(短編集)
法廷戦術
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本格リーガル・ミステリーと言うタイトルに有るとおり、司法を舞台とした短編6本が収録されている。 しかし、その6本の出来具合が非常にバラバラ。前半3本は星一つレベル、4本目で星三つ、5本・6本目は十分星四つ~五つレベルになっていると思う。 著者の本は本書が初めてだが、デビューが1989年。本書収録作品は初出順になっていて、1本目が1999年。10年経ってもこのレベルなのかと感じたが、5本目は2002年なので元々能力があったのか数年で劇的に腕があがったのかはわからないが、2002年以降の作品は読んでみたいと思わせる内容だった。 では何故本書収録の前半3本が酷いと思ったのか。それは文章能力や起承転結、プロットなどはプロらしさが有るが、肝心のミステリ部分が酷かったからだ。 著者は司法書士の資格が有り、一般人はもとより普通の作家より実際の裁判などの事例に触れる機会も多いかと思う。それでも、ミステリとも言えない様な内容で話が収束されていく。読んでいて納得がいかないのだ。更に6本中2本に「髪の毛」が犯人特定の根拠としているのも、幅が無さ過ぎる。 一転、最後の閑古鳥のたくらみは、2転3転と話が転がり大変読み応えがあった。 | ||||
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本書は無機質な法廷に閉じ込められた怨念の一部を短編化したかのような泥臭いリーガルサスペンス6作である。一つ目で親が子供の恋人を犯すという一般的にあまり文章化されないようなタブーを扱っており、いきなり度肝を抜かれる。2作目以降も、弁護士や判事が殺人に加担するといった、著者が非現実的なのか、それとも私が単に世間知らずなのか常識のバランスを失ってしまうような作品が続く。特に5作目の『白と黒の殺人』は、エリートと目される裁判官の人生の矛盾とその悲しみをストレートに描いていて、非常に面白い。それぞれ作品の初めか中盤ぐらいで凡そのシナリオがよめてしまうが、それでも最後まで飽きが来ないのは、著者の取材や分析が丁寧できめ細かく、それが文章にきちんと表現されているからではないかと思う。可能であれば、今後民事事件の作品を期待したい。 | ||||
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まさかの大どんでん返しが6つの短編に濃縮された法律の盲点と死角を巧みについた作品集。 登場人物の一言一言に司法制度への疑念が盛り込まれていて臨場感が増して面白かった。 | ||||
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久しぶりに姉小路祐の小説を見つけたので、つい買ってしまった。まともな法律小説を書く作家というと、海外ではジョン・グリシャムが大家だが、日本だと中嶋博行か姉小路祐くらいしかいない。いずれも本業が忙しいのか、なかなか新作が出てこないのが残念なところ。今回の「法廷戦術」、短編集で、法廷をめぐるいくつかの事件を盛り込んでいるが、それぞれがなかなかうまく構成されており、読んでいて飽きない。かといって、短編集にありがちな描写の浅さというのも感じなかった。日本でももう少し法律小説を書く作家が増えてくれればよいのだが、法曹人口が増えれば期待できるのだろうか。 | ||||
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