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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全849件 481~500 25/43ページ
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人間の弱さと強さ。時間の残酷さと優しさ。そして生きることの辛さと幸せ。それら全てを沈黙のままに抱きしめてそこに永遠に変わらず存在し続ける”数式”の気高いまでの存在感と孤独感。人間は決定的に一人で、だからこそ人と触れ合える瞬間がある…人間の”尊厳”について考えさせてくれる作品です。 | ||||
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映画化されたということで、恥ずかしながら初めて知りました。結局映画の方が行く機会を逃してしまったのですが、小説だけでも出会えて良かったです。 日本語が、とても綺麗です。 普段何気なく使っている言葉達も、この本の世界では何故かとても美しく聞こえます。現代では段々と汚れてしまっていっている「自分の気持ちを相手に伝えるための“言葉”」、大切にしたいなぁと思いました。 博士の記憶の云々よりも、この小説の中で流れる穏やかで静かな時間がとても心地良かったです。数式の話は文系の私には最初は不安だったけど、でも博士を介して聞くと「なるほど」って思えて、今まで嫌いだった数字がいとおしく思えてくるから不思議です。もっと若いときにこの本に出会いたかったな。 | ||||
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「僕の記憶は80分しかもたない」という印象的なフレーズで映画かもされた作品です。数学者、彼の世話をする家政婦とその息子を中心に物語がすすんでいきます。数学という普遍的なものの周りに、あやふやな記憶や思い、夢などの要素がちりばめられており、作品として面白いし、バランスが取れているなあと感じました。野球の話が物語の中で大きな比率を占めているのに驚きました。メインのテーマ以外のエピソードが多くて、博士の苦しみ、自分の障害に対する葛藤などが十分表現されていなかったような気がしました。しかし文章は人を落ち着けるものがあり、苦労を感じさせない主人公の家政婦の心の優しさに癒されます。 | ||||
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普段本を読まない人に贈った本。本が読むのが嫌いな人でも読みやすい本だと思う。後、私は数学が嫌いだけどそんな私もこの本にでてくる数字には普段感じない暖かさを感じた。 | ||||
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よく売れて、映画にもなった本です。ベストセラーというと、評判を自分の中で膨らませすぎて、期待はずれだったりしますが、この本は、他のベストセラー小説とは、ちがいます。その理由は数学、数式、数字をうまく使っているためでしょう。登場人物、数式、小道具にいたるまですべては、うまく配置され、組み合わされて、うまく織りこまれた物語を形作っています。読み終わったあとのせつなさも読んでいる途中にほっとする感じも、読む人が望むものを満たしています。本当にうまく書かれているお話です。「妊娠カレンダー」もよかったけれど、この作品も間違いなくこの作家を代表する作品となるでしょう。 | ||||
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以前、話題になり映画化された小説ですが、当時はタイトルをみただけで難しそう...と思い興味がわかなかったのですが、先日なんとなく書店で手にとってあらすじを読みなんとなく購入し、読んでみました。 すると...それぞれの心理描写がとてもきめ細かく描かれとっても素晴らしい作品だという事に今更ながら気が付きました。私がこの小説で素晴らしいと思ったことは家政婦さんとその息子の暖かな人を思いやる心。そして少し焦点がずれているかもしれませんが、何より子供を本当に大切に思う博士の姿に感動しました。いつも一番に子供の事を考え、その子の良い部分を見つけだし誉めたたえ...。何気ない事なのですが、博士の何ともいえない暖かさ..というか人柄はここではとても説明しきれない程、暖かく素敵でした。 | ||||
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読んだ後、凄く優しい気持ちになりました。本当に感動する良い映画を見たような心に染みる温かい作品です。博士と家政婦とルート君の不思議な時間。たまに垣間見る”現実社会”のカネや嘘の汚さのコントラストが凄くよく表現されていました。『子供は愛するもの。絶対に守ってあげなければいけない』近年の社会を見るたびに忘れていた何かを取り戻せる作品です。夏目漱石の『心』を読んだとき以来の『ココロ』に染みる作品でした。 | ||||
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素直に読むと、心温まり、読み終わった後も良い気持ちが残りました。が、天邪鬼なので。穿った見方ですが、「今」の時代に合わせて作られた本という気がしてなりませんでした。「数式」にこだわらなくても、同じような印象の小説はできたと思います。小川洋子さんの本は、この本しか読んだ事がないのでわかりませんが、いつか、どこかで読んだ(観た)物語の印象が強いです。 | ||||
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サイ・シモンの「フェルマーの最終定理」を読了した直後に読んだ作品だ。「フェルマーの最終定理」からの引用の多さには驚かされた。巻末の参考文献欄に同書名を載せているとは言え、これは少々やり過ぎではないのか。そのことが気になり過ぎ、作品そのもが様々な作品の切り合わせのように感じられ、作品に身を任せ素直に楽しむ気が失せてしまった。作品全体に漂う物憂げでモノクロームな雰囲気は好ましく、それだけに過剰な引用から生まれた違和感が残念でならない。 | ||||
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世の中にはいろいろなことがあります。楽しいことばかりじゃなくて、どちらかというと嫌なことや、理不尽なことに振り回されることが多いです。その反動で、つい身近な人、友人や家族や、同僚に冷たくあたってしまったりすること、ありますよね。でも、人はそんなに悪いことばかり考えているわけではありません。人をおとしめようとか、自分を優位にしようとか、もちろんそんな人はいるけれど、大多数の人は温厚で、善良で、人の不幸を楽しんではいないのです。それを感じさせてくれるのが、この本の登場人物である博士だったり、ルート君だったり、家政婦さんだったり。この本は、人の持つ温かさを思い出させてくれます。人が持つ善良な部分を確認させてくれます。人っていいもんだなあと、しみじみ思わせてくれます。もちろん気休めにしかならないかも知れません。人の感じ方は十人十色。ただ、もしあなたが人を信用できず意地悪で嫌な人間になりそうだったら、少し読んでみてもいいんじゃないかなあと思います。大きな事件もなく、淡々と流れていくストーリー、特別感動的でもないけれど、読み終えて、じんわりと心が和んでくるお話です。 | ||||
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映画を観てから本を読んだのですが、一つの事をひたむきに突き詰める。しかしそこには悲壮感もなく、損得ではない人間本来もっているであろう優しさも見える。 | ||||
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「数学」よいうよりは「数式」の美しさを語る博士と家政婦とその子供の物語。完全数や素数についてのくだり等々興味深くはありました。ただ、語られた話以上に歪ともとれる人間関係が気になります。他人の家庭に出しゃばりすぎの家政婦や、博士の異常なまでの子供好きの設定。全く活かされていない家庭環境の話。最後のプレゼントに向けてのご都合主義展開はさすがに呆れ気味になりました。純粋な博士という観点ならばこれらは無くてもよかったのでは。逆に現実とのギャップを描くのならば、より掘り下げるべきではないか。そんな風に思います。 | ||||
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映画のポスターを見ていたのでこの小説が小学生にわかるのだろうかと思い、読みました。結論はイエスでした。博士、ルート、作者が求め、あらわす愛情がどの場面にも単純に分かりやすく、出題しやすい内容だと思いました。最近人気の出題傾向にあてはまる小説だとおもいました。 | ||||
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ベストセラー小説だけあって、読みやすく、いやみのない読後感。博士と私とルート、そしてそれをつなぐ数式や数字の美しさ・・・・。 数学は、もともとそれ自体に美があるが、それをうまく使って小説を構成しているのは、さすがという感じがする。 しかし、あえて難を言うとすれば、登場人物それぞれが余りに純粋で心優しく、作り物のような感じが強いこと。もともとリアリティーを要求するようなタイプの小説でないことは十分にわかっているつもりだが、少したいくつな感じもした。 | ||||
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数学に恋して、蜜月な研究を続け、そして今は80分しか記憶が持たない先生は、やさしい。毎朝突きつけられる「僕の記憶は80分しかもたない」という自分の書いたメモ・・・毎朝の繰り返しを限られた過去の記憶といとおしい数学の中で静かにはじめる。家政婦とルートは先生に対し、敬愛と愛情、そして友情を持ち、彼らも本当に優しい人たちだ。周囲の第三者も優しい無関心を装うまた優しいひとたちなのだ。そして、日々はなにげなく続いていく。忙しくしているとなにげなく通り過ぎていってしまう、夏の日差し・雨の匂い・蝉の声・過ぎていく季節を彼らは惜しむべくすごしていく。私にとっては、数学はこの3人をつなげるための絆であり、重要な共有すべき秘密に思える。そして第4の登場人物である未亡人の先生に対する情感も傍線ではありながら、とても染み入るものがあった。後々まで残る柔らかい感触。人はどんなときでも幸せにすごしていくことができると感じられる秀作。 | ||||
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数字というのは、無味乾燥な存在だ。値切りは数字ではなく、人間関係だ。数字は感情をもたない。数字は絶対だ。数字は空気を読むことはしない。冷徹だ。しかし、そういう数字という存在も、人の想い一つでまったく異なる顔を見せるようになる。感情豊かな存在になる。人間らしい輝きをみせる。そういうことが書いてある。虚数に対する温かさはどうだ。なんであんなに優しくなれるのか。素晴らしい一冊だ。著者の念入りな取材の成果といえばそれまでだが、題材に息を吹き込み、生命を与えたことにエールを送りたい。すばらしい。 | ||||
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最初から大島弓子先生の焼き直しだと感じていたのでメゾンドヒミコのように説明があるかと思いましたがなにもなかったので、へぇーという感じです。断然大島先生の方がいいと思います。子供がでてくるところも、ラストも、何だか違和感を感じました。今更ですが、最近また書店でよく見掛けるので書かせて頂きました。 | ||||
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数学が苦手なので、興味はあってもなかなか手を伸ばすことができませんでしたが、文庫化をきっかけに読んでみました。するとどうでしょう。今まで無機質で冷たいイメージしかなかった数字が、どんどん美しくて温かいものに見えてくるではありませんか!気難しい数学者が、実は子どもをとても愛しているというギャップが、この作品に何とも言えない魅力を与えていると思います。文学と数学というかけ離れた2つの世界が融合されて生まれた、一見奇妙ではあるけど、とても心温まる作品です。 | ||||
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決して豊かではない母子家庭の親子が、ふとしたきっかけで未知の世界へ足を踏み入れる。そこは秩序と調和と混沌が混じり合った美しい世界であった。その世界の住人である記憶障害の天才数学者「博士」に誘われ、未知なる世界を冒険しながら、互いの世界の価値観を分かち合い、家族としての情愛を深耕していく・・・こんなふうに読めました。すごくファンタスティックな物語です。 | ||||
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ゼヒゼヒお勧めの一冊。数字の美しさと。博士の優しさを分けてもらえた。博士と家政婦さんとその息子ルート(博士命名)のお話。博士もルートもなんと阪神ファン。随所に阪神がちりばめられているの。掛布の文字も出てくるし。アタシも阪神ファン!『ゼロ』について、想い続けられるね。今。私。ふわふわっとした浮いてる感じで。一気に読みきっちゃいました。そして、な・き・ま・し・た。数学の専門書もパラパラと手にとってみたり・・・。できちゃうかも。 | ||||
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