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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 521~540 27/43ページ
No.329:
(3pt)

美しい物語です。が・・・

とてもよく考えられていると思います。数学嫌いの私には衝撃的でした。初めて知る、数字に秘められた様々な真実。この本に出会わなければ一生数字を避けて生きていたかもしれません。話しの展開や人物描写もとてもよくできていると思います。ただ、私がひねくれているせいか、どうも感情移入することができないまま、それ程感動することもなく読み終えてしまいました。いくつもの驚異的なエピソードがあまりにも自然な流れにまとめられているため、かえって嘘っぽく感じられたのと、次々に出てくる数学の説明を理解しようとして気を取られすぎたのが原因かもしれませんが。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.328:
(5pt)

泣きました!

ほんわかとした空気が作品全体を覆うなか、数学のおもしろさにはまって熱中する家政婦と息子の姿や、ところどころに落っこちている笑いの要素、博士の哀しみなど、きらりと光る場面がたくさんあります。そして、博士の子供を想うこころや、家政婦と息子の博士を想うこころのあたたかさに思わず涙してしまいます。
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No.327:
(3pt)

あの数式が博士の義姉をどうして変えたの?

面白いです。数の不思議を博士から教わりながら、語り手の家政婦、博士とルート(語り手の息子)の間に「友人関係」が生まれ発展していくのがとても幸せな気分にしてくれます。ここには荒れる子供も、疲れたシングルマザーも、認知症の老人もいません。心優しい人たちが少しずつ相手のためを思って行動しています。あまり素直な読者とは言えない私の心も洗ってくれました。たぶん読書の効用の一つは「きれいな心を取り戻すこと」かも知れません。 ですからあら捜しは極力控えたいところなのですが、どうしても一つ謎が残ります。「eのπi乗+1=0」という公式を見たとき、ちょっと意地悪だった博士の義姉がどうしてあのように心変わりしたのか?もっと説得力のある理由が示されていれば星一つ増えたところです。 
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No.326:
(4pt)

あったかいストーリーです

展開がゆっくりなのでミステリー好きの方は途中間延びしてしまうかもしれませんがあったかい物語ですよ。数学の知識があるともっと話が分かるかも。
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No.325:
(5pt)

なんか心温まる話です

私は小川洋子先生の小説を読むのはこれが初めてですが、数式云々はともかくとしても、それを題材にしてここまでのものを練り上げられるというのはすごいなと思いました。本題に入ると、脳に障害をもちながらも深い思いやりと情愛をもってルートに接する博士の姿勢は男としてとても凛としているなと思いました。また、家政婦の「私」が「瀬戸内海に面した小さな町の」(P8)家政婦紹介組合から博士のもとに派遣されたというのを読んで、失礼な言い草かもしれませんがその「私」と岡山出身の著者を少し重ね合わせて読んでいる自分に気づかされました。博士に嫉妬する「私」。決して一般的な恋愛の話ではありませんが、純愛というか何というかなかなか言葉で定義するのは難しいのですが、ここに出てくる三人はとても情があり、人間味があると思いました。読後、「予算が許せば小川先生の小説をもっと読みたい」と思う自分がいました。
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No.324:
(5pt)

じわじわと迫り来る感動。

読み終わると、さわやかな感動を味わうことができる。ストーリー自体は、SFやミステリーのようにハラハラドキドキ感があるわけではない。しかしどんどん吸い込まれるようにページをめくってしまう。最初から「死」に向かった一本のストーリーであると想像が出来るのだが、それと平行して「生」という軸をもったストーリも走っている。それは博士とルートの敬愛によって巧みに表現されており、切なくもありながら心を和ませる小説となっている。
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No.323:
(5pt)

すばらしい!

この本を高2のときに読んで数学のすばらしさを知り大学で極めようと決めました。人生で初めて本を読んでいて涙が出ました。ぜひ数学嫌いな方におすすめです!
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No.322:
(5pt)

こころにしみてしみて

読書体験は、読むものの置かれている状況や、そのときの心境によって、異なる感想をもたらすものだと思う。そういう意味で、私はこの本の主人公である「私」にとても共感した。というのは、私自身が今、育児をしていてこれまでに感じた事のない孤独に陥っているからだ。この本に登場するひとびとはみな、孤独である。つれあいももたず、母もなくした「私」、記憶ができないために過去につながる自分の存在さえ確認できない「博士」、その博士との過去の恋愛を全うすることもなく?未来も望めないまま老いた「義姉」・・・。そこに「ルート」の存在が、幼い命のきらめきとエネルギーの光を差し込んでいるように、ある。なによりうれしかったのは、博士のいった、「こどもはみな大切にあつかうべきだ」のせりふ。いとおしく「ルート」の頭をなでているところをおもいうかべ、涙があふれた。これは私の願望なのだときづいた。ささやかながらすこしづつ築いていかれた信頼関係が、『最後』までたもてていることに、また感動。本当にいい本に出会えた。子育て中はなかなか読書する時間は作れないけれど、ぜひ読んでほしい!
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No.321:
(5pt)

ほのぼの、そして最後にハラリ・・・

博士と家政婦、そして家政婦の息子さんの間に流れる空気がとても暖かく、数学の奥深さも垣間見ることができる作品です。特に、息子さんの博士に対する愛情に泣かされました。
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No.320:
(4pt)

知的好奇心が触発される

数字のおもしろさ、数学の不思議さを、博士と家政婦とのかけあいを通して、実感できる。博士に触発されて、家政婦が数字に関心を持ち始める過程が、みずみずしく描かれていて、ほほえましい。家政婦は、博士によって、その部分の知的好奇心を純粋に触発されたのだろうなあと思う。そして、限られて時間の記憶しか持てぬ博士であるからこそ、その関係が、純粋に、保たれていったのだろうと思う。小説は、十分に楽しめます。一方、映画は、小説で丹念に描かれていた、家政婦の戸惑いが、取り払われてしまっており、淡白なものになってしまっている。
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No.319:
(4pt)

ぼくの記憶は80分しかもたない

博士の素晴らしい数学の知識と、記憶が80分しかもたないということのギャップがとても印象に残りました。博士がこよなく愛する江夏にまつわるエピソードなど、興味深いこともたくさんありました。自分まで野球カードが欲しくなってしまいました。
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No.318:
(5pt)

幸せな気分に浸りましょう

確か二年ぐらい前に本屋が選ぶ読んでほしい本、みたいなもので1位になってました。(だから買ったんですが・・・)読んだ後ものすごい幸せな気分になりました、たまに電車でお年寄りに席を譲ってあげている人を見て少し幸せを感じるような、小さなものを集めて最後にそれが溢れるほどになったような独特の幸福感ですね。映画化したようですがまだ見てません。
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No.317:
(5pt)

数と優しさと愛が詰まった作品

交通事故で脳に損傷を受け、80分しか記憶が保てなくなった『博士』と、シングルマザーになる道を選び、島の家政婦として『博士』のもとで働く『私』と、タイガースと野球が大好きな、『私』の一人息子『ルート』の、春のように穏やかで暖かくて優しい日々を描いた作品。 『博士』は数字を、数学をこよなく愛し、同時に『ルート』をこよなく愛した。それも過剰なほどに。「子供をひとりにしてはいけない」という理由から『私』と『ルート』を家に住まわせ、「ルートが……ルートが!!」と、ルートが包丁で指の間を切ったときには、怯える子犬のように必死に『私』に助けを求めた。そして、『博士』の義姉である『未亡人』と『私』が『博士』のことで口論している時には、「子主を傷つけてはいけない!」と言って、謎の数式を二人の前においた。 その数式が言いたかった本当の意味が分かったのは、読み終えてから数日たってからのことだ。『僕にとって(家政婦さんと)ルートはかけがえのない【−1】。僕と言う【1】の存在に二人を足しても、今までの生活に何ら支障はない』『博士』はこう言いたかったのだ……そう思うと、心の奥が熱くなってしまった。記憶が80分も保てなくなっても、『博士』にとってはふたりはかけがえのない存在だったのだ。同時に『私』と『ルート』にとっても、『博士』はかけがえのない存在だったように。 数字の世界は、知らないところで人のつながりにも作用している。そう思わせる作品である。
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No.316:
(5pt)

ほのぼの!

私自身、数学を専門にしているので、博士の行動や考えていることに共感することも多かったと思います。数式の美しさと、そこに描かれている人物の心のふれあいがとても温かく、ほのぼのしました。また、人間の記憶についていろいろと考えさせられました。そして大切なことを再確認できた気がします。是非みなさんも読んでみてください。おすすめです。
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No.315:
(5pt)

安心して読めました。

色々な意味で安心して読めました。色々な場所で優しさが溢れているように感じました。最後の2ページで色々なものを救い、まとめていると思います。このような作品が世の中にもっとあっても良いのでは無いでしょうか?素晴らしい作品、作家だと思います。
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4101215235
No.314:
(5pt)

好きです。

ルートと博士のほのぼのとした会話。その後ろ側にある設定の救いのなさ。静かな物語。生き生きと語られる数字たち。どれも魅力的です。そして不思議に色っぽい話でした。隠された過去とか弱いんです。博士は多分かつて罪を犯した。それが一般的に罪かはともかく、作中に出てくる彼は不器用なほどに清冽で、それが故に自分を許すことができなかったのではないかと思います。それでも本来ならばすべては時が解決したでしょう。けれど博士の時計は壊れてしまった。彼はもう、新しい友人を作ることはできない。思い出も作れない。時間という特効薬を彼は持たないのです。底知れない先行きのなさで、ルートが"成長する"子どもであることと比べると、その暗さや重さには軽く驚きます。二人の会話は微笑ましく暖かですが、それでもそれを大事に抱えてゆけるのはルートだけでしかない。博士にとっては、毎日ルートは「はじめまして」の人なのです。そんじょそこらの片思いより切ないです。それでも一つ救いがあるのは、博士が何時間もかけて問題を解くことができる、ということです。メモや計算式で、博士は持たない記憶を補える。「余白が足りない」と証明されなかった数式が、幾人もの学者の研究を経てついには証明されたように。神様に比べれば人の一生もまた80分くらいのものかもしれなくても、つなげることでその手帳に記された真実がのぞきみえる。博士は必ず記憶を失うけれど、それでも真実がそこにあり、努力を続けるのなら、いつか何かが残って奇跡が起きるかもしれないなぁと思うのです。願いや祈りもそこにはあるさ。絶望や痛みがやはりあるのと同じように。胸を打たれる作品でした。
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No.313:
(5pt)

約数と完全数

完全数 (かんぜんすう) とは、その数自身を除く正の約数の和が、その数自身と等しい自然数のこと。6 = 1+2+3, 28=1+2+4+7+14 など。古代の人は、最初の完全数が6なのは「神が6日間で世界をつくったから」、次の完全数が28なのは「月の公転周期が28日」と関連があると考えていたとされる。常識ですよ、下のお方。
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No.312:
(4pt)

数学は哲学だ

数学と野球という全く別々の話題、記憶が80分しかもたないという一見むりのある設定。こんな小説を破綻なく、しかもあっさりとした口当たりでまとめる事のできた作者の腕はすごいと思う。この作品をまとめられたのは、「博士」という強烈なキャラを中心にすえて、すべての話題やテーマを結び付けているからだ。不器用で、それでも一生懸命な博士の姿は、ほほえましく、応援したくなる。そんな博士の姿をおって、ついついページをめくってしまうのだ。ただ、博士は不器用だ。博士は、真髄なるものを「かぎ括弧」にくくった言葉にしていない。ヒントは、主人公からみえる彼の描写と、彼の残す数式だけだ。 そうした「読み取る」面白さが、この本の一つの見所ではないだろうか。最近ラブストーリーかちょっとハードなストーリーが人気を集めているが、これはまったく異色である。だから、あんまり本を読まない人(そんでもって話題の本しか読まない人)には、あまりおすすめしない。多分物足りないとかんじてしまうだろう。 文章を読むのが好きな人には、この哲学的な面白さがわかると思うので、ぜひよんでみてほしい。 
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4101215235
No.311:
(5pt)

新しい形の私小説

世間で話題になっており、大学の恩師からも薦められ読みました。  登場する三人(博士、私そして√)が80分に制約された世界で織り成す人間模様は、日本の伝統である上質な私小説に久々に出会えたとい感じがしました。ただ明治期の私小説は異なり数式が人間関係のあやになるところが現代風であり、全く斬新な設定だと思う。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.310:
(4pt)

忙しくて映画を観にいくことは出来なかったのですがそれが悔やまれました。というのも温かいものを感じたくて読んでみたわけですが80分ごとに消えていく記憶というサイクルの中で80分しか保てないからこその数式を通して愛情というかそういったものを感じさせるところは作者の成せる業といえるのでしょうが、これで終わり??といった感が残ったのも事実でした。そこの部分を埋めてくれるのが映像なのかなあと少し期待してしまうのですが小説と映像作品を比べちゃうなんて少し間違ってますねwでもさらにイメージが高まるなら、もちろん逆に落ちてしまうこともあるけどもう一歩踏み込める!という感を持たせてくれる作品だったと思いました。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235

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