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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 381~400 20/43ページ
No.469:
(5pt)

素敵*゜

数学好きな私にはとても面白い。最初に映画を観て惹かれて小説を読もうと思った。博士のルートへの接し方が凄く暖かかった。あったかい気持ちになる、そんな一冊ー。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.468:
(4pt)

博士の愛した数式,小説家の計算した数式

登場人物は,すべて,善意の人びとである。 いつかどこかで悪意が入り込むのではないかと,読む者をハラハラさせるが、 最後まで悪意は入り込まない。それが小説家の計算である。 数学にしか興味のない,老数学者の博士、その記憶は80分しか持たない。 サヴァン的能力を持った人物である 筋は通すが、どこか頑なである。 子供の頃母をなくし、離婚後10歳の息子を未婚の母として育ててきた 家政婦。高校を中退しているが、本当は頭が良い。 その息子、阪神タイガースのファンで、大人よりも人の心が読める。 その三人が織りなす物語。私は映画の『レインマン』を思い出しました。 読後、いくつかの疑問が残る。 博士は、9回も家政婦を馘首にしたというが、博士の人物造形から言うと、 家政婦さんに去られることはあっても、馘首にすることはないのではないか。 馘首にしたのは義理の姉、と言う解釈も無理がある。 オイラーの定理 e^(iπ )+ 1 = 0の意味は、わからないのは私が馬鹿なだけなのか。 博士の歯医者の麻酔のエピソードの意味は。 誰か読解に長けた方、教えてください。
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No.467:
(5pt)

00年代日本の小説ベスト1

私が読んだ範囲では、本作は00年代に発表された日本の小説でベスト1だ。 数学の英知の結晶であるe、π、iという一見全く無関係な3つの数がオイラーの公式によって神秘的に結びつけられるように、私(家政婦)、博士、ルートの3人もまた結びつけられ、寄り添い、見事な調和のとれた人間模様を綾なす。数学と文学が「美」の感覚で通底し、共鳴することを示した奇蹟的な作品だ。 しかしながら、数学の美が不変であるのに対し、人間は変わっていく。主人公の上記3人だけでなく、江夏を始めとする阪神タイガースの選手たちも。その対比が切ない。一方で、ある時期、私、博士、ルートの3人が築いた関係の温もりの記憶は消えることがない―博士を除いては。その博士も阪神時代の江夏の記憶が残り続ける。本作は、人間にとって根源的な記憶について考えさせられる、記憶をめぐる冒険談でもある。 この小説は映画、漫画、ラジオ番組にも翻案され、そのどれもが傑作だ。このような本はちょっと他には思いつかない。何れもDVD、コミック本、CDで入手可能なので、お薦めしたい。映画のサントラ盤も。
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No.466:
(5pt)

数学者の博士、家政婦、その息子「ルート」などの人間関係を描いた秀作

数学者の博士は、昔の事故により「記憶が80分しかもたない」状態になりました。その博士の世話をするため、博士の義姉に雇われた家政婦とその息子(博士に「ルート」と呼ばれます)の物語です。これら3人の人間関係を、博士の得意な数学と、ルートの好きなタイガースを絡めて描いています。具体的には、博士のルートへの深い愛情と、ルートの博士への尊敬、そして両者に対する家政婦の奉仕といった感情・行動が数学のさまざまな定義・定理、タイガースとその投手江夏を背景に描かれ、物語が進んでいきます。家政婦の気遣いやルートの博士への敬愛といった感情もそうですが、特に博士の「子供は宝である」という頑固な信念が一貫して伝わってきます。今の日本、「少子高齢化社会」と言われますが、国の将来を担う子供の大切さが改めて分かり我が家の1歳にも満たない息子を大事に育てていこうと思いました。とても強く、そして美しい小説です。
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No.465:
(4pt)

子供に読み聞かせるときに、きれいな日本語であった

音読して子供に聞かせていました。黙読で自分だけで読むとはっきり言えばどうでもよい内容ですが、子供に聞かせるつもりで読むと日本語の質感や会話のやりとりが実に間があって面白い。リズムもよく、さすが読者賞となった本だと思いました。声に出して読める本は結構貴重ですね。
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No.464:
(5pt)

「不足数」たちによるオトギバナシ

「フェルマーの最終定理」(新潮文庫)を読み、「算法少女」(ちくま学芸文庫)を読み、「素数入門」(ブルーバックス)を読み、この小説にたどり着きました。ストーリーの起承転結を追い求めるのでなく、端正な語り口をゆっくりと楽しみ、静謐な世界観を味わいました。台所や野球場など日常生活を描く部分のリアルさ。「私」の内面の記述。数学をめぐる浮世離れした会話。これらの交錯が繰り返されることで、浮かび上がる濃淡ある現実感。それを瑞々しい水彩画のように感じました。登場する4人は全員が「不足数」です。ココロに大きな喪失感を抱えた4人によるオトギバナシ、でしょうか。人はココロから欠落したものを何かで埋めずにいられません。それは数学であったり、過去の記憶であったり、わが子に愛情をそそぐことであったりします。オトギバナシは隠喩と寓意に満ちていました。
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No.463:
(3pt)

貴重な作品

文系の私でも分かりやすかったんですけど…ー。他の媒体で展開が分かっていたのでストーリーの流れが単調で飽きてきました。。今どき安心して子供たちに薦められる珍しい小説でさすが本屋大賞受賞作
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No.462:
(5pt)

さびしくも暖かい名作

80分しか記憶が持たない数学博士と家政婦・その子供の交流を描き、第1回本屋大賞も受賞した、ちょっぴりさびしくもこころが暖まる名作です。読後にほのぼのしたい人にはぜひお勧めです。これを読んだら数学に興味がわくかも?個人的には、未亡人(義理の姉)と博士の関係を描いたサイドストーリーが読みたくなりました。
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No.461:
(5pt)

人間として大切なことの順番を教えてくれる

博士は数学を愛し、美しい証明に、人生の情熱と80分しか持たない記憶力を捧げている。でも、その大事な数学より、幼くか弱い者を守ることの方がもっと当たり前に大事で、自分の子供でもないルート君を全力で包み、身を挺してでも守ろうとする。父親がいないルート君にとって、博士は、飢えていた父親の愛情を感じさせてくれる存在だったでしょう。母親である「私」は、博士がルートの父親だったら、と考えたと思います。数学者としては数学を愛し、人間としては子供を愛し、いたわろうとする。そういう純粋な愛情の在り方に、博士の魅力があると思いました。全体を通して、大きな事件が起こるわけでもなく、博士と私とルート君の静かな生活(温かくも壊れやすそうな)が、数学の美しさを随所に挟みながら、淡々と過ぎていく展開ですが、読み終わった後に感動がジーンと心に残ります。映画版より小説の方が個人的には好きです(映画版は、キャスティングが素敵ですが、シングルマザーとしての「私」の心の動きを作品から消してしまっているため)。
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No.460:
(5pt)

しずかなはなし

この小説は、どこにも所属しないような気がする。恋愛小説でもない、ミステリー系でもない、感動系かと聞かれたら、そんな単純じゃない気もする。とにかく、紹介するときの分類に困る作品だ。こういう、読み手が想像もつかない類の小説を手に取るのは、億劫だった。映画化されたから、もちろん題名くらいは知っていたが、内容を知るのは長い間面倒だった。時代遅れだと思うけれど、発刊から7年たって、やっと私はなんとなくこの本を開いた。結果、ジャンルなど関係なしに、これほど人を惹きつける小説があるのか、と思った。読み始めて、十数ページに1回くらい、その何気ない描写で、涙がこぼれおちた。無駄のない、研ぎ澄まされたうつくしい数式のエピソードや、博士のちょっとした行動や言葉に、なんとも言えないやさしい気持ちになれた。たとえば、博士が、一番星を見つけるのが得意なこと。野球選手の江夏が好きなこと。子どもを何よりたいせつにすること。そんな、どうでもないエピソードが、つもりつもって、博士が愛しくなる。小説を形づくる文章は、ただ、ありのままの事実を書いているだけ、という感じがした。そこから何かを読み取ってほしい、という作者の恣意は感じられない。ただ、愛すべき博士のすがたを、あたかもそこに存在するように、客観的に、距離を置いて冷静に、丁寧に、切り取っている。そんな感じがした。それなのに、こんなに涙が出たのはなんでだろう。とてもいい小説だった。明日からの生き方が少し違ってくるような気さえする、とてもうつくしい小説だった。
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No.459:
(1pt)

読む価値なし

物語の初めから終わりまで全く盛り上がりが無かった。80分しか記憶が持たないことが全く感動や共感できないし、数式しか興味の博士のメリハリのない話がつまらな過ぎる。映画化される意味も不明。映画館で見ると絶対寝るでしょう。時間の無駄で、読むに値しない一冊でした。
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No.458:
(5pt)

素数な気持ち

ドラマのシチュエーション、運び、内容すべてのバランスがよく、ひとつになっていて、まるで目の前に博士がいるようだ。1度読んで、すぐ2度目は私が家政婦の私になりきって、読んでみた。生活の中に、数学の神秘、時間、空間がある。数と遊んでみる。気持ちを言葉で表現するプロセスを、そのロマンあふれる数式や公式に置き換えてみる。例えば、「割り切れない気持ち」=「素数な気持ち」だ。この本をきっかけに、藤原正彦さんの本も読んだ。「フェルマーの最終定理」も。そして今は「素数の音楽」を読んでいる。数学には友情をつなぎ育むちからがある。
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No.457:
(5pt)

やっぱ江夏は凄い

江夏豊は、選手としてのプレイもドラマチックだったが、彼の存在自身がドラマを産むのだと思います。彼の現役時代の姿を知っているワタクシは幸せものだと思ったな。そんなことを思わせる選手は、今ならどうだろ、イチローぐらいかなぁ。
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No.456:
(5pt)

これはいい小説。。。

これは珠玉の名作だと思いました。 とてもやさしくて暖かい博士が気持ちと数字の美しさが伝わってきます。 秋の夜長におすすめの一冊です。
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No.455:
(3pt)

面白く読めるが・・・

面白く読めるし、扱っている数学のテーマが簡単なので、数学が苦手な方でも「数学って何となくだけどすごいな」と思える点ではよい作品だと言える。ただ記憶を失うくだりで、設定に矛盾点がみられるので、どこか悲しい気分になってしまう。設定も「数学」的な論理できちんとして欲しかった。映画と合わせてどうぞ。
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No.454:
(4pt)

あたたかい人間関係に和みます。

随所に現れる数式には苦手意識が湧きますが、博士の数学への熱い思いがひしひしと伝わってきました。家政婦さんと、その息子さん、そして博士の間に流れる不思議なひととき。息子さんの博士への信頼や愛情にも感嘆させられます。生涯独身だった博士にとり、三人で過ごしたひとときはかけがえのない時間だったのだと思います。
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No.453:
(5pt)

良すぎる

数学が苦手な僕でしたが、意外とさらっと読めました。数学を通して心を通わせていく様子は読んでいて本当に心が温かくなりました
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4101215235
No.452:
(2pt)

設定に無理がある

この本に入り込んで愉しむためには、「数学への興味」と「日本プロ野球への興味」と「粗に対する寛容さ」が必要だと思う。私は両方共に不足していたためか、この本が、これほど褒め称えられる理由が良く分からなかった。数学は嫌いではないが、既に分かっていることを殊更作品の中に含めて紹介する意図に共感できなかったし、博士の記憶が80分しか持たないという、かなり無理のある設定にどうしても鼻白んでしまった。なにしろ80分ごとに、家政婦さんとその息子が『初対面』の人物になる。果たしてそう言った人とじっくりと親交を深めることが出来るのだろうか。出来るのであればいかにして克服するか。その点を期待して読んでみたが、まるで記憶障害という重大な疾患がすっぽ抜けたようなストーリーで展開し、場を盛り上げるために80分記憶が用いられるだけで、そう言った困難をいかに乗り越えて、心を育むのかがしっかり書かれていない時点で興ざめした。まるで話を盛り上げるためだけに使われる前提条件ほど、白けるものはない。勿論、クリップなどで人物の特徴を控えてはいる。だが、そんな狭いメモの中で、果たして感情や想いまでを残せるだろうか。それらを読んですぐに理解し、無いはずの経験までをも想像力で補って振る舞えるのか。それは考えるだに無理な話であることは、「レナードの朝【ワイド版】」の原作で有名なオリバーサックス氏の「妻を帽子とまちがえた男 」を読めば一目瞭然である。書かれているのは、現実世界の実感を永遠に持てず、絶えず虚構の世界を創り出さなければ他人と話が出来ない患者や、大昔で記憶が停まり、今現在のことを教えてもとても信じられずに混乱をきたし、その混乱も時間が経つと忘れてしまうと言う、過酷で残酷な運命に置かれた人達ばかりである。とてもこの本で書かれているような、ハートウォームフルな話にはなり得ないのではないか。結局、この小説の最大の特徴である記憶障害という設定を無理に使用しそれによって感動ものに仕上げようとしているところが、あざとくも感じた。いくら数式に完璧さや美しさがあっても、それだけでは解決しないことが、この世には山ほどあることをこの本が殊更語っているのならば、あるいは愉しめたかも知れないが。
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No.451:
(5pt)

知的好奇心がくすぐられつつ、せつなさで胸がいっぱいになる佳作

数学にまつわるさまざまな逸話を、非常に魅力的に語ってくれています。最初はストーリー面よりもそういった「数学小話」的な面白さが魅力的で、読み進むにつれて物語にも引き込まれていき、一気に読破してしまいました。とても読後感がよく、万人におすすめしたい佳作だと思います。小川洋子の文章は実に美しい。華美でなく、安くなく、手本にしたい文章ではないでしょうか。
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4101215235
No.450:
(5pt)

家政婦さんと博士の穏やかな時間。

80分しか記憶の持たない博士を、ひとりの人間として、すぐれた数学者としての尊厳は傷つけることなく接する家政婦さんは、仕事のプロフェッショナルだと思った。翌日には、こちらの存在をもう一度分かってもらうところから始めなくてはいけない。痴ほう症の老人介護に関心もあるので、こんな風に人間として付き合うことが理想なんだと思う。素敵な家政婦さんと、とても物わかりのいい家政婦さんの子ども、ルート。三人のほのぼのとした時間が、暗くなりがちな話題も、ときには笑えるエピソードになり、読み終えたあと、さわやかな気持ちになれました。
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4101215235

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