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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 601~620 31/43ページ
No.249:
(5pt)

よかったです♪

物語は、80分しか記憶できなくなった博士の所に家政婦が派遣されるある日から家政婦の息子も通うようになって数字の秘密を通して、通い合ってくストーリー数学嫌いの人も読めるんじゃないかなぁ読んだあとは、普段なにげなく見ているものの元をたどろうという気分になります♪
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.248:
(5pt)

美しい表現の中に流れる「愛」に心が洗われた

√(ルート)と名付けられた男の子と母親が出会った博士の記憶は80分しか持たない。80分の記憶を忘れないように博士のスーツにはメモがクリップで取り付けられている。博士のその哀れな姿を思うだけでも心が切なくなる。父親を知らない√と博士とがとても深いところでつながり合う。博士の家政婦である母親も、この博士に尊敬以上の気持ちを抱き始める。登場人物は彼らの他に博士の義姉がいる。彼女が何故博士と一緒に暮らしているのかが最後の方で分かる。博士と√と母親、そして義姉の四人の心は博士を中心として深い愛情で理解し合う。何の曇りの心を持たない博士と√の描写は、読む者を感動させる。ページをめくるたびに何度も涙が出てきた。涙をぬぐいながら読書するのは久しぶりだった。映画化されたようなので、是非見にいきたいと思っている。
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No.247:
(4pt)

永遠と一期一会の美

「僕の記憶は80分しかもたない」交通事故による脳の損傷により、80分しか記憶を保持できない博士。そんな博士と「私」や息子をつなげるのは、完璧な美しさをもつ数式の世界と阪神タイガースだった。記憶が保持できない博士との関係は、博士にとっても「私」にとってもその瞬間がすべてである。だから、博士と私と息子が過ごす時間はその全てが「一期一会」のものであり、かけがえのないものである。そうした関係をつなぐ、「虚数」「完全数」「友愛数」「双子数」など不思議な意味を持つ数たち。一見不愛想で意味をもたない数字たちであるが、それらがもつ永遠に変わることのない性質が、博士と私と息子との関係性に大きな意味を与えてくれる。男女の愛情とも家族愛とも違う、お互いをいたわり尊重しあう関係の美しさに涙し、不思議な数字の世界に人間を超越した神秘を想う。儚い故に美しいものと、永遠なるが故に美しいもの。さわやかな読後感の美しい物語です。
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No.246:
(4pt)

博士の愛した数式

爽やかな読後感がいいですね。最近、寺尾聡主演で映画化されましたが、観てみたい作品に仕上がっていることを期待しています。タイトルからミステリーを連想しますが、速いテンポや劇的な盛り上がりは期待できません。その代わりしみじみした気持ちの通い合いが80分に込められて、切れ切れの様でいてしっかりと続く展開は作者の力量を感じさせます。ゆっくりしかし一気に読める本です。
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No.245:
(5pt)

暖かく静かな時間

私にとって小川洋子さんの作品はこれが初めてです。その一行目から引き付けられ、一気に読みました。読んだというよりは読まされたと言うべきでしょう。主な登場人物は事故で記憶する能力を失った「博士」、シングルマザーの家政婦「私」と息子「ルート」、博士の義姉の「未亡人」。おお、忘れてはいけないのは阪神タイガース、江夏豊、背番号28。です。小川さんの文章はとても簡潔です。読む人の五感に刺激を与え、目の前に見せてくれます。博士が着ている古ぼけた背広の肌触り、その背広にクリップで留められた記憶代わりのメモ用紙の大きさ、めくれ加減。「私」が作る夕食の味。雨降りの土の匂い。そして心への刺激。小川さんの文章には常に暖かく静かな時間が流れています。普通の生活の会話には決して出てこない「数学」という非日常の言葉が逆に日常の営みや感情をゆっくりと際立たせます。ひとり一人の人物は優しく、心の中には悲しみを持ちながらも前を向いて生きています。(「ルート」君はちょっと出来すぎ。私もこんな息子が欲しい!)人生には別れは付き物ですから最後の数頁は涙で文字がぼやけて大変でした。けれど悲しいというのではなく、愛しい切なさというのでしょうか。この作品を原作とした映画が封切られます。この暖かい静けさがそのまま生きていてばいいなあと思います。巻末の、数学者である藤原正彦先生の解説も、とっても気が利いています。
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No.244:
(4pt)

幸せってなんだっけ?

80分説には無理がある。なぜルートに情熱をかたむけるのか?そんな事は、どーでもいーのである。作者の設定した世界は実証性などに先にある。泣けばいい。笑えばい、パトスとはそういうもんじゃ?幸福とはそういうもんじゃ?
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No.243:
(4pt)

やさしさ

友人が読んだとの事で読んでみました。何と無く気になったので。今まで自分が読んだ事の無いジャンルだったので新鮮でした。好みは分かれるかもしれませんが・・・ゆったりと読むには良いのではないでしょうか。思ったよりは、数式の登場が少なかった感じがしますが途中に出てきた、数式を思わず紙に書いてやってしまいました。
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No.242:
(5pt)

数式に込められた気持ち

この本を購入したきっかけは、自分自身も数学が好きだったからでした。数学の話しでベストセラーや映画化なんて信じられませんでした。数式は博士にとって愛情表現や会話の道具です。それは私たちが音楽や好きなものの話で盛り上がるのと似ています。本当にそれを好きだと、自然と口をついてしまうものです。博士は一般から見ると変な人ですが、その実、表現はとても豊かです。最後の方の数式は3回ほど読み返しましたが、未だ理解していません。でもその数式に込められた愛情は感じられました。きっとそれでいいのだと思います。
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No.241:
(5pt)

人間愛と研究者の本質を突いたよい小説です

一日で読みました。博士の純粋な学問に対する姿勢、弱い者を慈しむ人間性、それでいて病気のためか壊れやすいもろさが絶妙にバランスし、物語が続かなくなるのではないかという不安感をいざなう。結末がどう、ではなく、物語性そのものを楽しむ良い小説だと思いました。特に理系の研究者像をよく描いています。非常に素直で純粋だが、社会性に乏しい。しかしルートとの関わりがその狂気性を和らげる。一読をおすすめします。
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No.240:
(5pt)

数字が好きになる

恋愛ものではない。家族愛とも違う。けれど、そこには愛があると私は思った。ただの数字の並び、無機質に見える数式から、ぬくもりが伝わる不思議。数字をみて蕁麻疹はでないけど、数学とか嫌いだったなーと思う人が読んだら、数学に対する意識がちょっとかわるかも?本を読み終えた後、数字を見たら、つい素因数分解してしまうかも。好き嫌いはあるかもしれないけれど、私はとてもよい作品だと思った。手元に残しておきたい一冊。
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No.239:
(4pt)

やさしい眼差しと表現

80分しか持たない記憶と数字・数式・数学の組み合わせという着想もすばらしいが、この作品全体を構成しているやさしさ・深みと若干の非日常性は、著者の持つやさしい眼差しとそれを表現する言葉の選択ではないであろうか。
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No.238:
(5pt)

感動しました。

陳腐なタイトルですみません。この本は、タイトルから、堅いお話をイメージしており、読むのに気合が居るかもと後回しにしていた本でした。今日、ふとしたことで読み始め、最初から、「博士」の存在感を叩きつけられた感じがしました。タイトルから連想できるように、ところどころに数式が出てくるのですが、数学が嫌いな人でも興味深いと思える解説を、「博士」がしてくれます。この「博士」は若いときの交通事故のため、記憶を80分しか持つことができません。例えば家政婦さんが買い物に出かけ、戻って来るのが81分後だとすると、彼女のことは忘れてしまうのです。「博士」の元に通う家政婦さんとその息子さん、そして博士の義姉・・この人たちが、博士のもっとも愛する「美しい素数達」のような存在で、博士の周りに位置しています。自然に、数式で自分の気持ちを、的確に伝えようとする博士。それを理解しようとする人々。このような話を書かれた小川洋子さんを、改めて尊敬し、このような物語を読めたことを感謝します。最後に。小説を読むと言うことは、数式を理解すると言うことに、似ているのかもしれません。
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No.237:
(5pt)

心にグッくる小説

数学に神様の存在を感じる博士の感動は、芸術の世界に生きる特殊な人間の感性に似て、一部の人間が感じることの出来る奇蹟なのでしょう。 異質な博士の世界観はピュアだけど、病気はシリアスです。 愛情のやり取りに、知的能力は関係がなく、友情は、年齢、性別を超える事をスマートに表現した作品です。 結構グッときました。
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No.236:
(4pt)

心がじわっと温まります

たまたま手にとった作品でしたが、読んで大感動!こんなに、色々な愛情に満ち溢れた作品はなかなかないと思います。人の思いやりや、感情が細やかに描かれていて読んでいると次第に微笑んでしまうような作品です。私は読み終わったとき心が洗われたような晴れやかな気分になりました。ストレスなどで、イライラしてなんだかやるせない気分に陥ってしまっている方など、少し気分をリセットしたい人におすすめです。
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No.235:
(3pt)

良い作品ではありますが…

事故で80分しか記憶を維持することができなくなった老数学者と、彼の世話をする家政婦とその息子とのふれあいを描いていて、じんわり心に染み込んでくる佳作ではあります。でも、なんだかお約束的なストーリー展開が気になって感動できませんでした。愛というよりは同情に思えてしまうのです。 単に好みの作品じゃないだけかもしれませんが、皆さんの高評価には少し違和感を持ってしまいます。
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No.234:
(4pt)

静かな強さ

粗末な家具と小さな家。埃っぽい、乱雑な書斎。古い本と紙の匂い。「僕の記憶は80分しか持たない」と書かれたメモ。主な登場人物は3人(4人)。その3人が静かに、そして確かに関係を深めていく過程が丁寧に描かれている。派手なエピソードはなにもない。作者はあくまでも淡々と物語をつむいでいく。けれど、私たちはその物語に強くひきこまれる。彼らの「つながり」が私たちを強く励ます。そして、前述した匂いと光景が冒頭から感じられ、彼らの「つながり」とともに、読後まで私たちの心をあたためる。静かだけれど強いパワーを秘めた作品です。映画化の宣伝が帯に載っているため、博士役の寺尾聰の写真でイメージが固定されてしまうのが少し残念。博士はあんなにダンディではないので。
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No.233:
(4pt)

映画化に拍手!

時々活字をおってると自然と映像が浮かんでくるような本に出会います。この本もそんな作品でした。セピアカラーの映像です。静かにゆっくり時が流れていく中でとても暖かい気持ちになれるちょっとした事件にハラハラもしたりしながら・・読後これ映画(像)で観たいな(でも地味だし絶対でないだろうな。。)などと思ったのですが。映画化されちゃいましたね。〜楽しみ楽しみ
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No.232:
(5pt)

世界は驚きと喜びに満ちている

本屋大賞を受賞した『博士の愛した数式』の映画化を受けて今、最も注目されている本だと思います!『薬指の標本』はフランスで映画化されてたり・・・。小川洋子の人気をぐんっと、上げてくれました。 2006年1月松竹・東急系にてロードショー。監督は小泉堯史。出演キャストは寺尾聰、深津絵里、齋藤隆成、吉岡秀隆。だそうで、いいキャストを選んだと思います。内容は心温まるストーリ。常に一定の温かさが保たれています。また、冷ややかな周りの人たちの構成も、良いと思いました。会話の内容でちょっとした数字からそれは素数だ、素晴らしいじゃないか。と言う博士は、とても印象に残りました。
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No.231:
(5pt)

博士から学ぶこと

はじめ、数学嫌いな私は≪数学≫とつくこの本を手に取ることに抵抗がありました。しかし、友達の薦めで勇気を出して手にとり、読み終えたころには数学アレルギーの私が、数学の良い一面を知り、好きになりました。(半年くらい前に読んだのですが、好きになったので数学が頑張れました。)障害を持つ博士の優しさのある数学を通して、物語はより温かみを増します。一つ一つの出来事もほのぼのとしていて、心があたたかくなります。それだけではありません。この本から伝えられることはたくさんありました。家政婦とその子供、それを雇う博士そしてもう一人の...。他人同士なのに家族愛に似たものがあるのです。人間っていいものだと私は率直に思いました。読み終わったら、人にやさしくしたくなる…そんな素敵な本です。もし数学嫌いで、本が好きという中高生が子供に居るという方はプレゼントするのもいいのではないかと思います。
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No.230:
(5pt)

尾を引く感動

最初読み終えた時には、明らかにされなかった謎の部分の方が気になって、尻切れトンボのような印象を抱いたのだが、もう一度読み直してみたら、じわじわと感動がこみ上げ、それが長く尾を引いた作品である。無理数と虚数を掛け合わせた数で無理数を累乗したものに1を足すと0になると言う博士の愛した難解な数式の意味するところが、論理的にではなく、感覚的に理解出来るようになったのである。非ドラマチックな展開の日常描写だけでなく、その末の尻切れトンボ的なラストシーンも最高に美しい。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235

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