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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全849件 301~320 16/43ページ
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記憶が80分しか持たぬ老数学者にところに家政婦として派遣された女性とその父親のいない男の子との短いが極めて 印象的な数ヶ月間の生活。博士の余りにも純粋な心に惹かれて、数学の世界にも魅力を感じる親子。野球好きな博士の 記憶も20年前で途絶えており、今でも(90年代初めの設定か)江夏が現役だと思い込んでいる博士と親子の会話も秀逸だ。 私が非常に興味を引かれたのはやはり随所に出てくる数学の話、「友愛数」だとか。「絶対数」だとか。前回読んだ ダビンチコードで出てきた黄金律にも惹かれたが、やはり数学には神が存在しているのか。 | ||||
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記憶がなくなる系のお話は、当時流行していたので変な反発心から読まずにいたのですが、良かったです。 | ||||
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あけぼの家政婦紹介組合から紹介された「私」の派遣先は年老いた数学者の家。 その数学者は17年前に交通事故にあい、 それ以来わずか80分しか記憶を維持することができなくなったという。 博士の服には忘れてはいけないことが書かれたメモがクリップでとめられている。 博士の目を通すと世の中のあらゆることは数字によって意味を見いだすことができてしまう。 まるであらゆる方法で装飾されたことが意味がないようにあっけなく。 初めて「私」が博士と会ったときも一番に尋ねたのは名前ではなく靴のサイズ。 さらには電話番号や郵便番号、自転車の登録ナンバーや名前の字画など。 博士は素数や階乗、友愛数、完全数など、あらゆる数字に意味を見出していく。 博士の口から出てくる数式は無機質な数字の印象とは異なり、 どれもが温かくて美しく、驚きと発見に満ちて胸躍らされるものばかり。 数字という海に飲まれそうになる錯覚の中で、 ふと不変の法則に気が付き、寄り添っていくような感覚すら抱いてしまいます。 そして√(ルート)と名付けられた「私」の10歳の息子。 「どんな数字でも嫌がらずに自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだよ」 まるで庇護することが当然かの如くルートを可愛がる博士。 そんな博士との生活を続ける中で「私」にもある種の慕情が湧いてきます。 こんなにも深い絶望を書けるのかと思ったのは、 博士が熱を出したために組合のルールを破って泊まり込みで看病した翌朝、「私」が博士を見た瞬間。 はらはらと涙を流す博士。 彼は目覚めるたびに自分の記憶は80分しかもたない事実を突きつけられる。 初めてそれを知ったときと同じ衝撃を毎朝毎朝突きつけられる。 さっき見た夢の記憶すら17年前に見た夢の記憶だという事実。 こんな絶望、耐えられません。 文学の中に数学がちりばめられ、 キラキラと輝きを放っている面白い小説でした。 | ||||
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映画の各シーンが思い出されて物語がクリアーになりました。本来は面白くもなく、むしろ難解な数学(数字)を主題とした小説のおもしろさに敬服しました。 さらに、関連して「世にも美しい数学入門」も読みました。「数字の面白さ」で、より多くのことが理解できました。 しばらくは、数字の面白さに取り付かれて生活しそうです。 | ||||
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淡々とした展開、しかも数学を交えながらの小説なのに、味気なさはまったく感じない。むしろ、数学が絡むことで、世の中の「数」に意味が与えられ、情感さえ感じられる…著者の着目点と構成力に脱帽です。数学嫌いの私でさえも、登場人物と一緒になって、文中の問題や数学的なテーマについて考えてしまいました。 そして、博士と「私」・ルートとの心の交流。ぎこちなさの中にも温かさが感じられる。浮世離れした人間ならではの純粋さというのもあるのでしょうが、それ故に人を思う気持ちや愛情が強く伝わってきました。 派手な展開ではないが、不思議な魅力に浸かってしまい、最後まで引き付けられるように読みました。 小泉監督の映画は素晴らしかったと思うけど、小説には独自の深い世界があります。(映画には映画の良さがあったので、決して映画を貶めているわけではありません)小説は、特に博士のキャラクターの特徴が強いので、ぎこちない愛情の表現がより際立ち感動的になっています。映画を先に観た方にも楽しめると思います。 | ||||
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映像がみえてくる秀逸な描写に引き込まれてしまいました 何気なく食べ物がお話しのあちらこちらに出てくるところが いいですね | ||||
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高校入学前の 春休みの課題として読むように言われたので書店で探したのですが 見つからず別の課題図書を 購入しましたが やっぱりこの本が読みたいと Amazonさんで購入!娘いわく やっぱり買ってよかった。おもしろかったと言ってました。別の課題図書も読んだらしいのですが この本が 一番だと言ってました。 | ||||
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作者がテレビ出演していたので 注文しました 以前映画化されており これは見逃したので まだ途中 | ||||
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新潮文庫の100冊に選ばれてて、図書館のジュニアコーナーで見つけたせいか、中高生向けかと思って読んだ。 子ども大好きなのに生涯独身だったのは「道ならぬ恋」のせいかな、それを匂わす程度に抑えたのは本書が十代向けだからかな…と。 数学も野球も無知なので途中までは面白く読んだが、博士が好きな選手の引退を知らず、家政婦親子がそれを隠し通すところで「はぁ?」となり、急に様々な粗が見えてきて興醒めしてしまった。 テレビも新聞も見ず、80分しか記憶がもたないにせよ、自身の白髪や老いた体、書斎に積んだ数学雑誌の号数で月日の経過は把握(類推)できるだろうし、年齢の計算とかも瞬時にできるだろうに、寿命の短いスポーツ選手が今も現役だと思ってて、それを本人に嘘をついてまで隠してやることが美談なのか。数字にしか興味がない数学者ならカレンダーを頻繁にチェックして、体にも小さいのを貼りつけてる方がリアルだ。 1人じゃ外出もできず、応急手当もできず、ラジオは語学を聞く機械だと思ってた…記憶障害以前に、日常生活がおぼつかない人物設定にする必要があったのか。いくら外出が嫌でも長く同じ町に住んでるなら何十年と通い続けてる近所の店があり、そこなら臆せず行ける、店側も事情を知ってて接してくれる…という方が自然だ。 今の自分には、20代の家政婦も10歳の息子もできすぎた人物に見えるが、自分が十代の頃に本書を読めば気にならなかっただろうか? 博士の奇人変人設定も家政婦親子の優等生的キャラも創作物としてはよくできてるが、他の部分に粗が多くて中途半端という印象が最後には残った。他の方のレビューを読むと数学や野球についても不十分だったみたいですね。だから人生の入門者たる若者向けとしてならいいのかも。 | ||||
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映画を観てから、この原作小説を読んでみた。映画よりも良かったように思う(ただしそう思うのは、映画によって得た映像的イメージを思い浮かべながら読んだせいかもしれない)。 それというのも、このお話は、数学なんて学校に置いてきたまま忘れてしまった家政婦が、年老いた数学博士との限られたやりとりの中で、数の世界に隠された神秘に触れ、これまで見えていなかったものが見えてくる…、というところに面白さがあるのだが、そんなことを映像で表現することは非常に難しいだろうから、映画では老博士と家政婦さんとその10歳の息子とのホノボノとしたやりとりを描くのが中心になってしまうからだ。 小説の前半に、映画では登場しないエピソードの1つとして、件の家政婦さんが「1からnまでの連続した正の整数の和を求める」方法(公式)を捻り出す場面がある(これは、博士が10歳の子供に出した宿題)。家政婦さんの解答と博士が別の場面で示す解答と僕の解答は当然一致するのだが、3人のアイデアはそれぞれ微妙に異なっている。 このシーンは僕にとってとても印象的で、ある問題に没頭し、閃きが訪れ、その閃きによって問題を見事解いたことに送られた博士の賞賛に対して、自然と涙がこぼれた。 この小説の文体は僕の好きなタイプの文章ではなかった。しかし、そこには、数の世界の美しさに初めて気づいた時に感じる新鮮さが充分に表現されていると思う。 | ||||
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すごくいいなあ。映画化されてるのを知ってるから、どうしても、登場人物のイメージが映画出演者と重なっちゃうんだけど。それはそれで、まあ、いいんだけど。地方が舞台なんだね、それも初めて知って意外だった。東京の話だと思ってたから。 | ||||
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物語に展開がなくて、主人公と博士との間に何かドラマチックなことが起こるのでは?と期待しつつ読み進んでいたので、はっきりした展開もなく終わり拍子抜けしたと言えます。 | ||||
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話もわかりやすく、楽しくすぐに読めました。 数学な知識があればものすごく面白いと思います。 なくても博士が解説してくれるので全然問題ないです^ ^ | ||||
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小川洋子さん独特の世界観がかもし出されていて、面白い作品でした。 | ||||
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素晴らしい本だ。 私は天の邪鬼でベストセラー的なものは読まないか、文庫本になってから読むことが多い。 これも文庫本だ。 それも私の愛するヤコビアンで定義される微分方程式に関して、どうも2つ目の仕事が出来て、しばらく休んでいる時にだ。 天からの授かり物かもしれない。 数学好きにも数学嫌いにも絶対おすすめ。 | ||||
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17年前に交通事故に遭い、新しい記憶は80分しか覚えていられない数学者の博士。 その家に派遣された家政婦は毎日「初対面」から博士と出会い直し 数字や数式でコミュニケーションを重ねていく。 物語を読み進めていくうちに初めは気にならなかった記憶の80分が、 博士と過ごす時間が長くなればなるほど切なかった。 私が主人公「私」の立場だったら「覚えていて欲しいよ」って。 ただ、この物語が美しいのは作者・小川さんと主人公「私」が 数字の美しさを知っていることにあります。博士の愛した数式を 誰よりも愛しているのは彼女たちです。 日常や何気ない数字が“数式”と結びついた時、今まで気づくことの なかった場所にあたる光。 数学の美しさや博士の不器用な人柄に触れたい人には この作品は良いかもしれません。ただ、胸の中に重さや切なさも残ります。 ★同じように記憶を扱った映画作品★ 50回目のファースト・キス コレクターズ・エディション [DVD] 笑えるラブコメディになっています。同じように記憶を扱った作品なのに、 こちらはコミカルに描かれています。表現者によって似たような題材でも 捉え方が違うのだなと思いました。両方を味わってみるのも面白いと思います。 | ||||
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何度もこの小説を読んでいるのですが、読む度に心が暖かくなり、感動ができます。ぜひ一度読まれることをお勧めします。 | ||||
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速読の練習に丁度よいかも。 止まった時間の中で生きる博士と流れる時間の中の人々。二つの世界は数学でつながる。 皆さん書いているように、きれいな話だけれど深みはあんまりない。 | ||||
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暖かく静かできれいな作品。 80分しか記憶がもたない天才数学博士と家政婦の私、阪神ファンの私の息子のお話。 この3人の絡みが見事に描かれています。 博士が2人に教える数学。公式や定理など一見難しいものに見えますがそれほど難しくなく、理解できるものでした。 ですが、最後の公式は正直わかりませんでした。 といえど、博士の数式に対する愛はとてつもなく伝わってきて、私や息子がそれに魅了されていくのも納得できました。 自分もこんな先生に数学教わりたかったです。そしたらまた違った見方ができたのではないかと思いました。 | ||||
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最後のクライマックスが人の良心が現れていて、 心がほっこりする | ||||
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