木乃伊男



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初公開日(参考)2002年09月
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長編小説

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木乃伊男 (講談社文庫)

2005年09月01日 木乃伊男 (講談社文庫)

はるか昔、布部家を襲ったミイラ男の伝説。密室「鏡の迷路」での兄の不可解な死に続き、主人公・正男の身辺にも怪人の影が忍び寄る。復讐鬼が蘇ったのか。ミイラ男の正体とは!?里中満智子氏のイラストで犯人がわかる、新形式のミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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No.6:
(4pt)

悪くはないが、何かずれている

随分昔に『六枚のとんかつ』に始まる一連のバカミステリ「六とんシリーズ」を読みました。それ以外に、ややセンチメンタルな恋愛小説を何冊か読んだ記憶があります。本作品は、ミステリを主軸に据えながら、センチメンタリズムが適度に散りばめられた作品になっています。

舞台設定は、やや時代がかって大仰です。語り手の主人公・布部正男は、21歳の大学生です。布部家には、一代で財を成した曾祖父の代から伝わる、木乃伊男に関する怖ろしい伝説があります。曾祖母に誘惑され、性病をうつされた挙句に解雇された庭師・下田が、溶け出した顔を包帯で覆った木乃伊男の姿で今も生きており、布部家の子孫を根絶やしにすべく、機をうかがって布部家の周辺を徘徊しているというのです。そんな不気味な伝説とは裏腹に、隣に住む加賀美家の姉妹は美しく、しかも主人公は、姉・美玲香とすでに婚約しています。ある朝、療養中の病院で主人公が目覚めると、隣のベッドには木乃伊男が眠っていました。これを発端に、主人公のまわりで、不審な出来事が次々に起こりはじめます。……

著者のやや無骨な文体は、「六とんシリーズ」のようなバカミステリに最も似合っています。江戸川乱歩も顔負けのおどろおどろしい設定や、ラスト近くで散りばめられるセンチメンタリズムは、どうも著者の文体とは、ずれている気がしてなりません。里中満智子のイラストも、本文の雰囲気といまいちそぐわない。イラスト自体は、それなりに凝った使い方がなされています。木乃伊男の正体を描くだけでなく、謎解きのヒントが隠されていたり、最後の1枚には、ちょっとしたどんでん返しさえ隠されています。それだけに、このちぐはぐさには、残念な感じが残ります。

「木乃伊男は誰か」というのが、この作品の主軸です。木乃伊男の正体は、何度となく暴かれ、しかもその都度別人です。なかには、「ほう、そうきたか」と唸らされるような箇所もあり、作者の思考の汗を感じとることができます。この点に絞って言えば、平均的なミステリよりも面白く、読み応えもあるかもしれません。正直なところ、この著者は、いつも本文とは別のところで奇を衒い過ぎるような気がします。「絵で犯人がわかる」などというのは余計です。よく練られているにもかかわらず、何かがずれています。

ベンチに腰掛けた人物の後ろ姿が描かれた最後のイラストの意味には、気が付かない読者も多いかもしれません。右手の癖です。主人公は気が付くのか……。
木乃伊男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:木乃伊男 (講談社ノベルス)より
4061822748
No.5:
(5pt)

ソブケン渾身の密室本!

講談社ノベルス20周年記念としてメフィスト賞受賞作家による密室をテーマにした作品を順次リリースするという企画の一本として発表された作品。
他の作家が密室というテーマに真面目に取り組み過ぎてストーリー的な面白さをあまり出せていなかった印象に比べ、蘇部健一氏の本作は完全に密室の謎がオマケ扱いで主なテーマはミイラ男の正体捜し。読んだ後もこれ密室本の一冊だとまるで気付かなかったが、しつこいくらいドンデン返しのミイラ男の包帯を取るとそこにあった顔は・・・!というパターンで、何とも子供っぽい趣向だがこれが非常に楽しい!トリックはまたもや氏の「長野・上越新幹線4時間30分の壁」とアイデアが同じじゃないか・・・・と思ってしまうが、21歳の大学生という年
齢設定の割に子供にしか思えてこない主人公が繰り広げるどこかほのぼの・・マヌケ風味な江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを思わせる雰囲気がたまらない。ストーリー自体もけっこう凝っている。
後ソブケン発案のイラストがバーン!と載っていて真相が分かる手法が駆使されているのも見逃せない!・・・・ま、今回は包帯の下の人物の顔イラストだというだけなんですが・・・・。少年向けジュブナイル小説みたいなテイストなのに○○が性病というのも何とも言えない・・・・・。
木乃伊男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:木乃伊男 (講談社ノベルス)より
4061822748
No.4:
(3pt)

木乃伊男の正体

2002年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 包帯で顔をグルグル巻きにした「木乃伊男」の正体とは誰か? この謎を手を変え品を変え、一冊引っ張っていってくれるのが楽しい。あの人かと思えば別人であり、この人かと思えばまた異なりというように、どんでん返しが繰り返しやってくるのだ。
 はじめは馬鹿にして読んでいたのだが、けっこうつくりこまれた作品であり、意外なくらい面白かった(反動?)。
 もちろん、文章のまずさとか、いろいろと欠点はあるのだが。
 挿絵はちゃんと見た方がいい。
木乃伊男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:木乃伊男 (講談社ノベルス)より
4061822748
No.3:
(4pt)

●●●男

<六枚のとんかつ>でネガティブに有名な蘇部健さんの作品です。
●●●男というと九回のメフィスト賞、<ハサミ男>が思い浮かばれることかと思いますが全く異質なものです。ただ、後半は袋とじですからハサミは必要です。
内容は主に作中に出てくる木乃伊男の正体は誰なのかを探っていくミステリーです。ところどころイラストがあるのですがその中にヒントがあったりなかったりします。
ただこの作者、解説で黒田研二さんが述べているようになんか少しずれているようにやはり感じました。
<包帯を巻く理由は普通火傷でしょう、性病は無いでしょう!>とか、そんなツッコミを入れながらわりときれいに着地するミステリーです。
悪評高い作者に触れて見たいならぜひ読んでみてください。あとがきは乙一クラスに面白いです。
木乃伊男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:木乃伊男 (講談社ノベルス)より
4061822748
No.2:
(1pt)

ちょっと待ってくれよ

 絵で犯人がわかるっていうか、それ、別に犯人の顔がイラストとして書かれているからであって、別に絵に何かトリックが隠されているわけじゃないじゃん。
 何だか騙された気分。
 密室トリックも大したレベルじゃないし、オチも白けるし、お世辞にも面白いとは言えない本。
木乃伊男 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:木乃伊男 (講談社ノベルス)より
4061822748



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