南条家の双子姉妹。顔はそっくりだが性格は正反対。

リリイは、未来の国から現在の世界にやってきた少女。

「おばちゃまの目はどうして、そんなに怖く光っているの?」「それはお前を殺すためだよ」…不意に暗転するメルヘンの世界。

美しい風紋を描く鳥取の砂丘で少女の死体が発見された。

粒子加速研究所の大惨事が、地球を壊滅させ、ひとりの男を時間の乱流へと押し流した。だが男の意志は強かった。

あの小柄な“ミス・ハリウッド”はこんな田舎へ何しに来たんだ?造園業を営むクリフは、カリフォルニアからやって来たマギーに、心をひかれながらも反感を覚えた。

幼稚園経営の高松信也は、借金をしていた運動具店主殺害の罪により、犯行を否認したまま死刑の判決を受けた。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。

おれはリョウ。ひとよんでジャグラー。

高校2年の気だるい夏休み、万年平刑事の親父が言った。

「社長が殺されたってのは、俺が殺されたってことでもある」村岡は雇い主の高成を殺した男を追う。

27歳の東京世田谷のOL上原厚子は苦労して貯め込んだ2000万円を男に騙され持ち逃げされた。

夏休みを利用して軽井沢にやってきたタロット占いの名人日美子。

自殺した姉の素顔を知った妹、新婚旅行で出会った幼い日の記憶、雛に魅せられた叔母の跡を追う姪など、妖しい怖しさに充ちた世界。

父の妹のエレナはアル中で身持ちが悪く、昔から一家の悩みのタネだった。

9人の乗客を乗せた貨客機が何者かにハイジャックされた。

父が不審な交通事故死をとげ、大学生の“僕”はそのときから「僕を知る」旅に出た。

モース主任警部は病院へと急ぐ救急車に横たわっていた。その朝、吐血して意識を失っているのを発見されたのだ。

国内でのイベントのため、オリエント急行が再来日した。

あの亀井刑事が逮捕!故郷の青森に帰る登中、妻子を誘拐された亀井は、犯人の指示どおり旅を続ける。

20年前の連続殺人事件を掘り起こす十津川の前に現れたのは当時の有力代議士、堀江正志の影であった。

「小樽へ行く…」という手紙を残して、20年前に退職した元刑事、佐々木完治が失踪した。

午後七時に札幌にいた男が、函館駅17時12分発の特急「北斗13号」に乗ることができるか?午後九時すぎ、札幌駅に到着した同列車内で刺殺された私立探停石本功は、まさにこのケースだった。

「あなたが茂を殺したのよ」広告代理店局長の山倉史朗は、狂乱した冨沢路子の前で絶句した―。

プリマドンナ尋深シリーズ第3作の舞台は長崎。実在した蝶々夫人の悲劇に織り込まれた謎を解く鍵は彼女が残した短刀。

夜霧を引き裂く悲鳴を聞いて駆けつけたハマーが見たものは、死の苦悶に足を絡み合わせた、あられもない姿の美女の死体だった。

事件の発端は腹上死だった。日本舞踊・藤本流の名取りの美紀恵は、新宿のホテルで不倫相手との激しい愛の交歓の果て、命つきた。

リトル・ドリットの父親の急死により、ようやく訪れた幸わせも長くは続かなかった。

40人もの理論的理学者が一堂に会するカクテルパーティーの席で、ノーベル賞学者のエルヴェ・ムア・ガンが殺された。

サンフランシスコからコロラドのちいさな町シルヴァーデイルにやってきたタナー夫婦。

孤独を発明する…誰が?孤独が発明する…何を?静がなブームを巻き起しているカルト的作家の劇的な「自伝」。

シカゴの金庫破りフェイブと麻薬課の捜査官ジミイ―子供時代からの無二の親でありながら、二人はまったく別の道を選んだ。

マジシャンが自作のギロチンで無惨な死を遂げていた。

「大文字」で賑う京の夜―鴨川東岸で石田千草が毒殺された!池上夕子の夫和也の不倫の相手か?和也の嵯峨野、天竜寺での不審な行動、隠し持つラベンダー入りのカード、そこに記された「T」の頭文字。

真夏のある夜、キャサリンと浜口は宏壮な屋敷に住む莫大な資産家の未亡人、水尾マユの晩餐会に招かれた。

三谷葉子は小杉伸二の殺害を今夜決行することにした。

甘い情事の直後、不倫相手の昌子が殺された。重要容疑者にされた笹村は、家庭も職も失う。

未踏峰のヒマラヤ・ネパルチュリへの登頂を焦るあまり友を見捨てた津雲が背負った十字架は…。(「白の十字架」)。

未踏峰のヒマラヤ・ネパルチュリへの登頂を焦るあまり友を見捨てた津雲が背負った十字架は…。(「白の十字架」)。

ホールを埋めた満員の聴衆の前から、オーケストラのメンバー全員が消えた。

麻酔医ジェフリーは、薬の使用を誤って患者を死なせたとして医療過誤裁判にかけられ、有罪を宣告された。

自殺未遂事件から始まって次々と学園を襲う魔の手。女子高生探偵3人組が犯人を追いつめる青春冒険物語。

人はその男を“ボーン(骨)”と呼ぶ。いや、本人もそれ以外に自分を呼ぶ名を知らない。

かつて、独立のためにイラク軍と戦ったクルド人の戦士ウル・ベグが、単身アメリカに潜入した。

チャーディは、かつてウル・ベグたちクルド人ゲリラと行動をともにしていた元恋人、ジョアンナに接触。

愛しのブルー・ベルへの想いを断ち切れないでいる無免許探偵バークのもとへ、幼なじみの女性キャンディから突然連絡が入った。

スペインの誇り高い少数民族バスク人達に独立の日は来るか?殺された家族の復讐に燃えるテロリスト男女と、修道女4人の恐怖のスペイン縦断徒歩旅行が始まる。

スペインの誇り高い少数民族バスク人達に独立の日は来るか?殺された家族の復讐に燃えるテロリスト男女と、修道女4人の恐怖のスペイン縦断徒歩旅行が始まる。

営業部長の妻がロックされた団地七階の自宅で頚骨を折られて死んでいた。つづいて総務部長の娘が謎の自殺を。

広告代理店の女子社員が舌を切りとられ、殺された。現場には「enma」の血文字が残されていた。

警視庁捜一の白鳥完市と月村修ら三人が中央アルプス宝剣岳直下で銃声が原因とみられる雪崩に遭遇し、他のパーティーの四人が死亡した。

地方都市の深夜。若い男女が集う「人参倶楽部」でくり拡げられる人間モザイク模様。

私、鈴本芳子。20歳。

Kブライダルセンターに一通の手紙が舞い込んだ。「貴社の仕事は愛を冒とくするものだ。

自作の映画化に立合うため、ロケ地の奈良を訪れた推理作家・朝見大介は、撮影中の事故に出くわした。

もはや子供を手に入れるのに、恋愛も結婚も、セックスも出産もいらない時代になった。

わが子を殺めた女に手を差しのべた、女性弁護士と女流評論家。

復讐の、まっすぐな意思。直子。

迷宮入りの芸能界醜聞殺人事件から十四年後。東京・渋谷で発生した殺人現場に残された関係者の指紋―。

野心家のコンピュータ・エンジニア桂木勲を襲う銀行オンライン妨害の罠。

東京高輪でおきた社長殺しの容疑で逮捕された古沢克彦は無実を叫びながら、獄中で自殺した。

飛騨の神和署に勤めるかけだし刑事石井雅之は、捜査中の事故で右足を複雑骨折し、入院していた。

織田信長の麾下として力をつけ、明智光秀を操り屠り、徳川家康と対峙し、天下人たらんとする秀吉の数奇な運命は、彼を支える“影の一族”の存在に左右されていた…。

奈良・東大寺二月堂のお水取りの夜。

現代版かぐや姫ともいわれる美少女が五人の求婚者の仕掛けた罠―それは被女自身を賭けた宝捜し。

高層マンション自室のベランダから、若い女性が転落死した。

青函連絡船の上りに犯人が乗り、同時刻に被害者は下りに乗って津軽海峡上をすれちがった。

歌麿の「幻の傑作」が発見された?美術界をゆるがすかもしれぬ事件に雑誌編集者の杉原は勇み立ち、研究家の塔馬双太郎の助力をたのむ。

大邸宅吉沢家で、ひとり娘の早苗の誕生パーティが開かれている最中に、少年が殺された。彼は早苗のひそかなボーイフレンド。

清新、楽しい。ひたすら面白く、今なお新しい、時代小説の正統。

この本は、いろいろな「謎」を含んだ物語ばかりを十一編ほど集めたものです。それも、とびきりの謎ばかりです。

今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。

その島の名は〈聖者の島〉―日本経済界の大重鎮酔木安之助が私財を投じて九十九年間の租借契約を結び〈自由〉と〈平和〉を標務して南洋の孤島に築いた理想郷である。

後漢が衰微し、群雄が覇を競う乱世に、謹厳で慎重な、顔の長い青年が時を待っていた。

「お兄さん、こわい。はやく、たすけにきてください」―京都から上京してきたばかりの日下君の妹、百合子さんが誘拐された。

江戸へ戻った黄金奉行の次なる出動地は、奉行不入の地とされてきた羽後であった。

世に存在を知られぬ黄金奉行は、金山の不正を正すため徳川家康が設けた極秘の職である。

“亜子、どうしていなくなっちゃったの。

月曜日、イングランドでも有数の大邸宅で、一週間にわたる狩猟パーティーが始まろうとしていた。

ダムができて、湖に沈んだ村――だが5年後、雨不足で再びその姿を現した。

「生きすぎた」―短かい言葉を残して老画家が自殺した。

おれ、怪盗七面鳥。

アメリカ南部の街で、時計の修理を生業に、もの静かな日日を生きる一人の日本人。

獲物を追って、この街へやってきた。そいつの人生に幕を引いてやる、それが仕事のはずだった。

12年前の夏、“蔦屋敷”と呼ばれる熱海の洋館で、淳は白いドレスの少女百合に出会った。

晩秋の木曽川流域、岐阜県・恵那峡で若い人妻が絞殺された。

横浜、神戸、函館、そして門司。港町を選んで連続殺人事件が起こった。

1941年、ロンドンからイーズドン駅についた学童疎開列車に、名簿に記載されていない男の子が混じっていた。

女相続人が手に入れたアンチークの書記机、これが大変な掘出物で警視の目の前で中から男の死体が…雰囲気描写ますます冴える佳篇

闇に包まれた都会の夜には犯罪という罠が待ち受けている。今夜もどこからか脅迫者たちの足音が聞えてくる…。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

日本推理サスペンス大賞受賞の著者が“本所七不思議”を題材に、江戸の下町に住む人々の人情と哀歓をミステリータッチで描く連作時代小説集。