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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全849件 441~460 23/43ページ
No.409:
(5pt)

何年かしたら、また読みたい作品です。

ベストセラー、映画化…。という波にのまれて、気にはなっていたのですが手を出せず。でも、旅に出る空港で運命的に手にとっていました。日常とは違った旅先の静かな夜、1ページごとめくっていく間に、すっかりはまりました。博士と博士を愛する人々。まっすぐな愛情あふれる作品です。男女間だと、すぐ人は、愛だ恋だと枠に入れ、判断したがりますが、それを超えた人として愛するという感情ってやっぱりあると改めて感じました。博士との思い出は、心の栄養です。私も少し分けてもらいました。ルートは、きっとすごくいい子に育っていると思います。それにしても、このテーマでこんなに美しい作品ができあがるなんて・・・。小川洋子さんはすばらしい。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.408:
(4pt)

「数字」の魅力

私も数字の魅力を感じることができました。もしくは、言葉の魅力、なのでしょうかね。映画を見て、とってもよかったので本も読んでみました。本ももちろんよかったです。でも、映画の方がうまくまとめてあったような気がしちゃいます。未亡人との関係とか、なんだかいまいち?かな。でも、基本的にテーマとストーリーが非常に趣き深く、ここに描かれた苦しみとか、優しさとか、普通の生活では考えることもないようなものだけども、とっても心に響きました。忙しく生きてる現代人は、学校を卒業してからは「数字」に触れる機会なんてそうそうないと思います。でも、こういうゆっくりとした時間、意味がないようなところに楽しみや喜びを見出してる登場人物なんかは、ちょっと素敵に映るんじゃないかと思いました。
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No.407:
(5pt)

今更なんですが

今更なんですが読んでみました。数学をうまく使っていて、せつない物語にしあがっていると思いました。アメリカの某映画を予想していたんですが、ああいう派手さは無くあくまで日常を描いたほのぼのとした空気がよかったです。読後感がじんわりとせつなくなってしまうんですが心に残る話でした。
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No.406:
(4pt)

読書に疲れたときにはこの一冊

どう面白かったですかと聞かれると、ちょっと困る作品です。ここがいいんだよ!と、はっきり言えるものがない。ハラハラ・ドキドキ、一気に読んでしまう、といった感じではなく、ほっとするというか、心地よいというか、物語の展開よりも読んでいるまさにそのときがゆったりとした思いに包まれるといった作品です。著者の他の作品には何か小難しいようなところを感じてしまうのですが、この作品は、そういうところがなく、あっという間に読了してしまいましたが、終始ゆったりと読めました。
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No.405:
(4pt)

傑作とは思うが、やや大時代的なところが気になった

博士というよりは、「数学」を主人公に据えて、これだけの作品を書いてしまった作者の力量にはむろん脱帽だが、いくつかの欠点がないわけではないと思うので、以下に挙げてみたい。まず、数学という抽象的な対象を描くのに、比喩が多用されるのは無理からぬところで、その多くは的確で見事に決まっているのだが、やや、比喩が多過ぎて鼻白むような部分もあり、安易な垂れ流しを避け、時に比喩を節約することも必要ではないかと感じた。次に、この作品の時代は1992年に設定されていて、それは「フェルマーの最終定理」の証明が、翌年の93年になされたという歴史的事実から、必然的に要請された設定なのだろうが、92年にしてはいろんな点がやや大時代がかっていて、むしろ博士の記憶が止まった75年に近いように読めた。たとえば、語り手の家政婦はまだ20代後半で、10歳の息子「ルート」がいるとはいえ、まだまだ花も実もあるお年頃だと思うのだが、最初から恋愛の可能性を切り捨てたかのような、修道女の如き存在に描かれているのは、少し不自然ではないかと思う。川上弘美の『センセイの鞄』ではないが、彼女が恋愛の対象になりそうな男性に出会い、男のほうが乗り気でいろいろ誘ってくるものの、やっぱり私には博士とルートのほうが大切だ、と何かのきっかけで思ったりするような展開を導入すれば、その不自然さは回避できたのではないか。最後に、9月11日の誕生パーティの場面で、完璧なはずの食卓に何かが欠けている、不幸が起こる起こる、と思わせておいて、その日を最後に博士は施設に入ってしまうものの、記憶を完全に失うとか、死んでしまうというわけではなく、月に一、二回は会えるという展開にすることで、とりあえずハッピーエンドに落とすやり方は、やや、あざといかなとも感じた。
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No.404:
(5pt)

美しい数式・・・&江夏

読み終えました。 淡々としたストーリーですが、数学の話と江夏の話。 一見何の関係もなさそうな話が実にバランスよくマッチしてきます。 よい作品でした。 おすすめです。
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No.403:
(5pt)

静かで深い感動

感動などという言葉はありふれていますが、読了後、しばし目をつぶり余韻に浸ってしまったのは本当に何年ぶりのことでしょう。こんなにも静かで切なくて愛しくて哀しくて温かくて深々とした森の中の澄んだ空気のような小説が世の中にあるのですね。何日たっても胸の奥がほんのり暖かい。小川さんのこの小説があまりにもすばらしいので、映画はあえて見ていません。配役は好きな役者さんたちなのですが。
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No.402:
(5pt)

現役で数学を勉強している学生に特にお勧めです

泣き所も、笑い所も、盛り上がりどころも、はっきり言ってこの作品にはありません。それでも読んだ後には心が温まり、もう一度読み返したくなる。そんな本です。季節感溢れる情景の描写に作者のセンスを感じます。美しい風景の中繰り広げられる人間の絆の物語。映画版であらすじを知っている方で、特に数学アレルギーが強い方(実際に私もそうでした)の中には、悪い言い方をすれば「どうでもいい数式をどうでもいい物語に当てはめた実にどうでもいい話」と感じた方も覆いと思います。小説版もその通りなのですが、劇中にある、「隣を歩いている汚い格好をした老人が、美しい数式を沢山私に教えてくれて、私と友愛数の契りで結ばれているとはこの公園を他に散歩している人たちには誰も分からないだろう、と考えていると幸せになった」主人公のように、読者はこの本を読み終えた後、ただの無機質な数式が、意外にも「心温かな」物語を届けてくれたことに幸せを覚えるでしょう。特に現役の学生で数学を学んでいる方、この本を読み終えた後には自分が数学の世界に引き込まれていくことは間違いないでしょう。参考書の代わりとして如何ですか?
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No.401:
(5pt)

やさしい光に包まれたようなストーリー

わたしの主人はエンジニアをしているものですから数学というものには多少関心がありましたといいましても数学が得意なのは主人の方だけで(なんとか係数がどうとかよく言っています・汗)わたしの方はちんぷんかんぷんなのですが・・・。そういうこともあって、書店でこの本を見かけたときに思わず手にとって読んでみました。記憶が80分しか持続しない天才数学者という登場人物の設定は最初はムリがあるかなと思いましたが、物語を読んでいくうちにどうでもよくなってしまいました。これは作者の文筆技術の高さがなせる業です。全体的にやさしい光に包まれたようなストーリー展開は読む人の心を温かくしてくれるでしょう。この本をきっかけに小川 洋子さんのファンになりました。
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No.400:
(5pt)

とてもしあわせな、本との出遭い

非常に淡々としたストーリーで、文章も同じく淡々としている。でも、単純に淡々なのではない。美しい淡々さ、余計なものをすべてそぎ落とし、何かを超越したかのような、特別な“淡々さ”なのである。そしてその美しく特別な“淡々さ”は、この物語特有の不思議な静けさを運んできてくれる。心地よい静けさ、穏やかな静けさ、あたたかい静けさ、安心して身を委ねられるような静けさ。そういった様々な“静けさ”で、この物語は満たされている。登場人物たちは皆、饒舌ではない。そしてそれぞれに何かを抱えて生きている。誰一人として、滅茶苦茶に積極的だったり、お節介だったり、人の心にズカズカ土足で踏み込むような下種なことはしない。皆、一定の距離を保ちつつ 誠実に、真っ直ぐに互いを思っている。それは尊敬だったり、愛情だったり、友情だったり、思いやりだったりするのだが、誰も無理をしていない。ごく自然に、そして静かに互いを思い合っている。それは“人間っていいものだな”という感情を、普段なかなかはっきりとは感じられない感情を呼び覚ましてくれる。とても静かに読者へ その感情を運んできてくれる。作者も登場人物も文章も、読者に対してなにひとつ押し付けてこない。やはり淡々と存在しているように、私には思える。でも、とても印象に残るのだ。静けさが、あまりに美しいからなのか。こんなに静かな美しさに満ち溢れた本に出遭ったのは、初めてである。美しく、静かで、穏やかで、誠実で、あたたかい物語。著者の静謐で余分なものを持たない文章が、物語を更に美しくしているのかもしれない。私はこの本に出遭えた事を、とてもしあわせだ、と感じた。必読の良書である。
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No.399:
(5pt)

数学の美しさを身近に

「記憶が80分しか持続しない天才数学者」という設定はSFチックでもありますが、内容はおだやかでゆったりとした雰囲気の中淡々と話が進みます。はらはらどきどきはありませんが、読む人の気持ちをあったかくしてくれる小説です。また本書は、数学のもつ魅力を身近に感じさせてくれる本でもあります。現在科学の発展の根底にあり物理学や経済学をささえる数学。数学にはそんな「手段」としての側面だけではなく、本書で伝えられるような「芸術」としての側面があります。例えば、本書に登場する友愛数や完全数も実生活に直接役に立つものではありません。しかし、そこには神秘性というか人を引き込む不思議な魅力があります。学校で習う「手段」としての数学が嫌いな人でも、「芸術」としての数学には共感できるのではないでしょうか。本書をきっかけとして、多くの人が数学の美しさや楽しさを感じてもらえたらいいのになと思います。
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No.398:
(4pt)

感動

80分しか記憶のもたない博士との交流。そんな題材をよくここまで書き上げたなという思いがします。人は誰しも忘れていくけど、忘れる、ということがこんなに切ないものなのかという風に感じました。でも本当に大切なものを教えてくれました。心が暖まる作品です。
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No.397:
(3pt)

未亡人は

恋愛小説にのめり込めない。 同じ理由で、この純愛小説には、のめり込めなかった。 文学の形を借りた江夏物語だと言うなら話は別だが。 家政婦の私とその息子のルートが、どうしてそんなに深い思い入れを博士に寄せるのかが、今十歩理解できず。 むしろ、「義弟」と言う非日常用語を多用する未亡人と博士の関係の方が泣けました。 私とルートの思いで締めくくられたエンディングの後、「未亡人はどうしたのだろう」とそればかりが気になった。
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No.396:
(5pt)

コンキチ&ナターシャの絵本ナビ

読み終わりました、特別起伏のある作品ではありませんほのぼのとした至福というような、残像が心を暖かく包み凛として光り続けるであろう作品に仕上がっています。小川洋子さんを代表する作品になったのではないでしょうかこれまたお薦め本です、中学生くらいなら2時間もあれば読めます、うちの愚息も読んだようです。
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4101215235
No.395:
(4pt)

穏やかでやさしい気持ちになれる一冊。

普段あまり本を読まない私が、この本を手に取ったのは、同名の映画に興味を持っていたのもあるけれど、近所の本屋さんの手書きによる POP に惹かれたのが大きかった。「仕事柄たくさんの本を読んでいますが こんなに素晴しい本に出会える機会は めったにありません。 心が洗われるようなさわやかさと感動の本です。 一人でも多くの方に読んでいただきたいです。 読めばきっとあなたの心に残る本になる事は 間違いありません。」本屋さんに、ここまで言わせる作品。読むしかない!数字をこんなに素敵に思えたのは初めてでした。穏やかでやさしい気持ちになれる一冊。特に阪神ファンはより共感できること請け合い。あの頃の苦い思い出を振り返りながら、ぜひね。
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No.394:
(4pt)

愛はかけすぎるとマイナスになる

→私は、この本を読んだ影響で、今一番好きな数字を聞かれたら  「28」と答えるようにしています →寺尾聡は、映画になったこの作品を、「自分の代表作だ」といっているそうです  いつか見てみたいと思っています →愛はかけすぎるとマイナスになる( i × i = -1 )  昔、母から贈られた言葉を思い出しました..
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4101215235
No.393:
(4pt)

数学と文学

小川洋子氏による、第一回「本屋さん大賞」受賞作。記憶が80分しか持続できない数学者と、その家政婦、息子の交流を描く。2006年に映画化された。まず「記憶が80分しか持たない」という設定がユニークである。そして「数学」というモチーフもユニークである。ところが、これだけユニークな材料を扱いながらも、奇抜さを狙った感じが全く無い。なぜかごく自然な感じで体に馴染んでしまう。また、一見固いと思わせる「数学」の扱い方についても、特に専門的な教育を受けた者でなくとも充分理解できる範囲のものだった。設定からすると、普通ならもっと不幸な人生を歩んでもおかしくはない「博士」。その「博士」を見守る親子を、もっと大きな何かで包み込むことが出来る「博士」。読んでいてやわらかな幸せを感じることができる作品。
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No.392:
(1pt)

つ、つまらん…

なんか登場人物がいかにも「小説用」という感じで全然人間味が感じられなかった。人工的というか、わざとらしいというか、不自然。特にルート。ドラマで下手くそな子役見てるみたいでした。こういった淡々とした雰囲気の小説は嫌いじゃないんですが、全てのエピソードが興醒めで、この作品は全然浸れませんでした。皆さん評価高いようですが、僕のような人間もいるってことで。
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4101215235
No.391:
(4pt)

ほほえましい人間愛の一例を示した作品

母子家庭でありながら家政婦として働く女性が、派遣先で記憶に障害を持つ奇妙な数学者と出会い、息子を仲間に入れた3人の間で少しずつはくぐまれていく人間愛をさりげなく描いた作品。三人の間で起こる数々のちょっとした事件。その間で語られる数学のもつ美しさ。そこに阪神タイガースと江夏豊というスパイスが絶妙にからみ、いい味の出てくる一風変わった三人の関係。泣けて仕方がないというより、おもわずニヤリと微笑んでしまうようなそんな友愛が作品全体を包んでいる。最近なかなかお目にかかれない本当の愛情が生まれていく過程を見せてもらった気がします。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.390:
(4pt)

ゆっくりした時間

一定時間しか記憶の続かない数学博士と家政婦の息子との関係がほのぼのしています。毎日は慌しいですが、博士のまわりの時間だけはゆっくりと流れているように感じます。じわっと染みるような感動がありました。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235

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