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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 621~640 32/43ページ
No.229:
(4pt)

ほんわかと感動する小説を味わいたい方,どうぞお読み下さい.

服装は野暮で記憶障害もあって,とにかく時代遅れの博士ですが,ここ一番という肝心な時には,品格の高さと美しい人間性を垣間見せてくれます.阪神タイガースの江夏のベースボールカードをもらった時,これ以上ない位に丁寧に膝をついてお礼をする姿や,ルートの誕生パーティーのためにテーブルクロスにアイロンがけをする姿.暖かな人間性とはどのようなものかを,味わせてくれる小説です.数学と記憶障害に関しては舞台設定の道具であって,それほど重要ではありません.ほんわかと感動する小説を味わいたい方,どうぞお読み下さい.
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.228:
(4pt)

心和む話です

とても心の和む話でした。数学を通しての人と人のふれあいは、とても新鮮でよかったです。私は中学の時から数学が好きで今でも数学関係の本をたまに手にとりますが、数学が楽しい理由を改めて感じました。 一方で映画は、自分の想像と食い違いが大きいのではないかと不安です。
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No.227:
(5pt)

深い!!!

80分しか記憶がもたない博士 寝て朝目覚めたら知らない人に挨拶され誰が作ったかわからないご飯を食べ自分の周り環境何もわからないまま1日をすごす怖い病気だ しかしこれは日常私達の世界で実際ない事ではないょぅに思えた 変わらない物がない 物凄い勢いで移り変わる世の中そんな中で時に他人が信じられなくなったりまた周りから取り残されたり博士にとって不変で裏切る事がなかったのは数字,数式だった私達はどのように外界と交流を保っているのだろうか 絶対変わらない不変の物を頼りに生き続ける事だけでは生きられない博士は記憶の病気を持ちながら[私]とルートに心を開き始めるそして少しづつ外界へと心を開いていく外界への交流そして変わり続ける物への捉え方今の動き続ける世界についていくのに何も感じない人も疑問を持つ人もついていくのを拒む人も是非一度読んでほしぃまた、そういう考えなしにも本当に心暖まる作品だ博士の愛した数式何て素晴らしい作品なんだろぅ 私はこの本が大好きだ
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No.226:
(3pt)

・・・

いい話ではあったと思う。しかし感動する本として読んだ私にとってはかなり物足りなかった。なんとなーく話が進み私の注意力が欠落しているせいでもあるんだろうが、どこで感動するのかわからなかった。正直人にこれいいよ、と勧めることは出来ないなぁ。
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No.225:
(4pt)

優しい愛

シングルマザーとして生きる主人公の『私』小学生の息子を育てるために選んだ仕事は、80分しか記憶が続かない年老いた数学者の家政婦。漠然と彼の記憶障害の事実はわかっているが、実際その家で働くことで彼の現実を目の当たりにし、戸惑い、そして、彼の苦悩を知っていく。ただ、この物語の全般を通して博士の優しさ、私の思いやり、息子の健気さがうまく合わさり心地良い雰囲気をかもし出しています。博士の過去が分かってくる辺りは切なくなりました。物語のところどころに出てくる数式は、博士の説明を聞くと数学が苦手だった人にも、良く分かり数式が愛しくなります。登場人物はそれぞれ、大変な立場であるが、お互いに優しい気持ちを持ち、愛があるから生きているんだな。そして、博士のような障害を持ったとしても本質が愛である人は、穏やかなのかなと思いました。
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No.224:
(4pt)

誰に感情移入するかで読後感も変わってくる

☆4つ第一回本屋大賞に輝いただけあって、いろんな人が楽しめる内容になっている。阪神タイガースを別のチームに変えれば、外国の人にもすんなり読んでもらえそう。なんだか本の中の時間がゆっくりと流れているような素敵な作品である。この物語には4人の主要な人物が登場する。誰も名前では呼ばれていない。記憶が80分しか持たない「博士」女手一つで育てられ、自分も未婚の母である「家政婦」家政婦のもとでしっかり、すくすく育った「10歳の息子:ルート」家政婦の雇い主である「博士の義理の姉」みんなそれぞれが自分の悩みを持ちながら生きている。その中の誰に特に感情移入するかで、読んだ後の感想も変わるのではないだろうか?私は子供の頃を思い出してルートに自分を重ねて読みました。さて映画ではどのように描かれるか楽しみです。<追記>その後映画を見ましたが、かなり落胆させられました。本を読むことをお薦めします。
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No.223:
(5pt)

思いやりの愛ですね〜

私も、素数や数式を愛する気持ちになりました。や〜〜〜っやっぱ良かったです。博士はある時以降、80分しか記憶がもたなくなってしまったのですが、博士が失わずに持たれてるものがありました。数式への愛や美意識、ゆずれない大切なこだわり、子供を包み込む優しい気持ち、阪神タイガースへのアツイ思いwそれが途切れる記憶の奥からぎこちなくも優しくハッキリ出ててーーーほんと素敵な博士です。その彼の周りの登場人物達もすごく素敵でした。思いやりとか、愛とかってやっぱ想像力が大切なんだーーってつくづく思わされました。気難しいながらも、思いやりと想像力を働かせる事でーほんわりとあたたかい空気が生まれる。現実にはなかなか難しいコトですが、それを素直に真面目に実行されているんです。その雰囲気がどんどん読者にも伝染するんですよね。や〜〜〜っ良かったなぁ〜。(何度でも言いますw)この文を書いていたら、また作品を思い出して・・・素直であたたかい気持ちになりました♪
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No.222:
(5pt)

読み終えた後に満足感を感じる小説

80分間しか記憶を留めておくことの出来ない数学博士と博士の義姉に雇われた家政婦、そして家政婦の子供の3人の間に芽生える愛情の物語です。80分間しか記憶が留められないからこそ偉大な数学博士もある部分では非常に幼稚であるため、それが故に家政婦の子供との間に芽生える信頼関係は読んでいて非常に心温まるものです。このような数学の先生出会えればば私もきっと数学を好きになっただろうなと読んでいる最中に何度も思いました。ただ、本書には数式のように解けない部分もあります。それは博士と義姉の関係です。読み終えた後に非常に満足感を得た反面、その部分については解ききれない数学の問題に出会ったように、未だに私を悩ませています。
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No.221:
(5pt)

数字のうつくしさに心ひかれる。

完成度の高い物語であり、かつ余計なひねりを加えないところ、家政婦紹介組合など現実的なものが出てくるところが余計に作品の味わいを増す。ここまで数字について徹底的に調べ上げ、うつくしさを引き出すという作業は並大抵のものではないだろうし、そこに敬意を表したい。数字が苦手だが、数学のうつくしさにはひかれていた高校時代の自分を思い出した。記憶については、あまりにも哀しく、そんな博士の朝を想像してみた。<思い出装置>がついていない哀しさについて。思い出や懐かしさはときに我々を苦しめるが、それを他人と共有したりそこに浸ったりすることもできる。それが欠落するということについて、この作品は深く考え込ませる。
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4101215235
No.220:
(5pt)

最後のシーンにぐっときました

本半ばで家政婦の「私」も気がついているが、博士の一日の始まりを考えると、恐怖を感じる。あるときは朝日を浴びて、あるときは雨の音を聞きながら、気分よく目が覚めることもあれば、もう少し寝ていたい、と感じることもあるだろう。僕らと同じように。半分寝ぼけながら起き上がり、まずはじめにメモが目に入る。「僕の記憶は80分しかもたない。」毎朝、きっと理解はできる反面、疑問をもつ。何のメモだ?これは。僕には普通に毎日の記憶がある、と。そして、カレンダーか何かを見て、毎日愕然とする。博士にとって、毎朝起きた日は、事故の起こった日。しかし、カレンダーに書かれた日付はその16年後。残酷な事実に毎朝押しつぶされそうになる。よく見ると、自分の体も思っている以上に年取っているのだ。それでも懸命に生きている博士には心を打たれる。最後のシーンで、博士は「私」の息子が職を得ていよいよ社会に出ること知り、抱きしめるが、僕には、何らかの形で博士の中にはこの息子の記憶が刻み込まれているとしか思えない。無論、無意識のなかでかもしれないが、確実に「私」と息子は博士の中に生きていると思う。人間はすごい。
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4101215235
No.219:
(3pt)

<数学者=奇人+変人>の公式に則った作品

なぜか数学者を題材にしたお話には、必ずといっていいくらい奇人・変人の数学者が登場します。この小説の中でも、記憶が80分しかもたないため上着にPOST ITを貼って忘れないようにする数学博士が微笑ましく(?)描かれています。これは、あきらかに頭の悪い文系人間の偏見が生んだ悪しき風潮であり、世の数学者はこれを差別として訴えるべきでしょう。博士の記憶の持ち時間がだんだん少なくなっていく分、子持ちの家政婦さんの博士に対する想いが深まっていく、というのが話の内容。(ビューティフル・マインド+アルジャーノンに花束を)÷2という簡単な算数程度の式であらわせる、お手軽な作品です。
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4101215235
No.218:
(5pt)

連なる糸、関係性

小川洋子氏デビュー以来、数年に渡り出版されるもの全て読み続けてきた。が、ある時を境に、一切手に取らなくなった。その理由は様々あるが、そんなことはここではどうでもいい。ひょんなことがきっかけとなり、私は久方ぶりに、小川洋子氏による「博士の愛した数式」を手に取ることになる。 そこには、昔、私が愛してやまなかった小川ワールドが、密やかに、けれど確固とした円弧を描いて一冊の本となって結晶していた。 私とルート、私と博士、博士とルート、そして、それらの影にひっそりと佇む未亡人。それらの関係性が、確かに、そして、明らかになってゆくほどに、私は胸がいっぱいになってゆくのを感じた。たまらない思いがした。一体彼らは何処へ帰着することができるのかと、息をつめて先を急いだ。 愛なのか恋なのか情なのか。そんな、俗物的勘繰りなどここには一切不要だった。それがどんな種類のものであったとしても、ここでは美しかった。ただ美しかった。それは、暗闇の中、ひっそりと灯る蝋燭の炎だった。 どんなに想像力を駆使しても叶わないのが人(自己および他者)の心の内奥だ。彼らは、それぞれに、決して共有しきれることはないここの心の痛み、動き、襞を持ちながら、同時に、互いをいつくしむ。小川ワールド独特の、この小さな波紋の音までもが聞こえてきそうな静謐な静けさの中で繰り広げられるこれらの登場人物たちの営み。受け継がれてゆくもの。贈り贈られ、伝え伝えられ、そうして連綿と連なりゆく目には見えない糸。私は、それらを美しいと思う。切なく、そしてどこまでもどこまでも美しいと思う。 久しぶりに、こんなにも静かに、心から言葉では置き換えようのない何かが溢れくる一冊を読むことができた幸福を、私は今味わっている。
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4101215235
No.217:
(5pt)

読後 思わず Wikipedia で調べちゃいましたが。

人類の至宝と呼ばれるオイラーの等式、友愛数、、、数学と人間をとてもロマンティックに描いた作品。友愛数のあたりなんかは電車の中で読んでいるにもかかわらず、涙が出そうになってしまい思わずページを閉じたほど感動してしまいました。
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4101215235
No.216:
(4pt)

ふぁんだけど

本書は面白い。昔からの小川氏のファンだけど、最近の藤原氏の理性を失った主張は小川氏の目指すものと違うのではないか。他の数学者と共著を出してみると良い面が出て面白いのではないか。そうしなければ女性ファンは離れていくような気がする。
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4101215235
No.215:
(4pt)

本物の愛情

80分の記憶等、風変わりな設定はとても小川洋子らしく、引き込まれる物があった。続きがどうしても気になり、駆け抜けるように読み終えてしまった。読後も、愛に包まれたような清々しい気分になれた。下心があるわけではない、恋愛感情ではないけれど家族愛とも違う、純粋に人を愛する心が、とても美しく描かれていた。こんな愛に包まれてみたい、と三人を羨ましく思う。けれど話を思い返してみると、ストーリーとしてはイマイチだなと思った。特に後半などは、ラストを想像してドキドキしながら読んでいただけに、あまりにもあっけない終わり方のように思われた。他の短編とは違うのだから、ラストにはもう一捻り欲しかったと私は思う。
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No.214:
(5pt)

幸せとはこういうことかも

記憶に障害のある老数学者とシングルマザーの家政婦さん,そして,その息子の3人が数学と野球によって心を通わせていくという物語です.この「博士」と呼ばれる老数学者は,新しい記憶が80分しかもたず,毎朝,服に貼り付けた「僕の記憶は80分しかもたない」というメモを見て自分の置かれている状況を認識します.母子家庭の家政婦さんとその息子は決して贅沢をすることなく慎ましやかに生活しています.この3人の心が友愛数や完全数といった数字の不思議と相まって,なんとも言えない雰囲気を読むものに与えてくれます.一般的に言えば,恵まれていない3人なのですが,幸せというのは経済的な問題やそのようなものではないんだなと思います.
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4101215235
No.213:
(5pt)

神の数学。

自然を人の手の内に置こうとするような、そんな印象さえもつ数学の中にこんな神の営みのようなものが存在することに感動を覚えた。数学が美しいとはこういうことなのかとこの本を読んで分かった気がした。
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4101215235
No.212:
(5pt)

嬉しいです

映画化されるのですね必ず見に行きます表現とか堅苦しいものに囚われて読むのに疲れる本が最近多かったのですがこの本は、とても読みやすい本であると思いました本全体を取り巻く、柔らかな雰囲気文章が優しいです。いつの間にか気づいたら涙してしまっているそんな作品でした
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No.211:
(5pt)

恋愛・・・ではない。

解説の方が、上手く表現しておりました。恋愛でもなく、家族愛でもなく、友情でもなく・・・。そう、この本に載っていた数字の関係である「友愛」。そんな言葉がぴったりくる感じが全体を包んでおります。純文学や恋愛小説が苦手な方も、躊躇せずに読んでみて欲しいなと思います。
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4101215235
No.210:
(5pt)

泣けました

ほとんど小説は読めなくなっているぼくが褒めることもないが、とにかく想像以上に素晴らしい。映画化されて博士を世話する家政婦さんの役には深津絵理さんがキャスティングされたが、これ以上、考えられないハマリ役になると思う。 母子家庭に育って高校生の時に生んだ子を育てる家政婦さんとその息子「ルート(√)」が、博士の愛情に支えられて、かけがえのない日々を過ごす。そして三人を結ぶのは阪神タイガース。中でも、博士の記憶が止まってしまった時にエースだった江夏。江夏の背番号は28。28の約数を全部足すと28になる完全数。つまり28=1+2+4+7+14。 こうした数字のマジックがいろいろ出てくる。家政婦さんの誕生日は2月20日。つまり220。博士が大学から学長賞をもらった番号が284。両方の約数を足すと、220は284になり、284は220になる。こうした関係の数字は友愛数という。 数学という巨大な神殿の中で結ばれる三人の日々のなんと静かで美しいことか。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235

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