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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全849件 321~340 17/43ページ
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記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦とその子供のふれあいの日々です。 子供とのふれあいの部分については暖かく感じます。 難しい状況をいろんな知恵と工夫でやりくりしていく姿も共感をもてます。 読んだあとに心がほっとする一冊です。 | ||||
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数字や数式が放つ美しさと、それを語る記憶障害の数学者。 その彼に関わるようになる若い家政婦やその息子との関係。 数式や息子と数学者の接点となる「野球」を媒体とした、3人の愛情がこの本の全てです。 でも、それだけです。 物語はあまりに淡々と進みます。 その淡々と進んでいくものが日常であり、愛しいものとも言えましょうが、 それだけで「小説」にはなり得ないのも事実です。 数字にまつわる表現は本書が刊行された当時こそ目新しかったかもしれませんが、 3人をめぐる日常のディテール描写、行間、文体等々、いずれも特筆すべきものはありません。 私の読書量は人並み以下で文字の虫とはほど遠いのですが、 平坦であまりに物足りなかった読後感は拭いようのないものでした。 数学嫌いの10代の子供達にはいろいろな発見があって良いかもしれませんが、 大人が読むにはちょっとな、と思います。 | ||||
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悲しくて泣くのではなく、 自分でもなぜか分からないけれど、 心の奥がすごく温かくやさしい気持ちになって、 自分の中の毒が洗い流されるような、 そんな不思議なお話です。 人に対して誠実に生きよう、 まじめであることはちっとも恥ずかしいことじゃない、 そう思えるお話です。 | ||||
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この本に出会ったきっかけは中古本屋さんの激安コーナー。なぜ、この書籍を手に取ってしまったのか理由はわからない。しかし、値段以上の価値のある本でした。学生時代、まったく数学に興味が持てず、苦手な科目でありましたが、数学の知識などなくても十分楽しめました。知識があったらもっと楽しめる本なのかもしれませんね。僕も教授みたいな人に数学を教わっていたら数学キライにならなかっただろうなぁ〜。 不慮な事故以来、博士の記憶が80分しか持たず、どんな話の展開になるのかドキドキしながら、家政婦さんとその息子、そして、義妹の女性が加わりながらストーリーが展開していきます。「毎朝、「僕の記憶は80分しかもたない」という自分のメモ書きを観てうなり声を出す教授」を想像して、かわいそうだなと思ったり、逆に嫌なことを忘れることができて、毎日新鮮な気持ちで生きられるだろうなぁ〜。なんて、楽観的に考えたりしながら、ページを進めることができました。 この本は第一回本屋さん大賞に選ばれた作品なんですね。最近の本屋さん大賞ではあまり良い本に出会えなかったけど、この本は断然良かった。この地域の小学校で推薦図書になっているのも頷けるが、これを読んで小学生は理解できるのだろうか・・・でも、本当に良い本です。 | ||||
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※削除申請(1件)
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レビュー件数も多く、評価も高いので期待して読んでみたらビックリ。全く面白くない。これはガキの読む本である。知識ある大人が楽しめる本ではない。現実味のない登場人物が床屋に行ったり野球を見に行ったりする物語である。どうだ美しい話だろう、という著者の声が聞こえてきそうな反吐の出るストーリーだ。ところどころにサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』から盗んできた話がはさまれるが、質は100分の1以下に低下している。読書中不快感を感じていたが、参考文献にフェルマーの最終定理があり、著者の実力と合わせて納得した。この本を見て数学の魅力をアピールしている人がいるが、これまでダラダラと人生を歩んできたからこのような薄い話で魅力を感じてしまうのだろう。フェルマーの最終定理のほうがこの本よりは遥かに「マシ」だ。数学の知識もまるでなく、歩んできた人生も経験不足で少しのことでも感動してしまう人向けの本である。80分しか記憶が持たないという要素も大していかされてなく、数学もいかされていない。継ぎ接ぎだらけのまとまりのない本だった。読者層のレベルが上がることを強く望む。このような話に感動している場合ではないだろうに。 | ||||
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文庫で持っている本をあえてKindleに入れたのは、いつでもどこでも読めるようにするためです。通しで2回読みましたが、どこを切り取っても、そこには驚きと発見と感動があります。ドラマの再放送を見るような思いで、わざと細かく読んではまた閉じます。 日々の生活の中で、ふと博士とルートに会いたくなると開く。そして、今生きていることに感謝できる自分に帰ることができる。 一見、無駄に思える数字の持つ奥深さや数学の公式に魅了されつつ、人間の無力と儚さと、しかし強さと偉大さも、手の中にある。 そんなひそかな自分だけの悟りを堪能できる唯一無二の作品です。今日も私の生活の一部として存在している大切な家族なのです。 | ||||
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心が穏やかになる本でした。 数学が分からなくても、大丈夫。 是非読んでみてください。 | ||||
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この作品は、映画を先に見て興味があったのですが、本によって、ますます数字に興味が沸いてきました。 この本は、理系の学生はもちろん、文系の学生が読んでも面白いのではないかと思います。 私は、この本の影響で、車のナンバーを、四桁の素数に変えようと決めました。 | ||||
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博士の愛した数式というシンプルな書名、80分しか記憶のもたない数学者という奇抜な設定から、気にはなりつつ、逆に、今まで敬遠していました。 読んで良かったと心底思える本です。 博士 と その義理の姉、家政婦の私 とその息子「ルート」の話。 数学を始め、書かれていることが自然に溶け込み、心地よく物語が続きます。 大きな事件が起きるわけでも、大げさな仕掛けもありません。 時間がゆったりと長く流れます。 小さな日常の出来事がとても新鮮に写ります。 そして、こんな素直な人たちになれたら・・と思います。 心温まる小説です。 「神様の手帳をのぞき見して、ちょっとそれを書き写しただけのことで・・・」 「数は、この世が存在する前からもう存在していたんだ」とか、数学に関する言葉が要所要所で光ります。 藤原正彦氏の解説もとても良いです。 (188) | ||||
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Kindle購入後に、安くなっていたので、単行本ももってましたが、久しぶりに読んでみました。 本屋大賞がちゃんとした賞だったころの1位だけあって、今読んでも、すばらしい良作。 自分の子どもはまだ算数もできない年齢ですが、算数がわかるようになったら、博士のような姿勢で数字のすばらしさを教えてあげたいです。 | ||||
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映画の原作 映画は見てませんが、いいお話です。 小学生を持つ母子家庭の母親。 その主人公が家政婦として行った勤め先が 記憶が80分しか残らない数学博士の家・・・ 数学の美しさを話す博士のロマンチクな感じや、 お互いを思う心の温かさやがホントいい。 後半からラストにかけて 博士の義理の姉の気持ち、小学生が大人へと 成長していく過程、そして・・・う〜ん。名作だと思う。 ほんといい本です。 お互いを思う心が深く心に沁みる作品。 お勧めできます。はぃ。 | ||||
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記憶が80分しかもたないとどうなるか、をシミュレーションした小説でもあります。分かったことは、数式の神秘に思いを馳せることにも(数式は永遠だから)、子どもへの愛情を表現することにも(もともとその人に備わったものだから)、それは妨げにはならない、ということです。障害による苦しみはあるけれど、気が合う人と(会うたびに初対面となっても)心を通わせることもできる。博士の記憶には残らなくても、ちゃんとその人たちの記憶には積み重なっていく。そんな物語です。 随所に見られる数式の「文学訳」が、夜空の星を見上げているような気分にさせてくれます。 「果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な軌跡を描き、一点に着地する。どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宙からπがeの元に舞い下り、恥ずかしがり屋のiと握手をする。……オイラーの公式は暗闇に光る一筋の流星だった」 「ここにある一ページ一ページが、宇宙の秘密を解く設計図なのだろうか。神様の手帳を、書き写したものなのだろうか」 | ||||
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品が良くて、機知に富んで、知的で軽妙、細やか。とても素晴らしい。純文学でこんな作品もあるんですね。 数学、野球、80分の記憶力しかない博士、そして家政婦とその息子。そんな意表を付いたストーリー の軸が実に巧妙に、そして愛情深く交わっている。 暫く前に英国Financial Times紙を読んでいると、村上春樹に続いて注目すべき日本の小説家は誰かについて論じるコラムが掲載されていた中で、小川洋子氏のこの作品が代表的な例として言及されていたのが思い出された。このストリーのテーマは、日本独自の題材ではなくて、とってもuniversal。宜なるかなと思った次第。 | ||||
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500を超えるレビューが集まる事が、良作の証かもしれませんね。 数学の面白さと周りの人の温かさが心に染み入ります。 数学の無機質さと人間の優しさ。 数学の美しさと人を想う心。 最近のやたら殺し合う小説が多い中、それらにはない、思いやりの心が光ります。 ルートが数学の先生になったくだりと、ホームに依然と変わりなく通う私とルート。 読後感が、いい作品に巡り合えて喜びでほんわかします。 | ||||
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子どもの感想文のために、購入。私は再読でしたが、DVDも観ました。俳優さんのイメージがぴったりだったのもうれしかったです。静かで淡々としていて、自分の好きなジャンルの小説で、私は大好きですが、子供たちは感想文が書きにくかったようです。 | ||||
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80分しか記憶のもたない数学者「博士」と、家政婦とその息子「ルート」の日常の話。奇抜な設定の割に、読後も特に心に響くものがあるというわけではなく、あたたかな日常を覗いて終わり、という感じ。 この作家の本は、悪くはないが、私の中では何となく週末テレビがついてたら見る「サザエさん」的立ち位置。表現はうまく、あたたかな物語の中に入っていったような感覚になれるので、箸休めに良いかもしれません。でもわざわざ選んで読まないかも。 日常の話でも、江國香織なら読書中読み終わりたくなく、読後はじんわりした感覚が残るのになぁ。 | ||||
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さすが「本屋大賞」受賞作です。数学を題材にこんなに面白い、しゃれた話を展開してくれるなんて、著者の才能は素晴らしいの一語です。著者の他の作品も読みたくなりました。おすすめです。 | ||||
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主人公は元大学の数学講師。その記憶は80分しかもたない。その家へ派遣された新しい家政婦。彼女の目を通して物語は進行する。 話の中心は数学になる。数学という学問の美しさ。それに対する博士の純粋な驚きや喜びが読者の心を打つ。 この博士はハンデを抱えながら,決して不幸ではない。家政婦親子は,彼の数学に対する愛情に触れ,彼との交流を楽しむようになっていく。数学といえば,たいていの人は拒否反応を示す。しかし,この小説の中では重要なモチーフとなっているのみならず,主役にさえなっている。この小説には悲壮感は漂っていない。むしろ,ほのぼのとした暖かみが伝わってくる。博士と雇われ家政婦との交流が描かれるのだが,80分しか記憶が持たない博士にとって,どんな体験も意味を持たない,と考える人もいるだろう。しかし,私はそうは思わない。人間は生まれた時から今までの出来事をすべて記憶している,と聞いたことがある。忘れたことでも,実際は潜在意識の中にちゃんと記憶されていて,それが浮かび上がってこないだけなのだと。博士にとっても同じことが言える,と私は信じたい。たとえすべて忘れているように見えても,その経験は潜在意識のどこかに蓄えられており,彼にとって貴重な財産となっているはずだと。 「永遠の真実は目には見えない。数学はその姿を解明し,表現することができる」最も印象に残る,博士の言葉である。 結末は少し悲しい。しかし,だからこそ読者の胸に残る。いい作品である。 | ||||
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ビデオで見た、本屋大賞受賞作の湊かなえ原作“告白”が面白く、本屋大賞ノミネート作には宝の山があるのではとこの作品を読むことにした。 読み進めると、確かに3人と一緒にそこにいるような気分にはなる。とはいえ、日記を読むような単調さが最後まで続くだけである。駄作とは言わないが、これを選んだ書店員は、この作品のどこにそうも惹かれたのだろう。なによりも、1年のうち、この作品を超えるものがなかったのかということのほうがショッキングだった。 | ||||
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事故の後遺症により、1975年以降の記憶は80分しか保つことができない数学博士の人生を、家政婦の視点で語ったものだ。 数学について書かれてはいるが、そこに焦点が絞られているのではなく、それを通して自然が持つ美しさを伝えたいように思えた。 結びは優しい仕上がりになっている。ただただ優しい物語かと思っていたら、ミステリアスな部分も内包されていた。色々と妄想せざるを得ない私がいた。 ここから少々ネタバレあり。 喧嘩をしていた家政婦と博士の義姉に、博士が書き置いたオイラーの公式が持つ意味が読み取れなかった。 数学的に熟した頭なら、分かるのかな〜と思ったので問うてみることにしてみました。誰か教えて。 e^(πi)+1=0 注))^の記号を累乗の意味で使いました。 e=自然対数の底=2.71828182845904…=1+(1/1)+(1/1×2)+(1/1×2×3)+(1/1×2×3×4)+(1/1×2×3×4×5)… π=円周率 i=-1の平方根 | ||||
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