七夕しぐれ
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仙台在住であり、子供が同じくらいの年代なので物語に没入して読めました。 | ||||
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1ヵ月ほど前、図書館で何気なく手に取った『ウエンカムイの爪』で熊谷達也という作家の存在を知り、次に読んだのが『調律師』。 ここで私は著者の作風の重厚さ・緻密さ・ストーリー展開力に填まった。 以下、『箕づくり弥平商伝記』、『森/牙』シリーズのうち2冊、『ゆうとりあ』、『虹色にランドスケープ』、『オヤジ・エイジ・ロックンロール』、『新参教師』、そしていま本書を読了したところである(大部分を文庫で購入。森シリーズの未読本を、これから読んでいく予定)。 本書(および新参教師)は、どう読んでも昭和33年生まれという著者の私小説であろう。 「戦後の風景」がまだ残っていた昭和30年半ば=たとえば、米穀配給通帳、遊郭跡、悲しくアコーディオンを弾く傷痍軍人、角付けのお貰いさん、貧しく慎ましい庶民の暮らし、更に貧しい引き揚げ者仮設住宅、etc.=を幾らかでも記憶している最後の世代は、ポスト団塊に属する私あたりまでと思っていたが、地域によってはそうでもなかったらしい。 私小説と思われる本書を含め、10冊を読了して分かったのは、どの作品でも一旦読み始めると書を措く能わずの筆力と、狩猟(殊にマタギ、クマ狩り)、ヴィンテージオートバイ、地方都市での大学生生活、自然カメラマン、小説家・編集者、定年退職後の生き甲斐(殊に、田舎暮らしとエレキギター/ロックバンド)、教員・学習塾経営、損害保険会社と交通事故の内幕、被差別部落問題・・・が、各作品を通じて緩やかなオムニバス式に展開されていることだ。 これらのテーマのうち幾つかを自分のこととして感じられる人にとっては、全作品を完読したくなる作家の1人であろう。 | ||||
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子供心にも知った差別体験を綴っていますが、戦後生まれの世代では誰もが何がしかの差別を 直接的では無いにしても間接的には感じていたと思います。 現代は、二極化していると言われますが、これも広義の意味での差別化ではないでしょうか? いつの時代でも差別は、無くならない! | ||||
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熊谷達也「七夕しぐれ」を読了。作者の著作は以前から親しんでおり、安心して読めると思っていました。結果、そのとおりの読書体験となりました。こういう題材に弱いです。純粋な友情物語に弱いです。取り巻く大人たちも素晴らしい人たちです。差別の問題が子供達の生活にも影響を及ぼす様を作者は冷静に見つめています。いじめ問題にも言及しています。そのような題材をもって、友情の物語を作り出した作者の力が素晴らしい物語を紡ぎだしました。 また舞台の仙台の情景が浮かんできます。私の知っている仙台とは異なりますが、描かれている情景は想像できます。良い作品と出会いました。 | ||||
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子供は一つの立派な人格であるけれども、 大人の文法では動いていない、不思議な存在である。 大人の世界でうやむやにされていることに対し「なぜ?」 という率直な疑問をもつ一方で、 近くにいる大人の言っていることを何の疑いもなく信じるという 一面もある。 そして、子供の中での「正しさ」というのは、力が強いとか、 大人っぽいとかそういう要素が強い者の発言に左右される。 この本は、昭和の時代を舞台に、子供の他愛のない遊びや たたかいを描きつつ、上に書いたことを上手に表現しているな、 と感じました。 気になる女の子と遊びに行くときの甘酸っぱさや、 子供の気持ちが分かってしまう大人の存在などの描写に対しても、 自分の記憶ともあいまって、引き込まれました。 テーマも部落差別と、なかなかないものなので先が気になり、 一気によんでしまいました。 ただし、最初から文章になじんだわけではなく、素人っぽい書き方だという 感想を抱いたので、読み進むか迷うことがありました。 「だが」、「けれども」、のような接続詞がけっこう続くのでテンポが悪く 感じられたのかもしれません。 | ||||
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