クリスマスの5日前。ローマはいつにない大雪に見舞われていた。

FBIの介入により、死体に刻まれていたのが「聖なる比率」と呼ばれる紋様であること、同様の他殺体がアメリカをはじめ各地で発見されていることがわかった。

ここでなにが学べる？県民の食生活か？-県庁に勤めるエリートが、民間企業に出向することになった。

「あなたは検察審査員候補者に選ばれました」高校教師・佐田のもとに届いた一枚の葉書。

五山の送り火の二日後、菊太郎は姉小路大宮で襤褸をまとい、力なく歩く四十男を見かける。

臨床犯罪社会学者の火村英生は、友人の作家・有栖川有栖と休暇に出かける。

香港でわかれた女性レイニー・ラウに主人公が二十五年ぶりに再会を果たす表題作をはじめ、借金とりたてに訪れたやくざと主婦の危険な関係を描いた「花におう日曜日」、美しい背中の女性と知り合い、著者自身の小説観まで投影される「ここから遠く離れて」など、静かに心を打つ

あの『いま、会いにゆきます』よりも好きだという人が数多くいます。

首相補佐官の死を巡って永田町に

首相補佐官の謎の死を巡って永田町に鋭いメスを入れる特命係。

人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。なおも修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くす。

人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。なおも修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くす。

国立O大学医学部付属病院。閉ざされた空間・手術室で一人の患者が執刀されていた。

二〇〇二年十一月から二〇〇三年七月、東京―作家フルカワヒデオの魂は彷徨っていた。肉体は死んでいる。

葬儀をだしていた男が殺された。死んだはずの商家の隠居は葬儀の最中に刺し殺され、本当にあの世に送られてしまったのだ。

犯罪が横行するブームタウンで、猫をめぐり、ストリートギャングチームの“ヒーツ”と“マングース”が抗戦状態に。

ハゲデブ貧乏…世の不幸を全て背負ったような中年オヤジ・須賀啓一(いつもティアドロップのグラサン)は、齢50にして初恋をした。

針谷卓史の自意識が炸裂する! 第13回三田文学新人賞受賞作『針谷の小説』を含む短編集が登場! 「パンドラ」創刊号で発表され、読む人皆が切なさに心を痛めた『ファイアボール』も収録。

高校生の暮林少年は、なにごとも論理的に考えぬかないと気がすまないというやっかいな性格の持ち主だ。

臆病で生真面目だけど、十一歳のごく普通の少年・田之上翔太。

債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。

銭湯の湯舟でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。いつの間にか、そこは「女湯」に変わっていたのだ。

自由惑星同盟との不毛な戦闘を繰り返す銀河帝国。

平均年齢世界最高齢(?)の梅が岡交響楽団が贈る、笑い、涙、サスペンスありの世界にひとつの交響曲。

仕事も会社も、わからない。でも今、闘うしかないんだ。

親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。

野外劇場の搬入口近くのベチで発見された、「義足のダンサー」として有名だった桐生志摩子の奇妙な死体。

様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。

念願だったはじめての個展。両親や友人を招いての初日の内覧会の準備も万端だ。

慰めなんかいらない。癒されなくていい。

一対一の決闘でランドール・ブラッグを撃ち倒したエヴェレット・ヒッチは、長年の相棒ヴァージル・コールと別れ、アパルーサの町を出ていった…。

銃の力が支配する大西部。

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。

女性を車に引きずり込む拉致レイプ事件が連続する綾井北署は、キャバクラ強盗、中国人系犯罪などの凶悪事件をも抱えていた。

警官の父の愛情に渇く絢子は友だちの真由美とともに、少年たちの溜まり場のレゲエ・バーへ誘い込まれた。

女子高生・三瀬麻央のケータイに、ある日1通のメールが届く。差出人は井之妖彦。

自らの詩を毒のペンで人肌に書き連ねる殺人詩人の餌食は五人を数え、捜査本部は詩の分析に言語学者や詩人の助けを借りる。

兄弟愛の都市と呼ばれるフィラデルフィアで、奇怪な殺人事件が連続して起こっていた。

十角形の奇妙な館を訪れた大学ミステリ研の七人。彼らを襲う連続殺人の謎。

近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。競争率三百倍の難関を潜り抜け、入国を許可された大学二年生の辰次郎。

大奥の勢力争いに否応なく巻き込まれる歌吉お狂言師として道に覚悟を決めた歌吉は、もう一つの顔、幕府隠密協力者として、大奥の争いに巻き込まれ、男と女の愛のあり様をも知ることとなる。

見知らぬ男に車にいきなり乗せられ「病人」移送を手伝わされたのだがそれは「血を流した死体」に見えた。

渋谷で爆破予告が入る。

全てを試す―ゆえに「試全倶楽部」と名付けられた非公認サークルに所属した5人が、大学を卒業して7年、ふたたび集結した。

郷田亮二は、駆け出しの刑事。医学部を卒業して医師になったが、医師を辞めて刑事になったという変わった経歴の持ち主である。

八雲にまた新たな相談が持ち込まれた。なんでも、飛び降り自殺を延々と繰り返す、女性の幽霊が出るという。

オカルト雑誌の新米編集者、恭子はホラー小説の大家、待田から「禍記」という謎の古史古伝の存在を聞かされる。

帯紐警察署地域課パトカー乗務員、坊条力と平和男両巡査長はその名前から“暴力と平和”と呼ばれている。

人気作家・北村が迷い込んだ麻薬パーティに参加予定の政界黒幕が、ホテルで不審な突然死。

姪の千代と和久井をどうしても結びつけたい志垣警部は、ふたたびお見合い計画を強行。

姪の千代と和久井をどうしても結びつけたい志垣警部は、ふたたびお見合い計画を強行。

北前船の着く湊町は賑やかで慌ただしい。

黒十字サナトリウムは患者様の性別、年齢、人種、また資産や社会的地位など一切を問いません。

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。

伊豆城ガ崎にある海吊り橋で、柵からぶらさがる男女の死体が発見された。

警視庁捜査一課の三田村刑事は、四国へ旅に出たまま行方不明になった叔父夫妻を探し出すため、従妹と一緒に旅に出た。

かつて世界各地で何が起きたのか?南北アメリカ大陸を襲った大干ばつ、中国の洪水、インドの大飢饉…人類がこうむった苦難の歴史と、生きのびる術。

安中藩江戸留守居役の江藤刑部が囲っていた女、お杏が突然姿を消した。

キャバクラ“ミントキャンディ”の黒服・立花篤は、父の入院費を稼ぐため、嫌悪する水商売に身を投じた。

福原駿介が囚人ゲームサイドから渡されたのは一台の携帯ゲーム機。

米独立系ミステリ専門書店協会による20世紀ベスト・ミステリ100選出 幼い頃に大好きだった物語。

夜に紛れ、彼らは静かに扉を叩く。耳を傾けてはいけない。

夫婦水入らずでの欧州旅行を楽しんだ爽香と明男。フランクフルトで、爽香は女優の笹倉弥生、劇団主宰の喜多原光夫と知り合う。

事件は、商産省組合の秘密闘争計画を筒抜けにしたスパイを発見した事が発端だった。

ここ、絶対におかしい。小学四年生の日比乃翔太は、越してきた家を前に不安でならなかった。

ミステリー小説の楽しさの一つに、「犯人当て」がある。張り巡らされた伏線を丁寧に読み解き、犯人を推理する醍醐味は格別だ。

プールで謎の死を遂げた世界的流行作家“ジョー・コモリ”。

屈指の一流企業に入社した渡瀬克己は、つねに女を利用して生きてきた。

父の跡を継ぎ、石原葬儀社の社長を務める明子は、久々の休日を恋人の黒沢と過ごしていた。そこへ一本の電話が。

仕事を終えて帰宅したジョージを迎えたのは、ガスの充満した台所と、そこで息絶えた妻ヒルダの姿だった。

1997年、人類は星々に対する情熱を失い、宇宙開発計画は長い中断の時期に入っていた。

保健室の先生・マリアの失踪とサッカー部の親友・枡田洋介の死。

一人の男がパラダイス警察署のジェッシイを訪ねてきた。男の名はウイルソン・クロマティ、通称クロウ。

手術前で精神的に不安定な子供たちのメンタルサポートを、不定愁訴外来担当の田口公平が行なうことになった。

幼い日、恋におちた美貌の婚約者は私の成長を待たずに殺された。舞台は11世紀。

なぜ信長の遺骸はいつまでたっても見つからないのか。光秀はなぜ戦勝祈願の連歌を詠んだのか。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

“ファイヤーシスターズ”の実戦担当、阿良々木火憐。

K・S・P特捜部の沖幹次郎は突然の人事でチーフをはずされた。新チーフはキャリア警部の村井貴里子。

ミステリ好きの集まり“素人探偵会”が35年ぶりに再会を期した途端、メンバーのひとりである老人が不審な死を遂げた。

巨匠G・K・チェスタトンが、国内政治や国際関係を背景とした事件に与する人間を鋭く描く。

未解決の宝石失踪事件の謎を、走る列車内で鮮やかに解く老人。彼の正体とは…。

赤坂裏伝馬町で人が死んでいるという通報を受け、稲葉七十郎は現場へ駆けつけた。

ルーシーの夫が以前に修復した屋敷が全焼。焼け跡から友人でもある、屋敷の女主人の焼死体が発見された。

テレビ業界の花形・報道番組。だが、日があたるのはごく一部。

芸能界に確固たる地位を築いた大歌手、橘百合子。

バーティー、またもや婚約か!?お相手は、灰色の脳細胞が破裂寸前までオツムに詰まったあのフローレンス嬢?―大好評シリーズ第9弾。

モスクワのゴーリキー公園で雪の下から男女三人の射殺体が発見された。

ゴーリキー公園の顔と指のない三つの死体―それは誰も触れることの許されぬソビエト社会の根深い矛盾を象徴していた。

IQ一九〇の天才、だが気が弱くてどこかトボけたほのぼの名探偵・天地龍之介。

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」―そう告げるななせに救われた心葉。

斬首刑を受ける者が腰を下ろす場所、土壇場。

読者のリクエストに応えて、健太郎がとんでもない依頼を解決!気になる女性と生意気な後輩が現れて、落ち着かない健太郎。

成績も柔道もぱっとしない中学生の森本篤は、団地で母と二人暮らし。夏休みを目前に控え、彼は自分の境遇に嫌気がさしていた。

岩手県沖の小島、偲母島。この島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。

少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して―。

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。

それは、瑠璃子先生の真っ白な脚線を見た瞬間から始まった。中学二年・日高優作、やんちゃな下半身をもてあます思春期。