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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 681~700 35/43ページ
No.169:
(5pt)

何回でも読みたい

今まで無機質なものに見えていた数が、こんなにも愛嬌のある生き物みたいに振る舞っていたことを知って、数に対する見方が変わりました。数に魅了され、数を愛して止まない博士が、ひとたび数を表現すると、数が人格を持ち出してしまうのです。小説とは一見対極しそうな数を、物語の中にドラマティックに融合させて、物語として感動させるだけに留まらず、数式に対する印象をガラッと変えてしまうという点でも画期的な本だと思いました。何回でも読みたい本です。しばらく他の本が読めそうにありません。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.168:
(4pt)

数学の中にロマンが・・・

毎日通ってくる家政婦の顔さえ覚えられない。博士にとっては毎日が初対面なのだ。背広にクリップで留められたたくさんのメモが何とも物悲しい。博士と私だけの味気ない雰囲気を明るく楽しいものにしたのは、私の息子、博士がルートと呼ぶ11歳の少年だった。博士と少年の心の触れ合いが胸を打つ。博士はずっと温かな家庭を求めていたのではないだろうか。黙々と机に向かい数学に打ち込むのは、もしかしたら数学が好きなだけではなく、寂しさを紛らすためだったのではないだろうか。それにしても、数学がこんなに素敵な物語を奏でるなんて、想像も出来なかった。数学の中に隠された、たくさんのロマン。ますます数学が好きになる。
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No.167:
(5pt)

数学は、美しい

たくさんの方が言われているとおり、流れ・表現ともにとても綺麗です。私ももちろんこの筆者の表現のきれいさは特筆ものだと思っていますが、それ以上に気になったのが博士とルートのやりとりです。全ての子供に対して優しく接する博士、それに応えるルート。私が教員志望だからかもしれませんが、博士がルートに数学(算数)を教える場面がとても印象的でした。「ルートがどんなに愚かな袋小路に入り込んだ時でも、川底の泥から一粒の砂金をすくい上げるように、小さな美点を見出した」博士のルートに対するこの態度は、勉強に限らずに、大人が全ての子供に対してとる必要のある態度だと思います。友愛数に導かれ、出会った家政婦親子と元大学教授。数学で使われる美しい言葉とそこに隠された意味が主役3人の心温まる物語をさらにいっそう引き立てています。自分に文才がなく、この美しさをうまく表現できないのが残念で仕方ありません。悲しくて泣ける本ではないです。どこかの雑誌が書いていたように恋愛話でもありません。ただ読み終わった後にえもいわれぬ快感がはしるような気がします。なぜ?・・・この本読んでから、数式や公式をみて「きれいだなぁ」と思うことが増えた気がします。数学が苦手で泣きそうになっている中学~高校2年生にもおすすめ。
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No.166:
(5pt)

心温まる美しい物語でした。

この本は、心温まる(heartful)美しい本だと思いました。この本の主要な登場人物は、家政婦とその息子(ルート)と博士である。博士は、1975年で記憶の蓄積が止まっている。記憶は、80分しか持たない。この本で出てくる事例でいうと、つまり、その当時の阪神タイガースの28番江夏豊は知っているが、トレードされた以降の江夏豊は知らない。この話の心温まるところは、一途な博士の姿である。家政婦とルートに数学の話をする一途な博士の姿は、心温まるほんわかとした空間を彩っている。また、数学にしか興味がないと思われていた博士が、ルートに一途過ぎるほど一生懸命なところもいい。この本を読んで、今まで意識しなかった数学の美しさについて感じることができた。その美しさを感じさせる書き方がまたいい。特に、素数についてはなんともいえないほど興味をを持った。素数については、出方に規則性がないらしい。素数の出方の不規則性が神秘的で美しい
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No.165:
(5pt)

悲しくも美しいファンタジー

全編を通して、キラキラと輝く美しさが漂う、これは幻想の世界を表現した、ファンタジーである。こうあって欲しい、そう、そうあって欲しい・・・本を読み薦める読者を、作者は最後まで裏切らない。端麗な文章は最初の1行から最後の1行まで決してその姿を崩さず、全貌を現してくれる。そう、それはまるで博士の生き様のようだった。実はファンタジーが苦手な私である。真実が見え隠れする人間臭いドラマ、ひいては、私自身の現実が炙りだされる、するどいリアリティに満ちた小説が好きである。だから、タイトルを見たときからこの本にはファンタジー色が感じ取られ、関心を持ちながら、手にすることを幾度か見送った。今回、読む気持ちを起こさせたのは、題材が私の苦手な「数学」だったという1点かもしれない。しかし、読み始めると、清涼飲料水のように、じわじわと心と体に沁みてくる。現実逃避にしか思えなかった苦手なファンタジーの世界が、かくも美しく、またそれを渇望していた自分を知ることにもなった。数学好きが言う数の美しさにも、少しだけ近づけたような気がする。月並みだが、心が洗われる小説。愛すべき博士を、ぜひ、多くの人に紹介したいと思わずに居られない、そんな1冊だった。
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No.164:
(5pt)

ひとつひとつのエピソードがきらめいてる本です。

よみおわって、一気にこみあがげるものがありました。内容はとてもシンプル。登場人物も博士の特異な生涯以外にはどっかにいそうな人たち。でてくるエピソードも日常の一こま。なのに、ここまでジンとくるのは、博士とルートとそのお母さんのまっすぐすぎる思いやりに満ちた関係がとってもきれいに描かれてるからだと思います。よけいなことを考えず、心にまっすぐはいってくる本です!
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No.163:
(3pt)

素敵なお話

数学があまり得意でないから読みにくいかなと思ったら全然心配いりませんでした。これは数字を愛する人全ての本です。主人公の家政婦とその息子ルートとともに数字の偉大さを博士に教わりました。
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No.162:
(4pt)

博士のルートに対する愛情が素晴らしいです

80分しかもたない博士の記憶。しかし、家政婦にたいしてはややそっけないものの、家政婦の子供であるルートに対しては限らない愛情をそそぎこみます。数式でしか表現することを得意とする博士が、数学を交えて実に心温まるようなやりとりを家政婦、ルートと繰り広げていきます。数学を優しくルートの教える姿、考え中のときに割り込まれるのが一番嫌うのにルートに対しては限りない時間を注ぎ込む姿勢、どれも心が温かくなりました。ただオイラーの公式をどのような気持ちで書いたのかもう少し詳しい説明がほしかったですね。博士の子供に対する愛情が、読んでいてとても微笑ましくなるような作品です。
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No.161:
(3pt)

既視感のある読後感

何故かこの作家の作品を読むと、常に何か既視感を覚える。つまりナントナク以前に読んだ覚えがある、とか読後の感覚を体験済みのような気がしてしまう。実際にこれに似た作品を具体的には思い出せないのだけど、なんとなく、知っているのである。しかしその既視感をしてでも小川作品の一ファンであった。なのに、この作品には切れを感じることが出来ない。小川作品は独特のオカルト性と透明な世界観が魅力と感じていたが、この作品に於いてはオカルト性が影を潜め、ひたすらリリカルな世界観のみで、甘さを感じる。なんとなく児童文学ぽいと感じてしまった。実際に様々な書評で目にした「泣ける一冊・・・」なんてことはあまり感じませんでした。
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No.160:
(3pt)

実はありきたりだが、優しい話

頭の壊れた博士+母子家庭=?この答えを253ページにわたって解答していくのですが、ストーリー的に、”良くある話”演算中に答えが分かってしまいます。それでも作者の思いやりのある文章で、朗らかな気持ちで最後まで読めます。エンディングが”良くある話”にならなかったのが、救いでした。優しい気持ちになれる書籍です。数学好きのみならず、江夏ファンも必読
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No.159:
(5pt)

丁寧に向き合う心

8時間しか記憶が持たない数学博士と、家政婦と、その小学生の息子の物語。感動で涙が出るような特別なセリフがあるわけではない。描写する情景が美しいわけでもない。物語の展開にドキドキするわけでもない。でも、優しい本だった。「人を丁寧に扱っている優しさが溢れている」本だった。その優しさが心地良く身体の中に流れてきた。人は、丁寧に扱われて初めて心癒されるものなのだ。強烈な愛情表現、命を投げ打っての献身、そういう心を激しく揺さぶる感動など何もないのだけれど、誰でもが持っていそうで、誰でもが忘れかけている・・・何か、そういうとても身近な優しさだった。日々の生活の中で、心に潤いをもたらせてくれるもの・・・「何気なく丁寧であること」「自然体で丁寧であること」・・・そういう他者の心を丁寧に扱う穏やかな心を持つことの大切さを教えてくれる本だった。
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No.158:
(4pt)

素数の面白さを紹介した本

p.83この世で博士が最も愛したのは、素数だった。p.193子供の心配をするのが、親に課せられた一番の試練だ。p.193何もない無、つまり非存在を数字で表したのがゼロ。ゼロが果たす素晴らしい役割を紹介した本。この本はおそらく掲載されている参考文献の「放浪の天才数学者エルデシュ」が種本かも。この本を読む時にブルーバックス「ゼロから無限へ」や岩波新書「数学入門」なども必ず併読されることをお薦めします。ほんとに素数の世界は不思議で素晴らしいすよ!数学書でないのに数学会の出版物で表彰されたのもむべなるかな。
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No.157:
(5pt)

愛に包まれた数式。

ほんのりと暖かく、寂しい物語だ。目の奥がじんとしてくる感じはたまらない。数字という無機質なものに数々の意味を持たせ織り成すその物語は、無理やりにも思えるが印象的だ。どんなにいとおしくても博士には覚えてもらえない、そんな侘びしさを感じられた。子供というのは正直だ。そして思いやりもある。素直な少年と惜しまない愛を注ぐ老いた博士。やさしい物語をくれた好書。
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No.156:
(4pt)

野球(阪神ファン)が好きならなお楽しめます。

去年の本屋大賞受賞作で、ロングセラーとなった作品ですが、もともと数学が苦手なので、なんとなく敬遠してしまっていて、後悔です。ほんの1ミリくらいで、涙にかわってしまうような独特のユーモアと恋人でも夫婦でも親子でもないけど博士とルートと「私」の関係のすばらしさ(もちろんルートと「私」は親子ですが)、生きていることのすばらしさ、感動です。
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No.155:
(4pt)

数式が伝える雰囲気

障害者ものか、暗いな。とおもって読み始めましたが、洗練された暖かみがある作品でした。eとiとπと1で構成される、数学のなかでも最高レベルの洗練された式が効果的に使われていると思います。この数式のもつすばらしさの意味がもう少し表現されているとよかったと思いますが、お話がもつ雰囲気が、数式のわからなさを補っています。
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No.154:
(5pt)

優しく美しい物語

読んでいてとても優しい気持ちになれる物語だった。ストーリー全体が思いやりに溢れている感じ。「私」と「博士」と「ルート」の時間がいつまでも続いて欲しいと思うのに、「私」の語り口調が回想のような書き方であり、ラストに近づくにつれ楽しい時間がもうすぐ終わる予感に満ちてきて読んでいてとても切なかった。電車の中だったけど思わず涙を流してしまった。映画化されたらいいのにな~、と思っていたら映画化の話が既に出ているんですね。私のイメージでは博士は津川雅彦さんがぴったりくるんだけど、寺尾さんのようですね。映画もぜひ見てみたい。
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No.153:
(5pt)

完全数28

君の靴のサイズはいくつかね。17年前起きた交通事故で記憶を80分しか保てない数学者の世話をしに、数学者の義姉に雇われた家政婦がはじめておとづれたときの質問です。博士は靴のサイズ24がいかに美しい数であるか語りだします。野球好きの家政婦の息子と老数学者が出会ったとき、老数学者の時間は再び動き出します。ただし、思わぬ方向に。その約数をすべて足すとその数になる完全数28。それが物語でどんな意味を持つかは、読んでのお楽しみです(宿題です)不勉強にも著者を知らず初めて読んだときはノンフィクションかと思いました。あるいはわたしにも神経を病む家族がいるので、ノンフィクションであってほしいと思ってしまったのかもしれません。奇跡のような救いはなく、目に見える世界の重みに耐え切れなくなるようなとき、目に見えない世界に息づく真実の重さを、痛々しくも、美しく、儚い気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
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No.152:
(5pt)

涙が止まらない~!

本の帯に誘われて手にしたものの、あまり期待せずに読み始めた私。小川洋子さん自体、初めてなのよね、私。ところが途中から涙が止まらない状態。なぜなの?明確に説明できないけど、あまりにも美しく優しい物語に涙腺が開きっぱなしに。こんなことは私の人生史上初めてです。歳をとって涙腺がゆるくなった?なんとでも言って下さい。でも人生は素晴らしい、子供はいとおしい、ということが堪能できる名作です。あ~、学生時代に巡り会いたかった…。
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No.151:
(5pt)

素晴らしい

久々に「当たり」の本を読んだ。数式などは読んでいてなんとなーくわかるが、はっきり理解するの無理。だが、細かい数式など理解しなくとも、この作品は充分たのしめる。特に、最後の「博士」の80分の記憶が、もはや1分にも持たなくなり、施設に入った博士を最後に訪問した秋の場面では、不覚にも泣いてしまった。絶対に読んで損はない作品。
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No.150:
(5pt)

数と心

数式と無縁な生活を送って来てうん十年、その美しさをこんな形で教えてもらえるなんて思いもよりませんでした。信じがたいことに、それと同時に描き出されているのは人のもつ優しさ、謙虚さ。数と心。今まで正反対のもののように感じていたものが、こんなふうに結びつく豊かな世界をもっていたなんて。数式についての描写の美しさは特筆です。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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