだったのですが、この本は出だしから面白く、ストーリー展開もよく計算されていて、名作だと思いました。 | ||||
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映画から入りましたが、今では小説にハマっています。 | ||||
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北欧の背景の中でカールとアサドが被害者と犯人探しに活躍する。現在のデンマーク社会の問題も背景としてそつなく綴られていてストーリーを盛り上げる。 久しぶりに重量級のミステリーを読んだ。なお、DVDも負けず劣らず素晴らしい。 | ||||
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頁をめくる手が止まらなくなり一気読み間違いなし 回収されていない登場人物のエピソードも見え隠れし次作に手を伸ばさざるを得ない | ||||
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北欧ミステリーは、どうしてこんなに凍えるように冷たい生い立ちを描くのか。日本の極貧的な悲惨さや米国の薬物系の胸糞悪さに慣れたせいで、特別に感じるのだけなのかもしれないが、とにかく独特な雰囲気に引き寄せられた。何かありそうだぞ、と。 視点がカールとミレーデで行き来する。悲惨な事故が関わる複雑な事件だと段々とわかってくる。どこかから希望を抱き始めるが、結末は本書を読んでもらいたい。 陰惨な事件とは対照的に、カールは凡庸でうらぶれた中年に描かれる。これは、デンマーク社会の記述にも投影されて、厭世的な記述の中に微かな希望を抱かせる日常の面倒臭さをうまく描いていると思う。 続編が出ているようだが、次作によって、本作の印象を減じたくなく、読むのを躊躇っている。どうしたものか。読んで後悔するか、読まずに本作の余韻に浸るべきか。それが、問題だ。 | ||||
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悲惨で重苦しいという評価があり、それは本書だけではなく邦訳されている北欧ミステリに多い特徴なのだが、これはそこまでひどくはない。もちろん残酷な描写はあるが、犯人の施した仕掛けが大仰で、マンガやアニメでよくある外連味重視の装置そっくりであり、現実味が薄いのだ。だから被害者の痛みや境遇を近いものとしてとらえることができない。 だからといって内容がつまらないわけではなく、分厚いわりにはすいすい読むことが出来たので、北欧ミステリに興味を持った人にお勧めである。特捜部のキャラも立ってるよ。 | ||||
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北欧ミステリーって、ミレニアムにハマったんだが、作家が代わって、読まなくなってしまった。 特捜部Qの評判が良かったので、読んでみら、シーンの切り替えが、やたら巧くて、一気に読み終えた。人物の名前が、覚えにくいのが唯一の難点だが、オススメ! | ||||
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読んでいる途中で、これAmazonprimeで映画化されたやつ見たなーと記憶が戻ってきたので結末はわかってしまったが、他の方のレビューがいいので続編以降を楽しむためにも最後まで読みました。 面白かったです。 登場人物みんなキャラがすごく個性的でいいです! | ||||
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コペンハーゲン警察のカール・マークは、迷宮入り事件を捜査する特捜部の責任者を命じられた。 だが実態は、予算を分捕るために新設されただけの部署で、体のいい左遷である。 部下は怪しげなシリア人のアサドのみ。手始めに五年前の女性議員失踪事件に着手したところ、意外な新事実が見つかった。消えかけていたカールの刑事魂に火がつく。 これはすごい。やっと求めていた警察小説に出会えた。 刑事たちの探索と捕えられた女の悲惨な境遇が交互に語られる。一瞬も息が抜けず、ページをめくる手が止まらない。北欧最強のページターナーと呼ばせていただこう。 キャラ造形もうまい。カールは妻と別居中で幸福とは言えないが(北欧ミステリの主役で円満な家庭人を見たことがない)さほど不幸でもない。それよりも銃撃されて全身不随になった部下を気遣う姿が痛ましい。 生活のために家の一部を賃貸している。店子のオタクデブが、なかなか味のあるキャラだ。 何といっても秀逸なのは、アラブ人のアサドだ。時おりボケをかますが、驚くほど優秀だ。 非合法な世界に人脈を持っているようで、謎の多い人物である。 続きが気になって眠れず、明け方までかかって読み通した。ラスト100ページのサスペンスは特筆ものの迫力である。このシリーズは続けて読もう。 | ||||
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銃弾に倒れ、親しい仲間2人も失ってから2か月。 療養休暇から復職し1週間たらず、いきなり課長に呼ばれ、ついに解雇通告か?と疑念にかられるカール。 だが、課長の口をついて出た言葉は意外なものだった。 君に新設部署である特捜部Qを率いてもらいたいのだ。 部の任務は手掛かりもないまま捜査終了になった未解決事件をもう一度洗い直して貰いたい。 君ひとりで…。 つまり仲間たちからの陳情により特捜部に厄介払いされることになったのだ。 特捜部Qの責任者になったカールが要求した雑用係としてアサドがやってくる。 膨大なファイルの中から、興味を引いた事件。 それが女性政治家ミレーデの失踪事件だった。 ミレーデは弟のウフェとベルリンへの旅行中、ロドビーからプットガルテンに向かう船の上でトイレに行った弟のウフェを待つ間に突如として消えてしまったのだ。 あっという間の出来事で目撃者もいない。 当時の捜査では船上からの投身自殺と 結論づけられたが、死体は上がらなかった。 ミレーデは監禁されていたのだ。 外が見えない丸窓が一つある真っ暗な部屋。 椅子も無いむき出しのコンクリートの上で寝起きをし、食事も排せつもバケツの中。 彼らの目的は彼女を苦しめること。 いじめ、苛むこと。 人間の誇りを失わせ獣扱いすることである。 1年に1回ミレーデの誕生日が来る度、彼女を監禁したしわがれた声を出す女は、「なぜ私たちは、お前を檻に閉じ込めているのか?答えは自分で見つけな!」 答えられない場合は罰を与えると部屋の気圧を徐々に上げていく。 しかし、ミレーデは不屈の人である。 彼らが食べ物を与え続けているということは彼女に生きていてもらいたいのである。 ならば、食事を断ち彼等の裏をかいて死んでしまえば、いいのである。 それが彼等に勝つことなのに。 彼女も一度ソレを試みたが、闘わずに諦めてはいけない。 わたしは耐え抜き彼らに復讐を誓うと闘志を燃やす。 そして彼女は5年間もこの悲惨な環境に耐えることができたのだ。 わたしも1週間ぐらいはナニクソと遮二無二耐えることができるだろうが、何しろ寒がりなので、すぐ眠くなるだろうから、そのまま楽に死んでいけそうな気がするが。(笑) しかし、犯人である彼らのヤリ口は人間じゃないわね。 狂っているとしか言えない。 狂ってしまうほどの増悪なんて、気味が悪くて。 事故で人生を台無しにされた人なんて、この世の中いくらでもいるじゃない。それをみなこんなおぞましいヤリ方で復讐するか! わたしは活字で読んだから、まだいいが、これはDVDも出ているみたいね。 とてもじゃないが、生々しい映像で見る気はしないわね。 なんか、捜査官エヴァといい、もう暗くて重くて気味の悪い北欧ミステリーはゴメンという気になったわ。 | ||||
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映画を先に観て、よかったので原作のほうを読みました。 いや、原作もまたすばらしかった。 まず、構成がみごとです。 ふたつの直線を並べ、それがじわじわと近づいていって、やがてクライマックスで交わる。そのときの感動といったらないです。 ほかに、原文はどうか知りませんが、ライトノベルのようにモノローグが多用されていて、読みやすかったです。 また、ひとつのシーンが短く、切り替えが早いので、飽きさせません。 もうひとつ、常にエモーションを絶やさないようにしている点も、工夫されていると思いました。 たとえば、別居中の妻とのいさかい、義理の息子のだらしなさ、相棒のいまひとつわからない素性、など、本筋以外にストレスを発生させているのです。 読む方は緊張を強いられます。うまいやりかただと思いました。 翻訳ミステリを食わず嫌いな人にもお勧めしたい傑作だと思います。 | ||||
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事件捜査の中で、自身も重傷を負い、仲間が死傷し、いろいろなトラウマを抱えているコペンハーゲン警察のカール。 組織の厄介者となった彼が半ば厄介払い的に与えられたのは新しい部署の統率。未解決事件の捜査だ。そして彼が見つけてきた未解決事件は若く美しい女性政治家の失踪事件だった。 カールというキャラクターは、非常に独特で面白いとは思うが、彼の思考経路、生活スタイル、人間関係そしてこの小説に出てくる人間関係やら何やら、すべてにおいて、あまりに情報量が多く、「にぎやか過ぎ」。全体的にそう状態の様相だ。その情報量に圧倒されながらの読書だった。それだけの情報量なのに、残念ながら私にはデンマークの風も気温も景色もまったく感じられなかった。 アシスタント的なアラブ人がなかなか魅力的ではあるが、こういう素性不明の人間が警察内部にいるのもデンマークならではなのだろうか?なんだか不思議。 長いこと、主にアメリカとイギリスのサイコサスペンスやら猟奇殺人ものやら読んできたが、最近の突如大量に翻訳され始めた北欧ミステリー小説で描かれる犯罪の驚愕するほどの悲惨さと残酷さは一体どこから来るのだろう。今回も、とにかく最初から最後までつらい、つらい読書だった。あまりの辛さに、斜め読みですましてしまう部分もあったくらい。 好きな話かと問われれば大嫌い、★1つまたは2つという感じだ。しかし作品のレベルでいえば、★4つまたは★5つなんだろうと思う。 心身ともに元気でそれなりの耐性のある方にお勧めかな? | ||||
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評者は、このアマゾンのレビューを書き始める以前に北欧作家のミステリを、ヘニング・マンケルの『目くらましの道』など読んだ記憶がある。 その後どうも北欧作家ものが苦手になり読みたい気にならなかった。 が、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの「特捜部Qシリーズ」が面白いと知り、その第1作『特捜部Q―檻の中の女―』(2007年 )(2011年邦訳刊行)を読むことにした。 いや~驚いた! 大好きだったR・D・ウィングフィールドの「フロスト・シリーズ」とは趣が異なるが、本作は魅力あふれる刑事ものである。 このところ評者は、北欧ものを避けていたことを本書を読み終え悔やんでしまったのです。 この物語の奇抜な構成や登場人物(主人公のカール警部補、助手のアラブ人アサドなど)の設定など著者の才能は並みではない。 とくに助手のアサドの謎めいた過去、そして意外な働きぶりがこの物語を面白くしている。 主人公のカール警部補は、フロスト警部のような下品なジョークこそ放たないが、似たようなWorkaholicである。 ある事件をきっかけに周りから疎まれ実質的な左遷である「特捜部Q」(迷宮入りの事件を再捜査する部)を、上層部の計らい(厄介払いと予算獲得計画により)立ち上げることになる。 この「特捜部Q」を立ち上げることで国家予算を過剰に得た課長のマーコス・ヤコブスンを、カール警部補がそれとなく脅しながら車など獲得してゆくところなど読者を楽しませてくれる。 才色兼備の国会議員のミレーデ・ルンゴーが、デンマークからドイツへ航行する船の中から消えてしまったのが5年前である。 ネタバレになるから詳し書くことは避けるが、ミレーデが14歳のクリスマスイブに家族が乗っている車の事故について物語が進むところでミレーデを監禁して苦しめている犯人が誰かは想像できてしまう。 しかし、この物語の面白さは、このような犯人探し捜査の過程で登場する多彩な人物やこまかなエピソードを著者が手際よく描写していくところにある。 『特捜部Qー檻の中の女』は、本当に面白く読ませてくれたので、たった二日で読み終えてしまいました。 感動的なエンディングも用意してあるから、ミステリフアンでない方にもお勧めの本です。 吉田奈保古さんのこなれた訳も秀逸であることも附記しておきたい。 | ||||
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胸が悪くなる犯罪なのに、読後感はよかった。 スウェーデン作家の作品をまとめて読んで、まじめでちょっと暗い印象があったので、やっぱり冬の長い国はそうなるのかと思いきや、海を渡ってデンマークはちょっとちがう印象・・・と言ってもこの作品しか知らないんだけど、キャラクターが悲惨なのに妙に明るいのがいい。 ミレニアムでもバランダーものでも気楽にデンマークにフェリーで行ってたけど近いのに作品の印象はかなり違う。 これは作家の個性で国民性ではないにしても面白い。アンデルセンは暗いのに・・・。 ストーリーも息をつかせず一気読み。空が白んでくるころ読み終えてその日は一日仕事にならなかった。 | ||||
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