かつて恋人だった元FBIのレイチェルの力を借り、再度、身代金の受け渡しに向かったマーク。

血塗られた時計塔の悲劇。高校生の森江春策は見事犯人を特定するが、それは新たな惨劇の序章にすぎなかった。

はるか昔、布部家を襲ったミイラ男の伝説。

帝都銀行で唯一、不祥事担当の特命を受けている指宿修平。

外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。

銀婚式を迎えた野々村夫妻は、新婚旅行の想い出を辿るように、能登半島へと旅立った。だが夫は殺され、妻は行方をくらました。

「あなたの夢こそ鍵になるでしょうね」。京極堂は刑事・木場とともに店の敷居を跨いだ降旗にそう言った。

「妾は人を殺したことがあるんでございますよ」。湘南の保養地、逗子で遊民・伊佐間は朱美と名のる女と出会う。

「実に、見事な左道であった」。謎の寺院、聖宝院文殊寺に乗り込んだ京極堂。

姉弟として育てられた朱音の突然の訃報を、氷山ハンター石沢恒星はカナダ沖の氷山採取船で聞く。

巨大シャンデリアの落下事件は、“意図した超能力”による犯行か、あるいは“意図せぬ超能力”によるものか?極めて情緒的な動機を、精妙な論理で解き明かす表題作ほか、いつものメンバーに、神麻嗣子の属する「超能力者問題秘密対策委員会」の“上司”神余響子も加わって美女

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。

取り違えた鞄に三千万円が。本来の所有者は何者かに殺された。

夏の終わりの土曜日、捜査一課の志垣警部は、部下の和久井とともに富士登山に挑んだ。

CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。

パリに住むハンガリー人モラートは、二つの顔を持っていた。

記者を夢見るバブルズは、チューブトップにホットパンツが大好きなバツイチの美容師。

同心だった夫・高岡靫負はなぜ斬られたのか?蟠る疑問を胸に妻の琴は、侍を捨てて浮世絵師となった息子・賀太郎と日本橋通油町で同居を始める。

「日本が真珠湾奇襲」奇妙な噂がヨーロッパを駆けめぐった。熾烈な諜報戦の戦場スペイン。

一九四一年、マドリード。日系ペルー人宝石商として社交界にも出入りする北都昭平は、陸軍参謀本部の密命を帯びたスパイだった。

何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。

深夜の六本木。同性を愛する男装の麗人・樹の店に出入りできる男は、名探偵・伊集院大介だけだった。

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。

薬師様の門前で、町娘の尻をさわったとして番屋に連れ込まれた田舎侍。

安政地震の報に、旗本座光寺家(ざこうじけ)の江戸屋敷へ信州伊那から駆けつけた若者本宮藤之助(ほんぐうとうのすけ)。

「八歳の女子が赤子を生んだ」「他人の墓石を勝手に磨いて回る何者かが出現」江戸旅篭町の古本屋「だるま屋」には公儀の裏事情から町の噂まで、さまざまな風聞が集まる。

大都会シカゴの刑務所に、移動も無害化も不可能な超大型爆弾が仕掛けられた。

仄暗い湖で同時に発見された3つの死体。「心中」と「絞殺」を結ぶ線とは?4億円着服事件が浮上した直後、新たな殺人が。

顔の溶けた幽霊が目撃される、歪で不気味な七階建てマンション「ブルー・ローズ」。

愛人との心中未遂で娘を死なせた母親。血塗れの凶器を前に、男殺しを認めた温泉旅館の女主人…被告人には必ず事情があるものだ。

耳について離れない名前「バーソロミュー」とは、犯した女が産んだわが子のことか?モラルなき怪物・ジュニアの激烈な思い込みは、息子への殺意に彼を駆り立てる。

理由なき衝動から、愛する新妻を山の展望台から墜落死させたジュニア。

「加菜子を―死なせはしません」。被害者の姉は決然と言った。

「私は、嘘吐きなのです」。かつての銀幕の美女・美波絹子こと柚木陽子は謎めいた言葉を口にした。

「あなたは、何でも善くご存じですのね―」。その女は京極堂に向かって、赤い唇だけで笑った。

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。

殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は、はたして何を意味するのか!?エラリイ・クイーンへのオマージュである、ダイイング・メッセージものの傑作「イコールYの悲劇」、第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」など、ロジカルな推理が堪能できる本格ミステ

改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。

横浜から香港へ向かう豪華客船クレオパトラ八世号に乗り込んだ薬師寺涼子警視。

希望を失い、にわか地上げ屋となった中年男。

華やかなファッション・モデルばかりなぜ殺される?水路で発見された絞殺死体に、ステージ上で毒殺された金髪女性。

差出人不明の封筒が、小説家ホーギーのもとに届く。なかに入っていたのは、小説の第1章と礼儀正しい添え状だった。

旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。

嵐による土砂崩れで奇怪な洞窟に閉じ込められた“あかずの扉”研究会のメンバーを襲う連続殺人。

見たところ二十代後半の爽やかな青年・座木(通称ザギ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。

札幌行きの豪華列車を爆破する!一億円を要求した犯人グループの一員はすぐ逮捕された。

内政外交の両面で新井白石(あらいはくせき)は難題に挑んでいく。

貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に召し抱えられた新井白石(あらいはくせき)は、綱吉の死後、六代将軍家宣(いえのぶ)となった藩主とともに天下の経営にのり出していく。

テロリスト集団との息詰まる神経戦。NY市警が誇る凄腕人質交渉人シュレーダー警部の様子がどこかおかしい。

マンハッタンの象徴・聖パトリック大聖堂が、年に一度の大パレードの最中、武装集団に乗っ取られた。

新宿の街に夢幻郷を!深海の神秘と至高の技芸を!不可解な犯行予告チラシをばら撒いた謎の組織「まぼろし曲馬団」が大都会を恐怖と混乱の渦に陥れる。

新宿の街に夢幻郷を!深海の神秘と至高の技芸を!不可解な犯行予告チラシをばら撒いた謎の組織「まぼろし曲馬団」が大都会を恐怖と混乱の渦に陥れる。

人質解放の交渉が行われる中、タリーの妻と娘が何者かに誘拐された。

凶悪強盗犯たちが立て篭もったのは特別な屋敷だった。内部には姉弟とその父親、そして抱えきれないほどの札束。

「二十箇月もの間子供を身篭っていることができると思うかい?」。

「私を―たすけてください」。

銀座の空から落ちてきた軍服の老人は、北京原人の化石を持っていた。

生き急ぎ、駆け抜けてきた。

羽音と不思議な声がすべての始まりだった…。

黒木は暴力団に巨額の損失を与え、追われる身だった。その行方を知るべく、彼らは卑劣な手段で達夫を脅迫した。

十五歳の僕と十四歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。

一人歩きの女性を狙う通り魔に、老舗和菓子屋強殺放火犯。

列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。

連続して起きる残忍な銀行強盗、殺人、そして誘拐。

貸金庫に母が遺した謎のリストは何を意味するのか。

盗聴器を自宅に仕掛けられた元恋人・由梨子の身を案じ、塔馬双太郎はパリへ飛んだ。

裕福な骨董商の家に育った少女・環は、幼いころに見た一枚の西洋画に心を奪われる。

時は19世紀末。一枚の絵に魅入られ、芸術の悪魔に身も心も奪われた環は、露西亜の大地を彷徨い続ける。

誰にも言えない秘密を抱えたまま、老父に続いて兄も亡くなった。おまけに家を売買する話も全く架空であったことが判明。

時空を超える圧倒的スケール。巨匠の力技！老考古学者が抱える秘密とは。

喉が切り裂かれ、眼を切り刻まれた女性の死体が発見された。被害者はカリフォルニア州のはずれにある病院の心理医。

200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。

「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。

“現職の刑事、わが子の誘拐犯を刺殺!”十津川警部が片腕と頼む亀井が絶体絶命の窮地に陥った。

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェの捩れ屋敷。

明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。

明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。

信州松本から京都地検に転勤になった赤かぶ検事は哲学の道を夫婦で散策中に変死体を発見した。

手がかりは、犯人が現場に残したかすかな匂い。イヌの嗅覚をもつ片桐稔は、異次元の世界に少しずつ適応しながら犯人に迫るが…。

姉を殺害した犯人に、事件現場で襲撃された片桐稔は、その後遺症から通常の“匂い”を失い、イヌ並みの嗅覚をもつことに…。

「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない」あらゆる絶望と悲憤を乗り越え、伊507は最後の戦闘へ赴く。

その日、広島は核の業火に包まれた。

「あいつに見つかっちまった」親友からの未明の電話で、女性私立探偵のブリジットは己の過去に直面させられた。

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。

分身、時間移動、未来予知―ミステリの“掟破り”が存在する事件にはたして『論理的解決』は有り得るのか?六つの超能力犯罪に挑むのは、おなじみチョーモンイン(見習)神麻嗣子、売れないミステリ作家・保科匡緒、美貌の能解警部。

昭和十七年の奥多摩。青年久世圭介の恋人が強姦惨殺された。

昭和二十年、日本が滅亡に瀕していた夏。

この国に「あるべき終戦の形」をもたらすと言われる特殊兵器・ローレライを求めて出航した伊507。

冬本番を迎えた年の瀬。大学生の耕平と美少女・来夢は一面の雪景色の中にいた。

川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人。

禁書必至の貸本/長い“死に際の伝言”/猫探偵が目をつけた男/いつも来る白い貴婦人/あべこべの密室と消失した作家/透明人間の足跡/「オリエント急行」に消えた女性。

葵祭りに賑わう京都で女子大生が殴殺された。握り締めた手には「ジュウニヒトエの男」という謎の文言が(表題作)。

京都五条大橋で女性を轢き殺した久世山朝子は、「幽霊が牙を剥き、私を襲ってきたのでアクセルを踏んだ。

「ピピネラ」。不可思議な言葉を残し、夫が姿を消した。

検屍官シリーズ、驚愕の新展開で登場！フロリダに落ち着いたスカーペッタに古巣バージニア州検屍局からの依頼が届いた。

郷愁と恐怖、挫折と希望がこの世界を覆う。スカーペッタが慣れ親しんだ検屍局が取り壊されることになる。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。

下校途中に暴漢に襲われ、顔に傷を負った玲美。

館に吊るされた主人/甦る不吉な記憶/産婦人科医からの奇妙な依頼/両腕を切断された死体/錯視画に隠された秘密/遺跡の密室殺人。