リアスの子
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
リアスの子の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
岩渕和也、桐生直美を主人公に「七夕しぐれ」「モラトリアムな季節」の続編でもあり、仙河海シリーズの始まりでもある物語。 早坂希、幼なじみの上村奈津子、生徒会書記の昆野笑子、学級委員の川島聡太、長距離班班長の佐藤真哉、 菅孝先生こと菅原孝之、相川先生、親分こと小野寺三千男先生 全てがここから始まる。 なお個人的には、仙河海シリーズの終わりに20年後の早坂希と岩渕和也の再会を見てみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
熊谷達也は、震災後にしばらく小説が書けないでいたが、一念発起して書き出したのが「仙河海サーガ」らしい。最新の「浜の甚兵衛」でそのことを知り、この作品がサーガの最初の小説だと聞いて紐解いた。 それと知らずに読めば、一般的な青春学園小説である。舞台は架空の町「仙河海(せんがうみ)市」であるが、題名からも分かるように、作者の住んでいる仙台市がモデルでは無く、リアス式海岸になっていて、著者が教師として暮らしていた気仙沼市がモデルである。 この本の語り手は著者の分身とも言える数学教師岩渕和也。1990年の話として進められている。しかし真の主人公は転校生早坂希(のぞみ)だろう。確かに一見スケバン風の登場をして、やがて素直な頑張り屋になり長距離ランナーとして稀有の才能を見せる希は、それなりに突出した個性だと思う。ただ、この作品は一冊の作品としてみると、あまりにも中途半端だった。主人公としては、これから活躍する直前に終わる。希が子ども時代、仙河海市に住んでいたとしても、それだけでは「リアスの子」とした説得性があまりにもない。岩渕の語り口調から、いかにも彼が20年前を回顧して語っているようにみせながら、とうとう現代の岩渕は一度も姿を見せなかった。なぜそういう形式にしたのか、という説明が、この作品の中には一切ない。あまりにも壮大なサーガの序章として位置づけるのならば(実際そういう意図なのだろうが)、わからなくもないが、そ この説明不足は「有り」なのか、私は判断がつかない。 早坂希は甚兵衛の子孫なのだろうか。親分肌な所は似ていなくもない。しかし、彼に関係する金子、菅原、遠藤共に苗字が違う。果たしてどのように人物たちが絡まってゆくのか、しばらくはサーガを読んでゆきたい。 2017年2月27日読了 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
熊谷氏らしい作品。さらっとしてほっとさせる。久々に氏の本を読んだが、熊シリーズ以来だ。なかなか面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアス式海岸というと岩手県をイメージしますが、宮城県北部の海岸にも岩手県側に 食い込むようにしてリアス式海岸が広がっていますネ。 装画を見ると、またまたモラトリアムな世界が展開されるのかと思いましたが、 そこは、モラトリアム卒業その1(教員生活)といったところでしょうか? 泣かされる部分も多々ありましたが、ナオミさんが出て来たのには驚かされました。 モラトリアム卒業その2も構想としてあるものと思われますので期待しています。 熊谷達也ファンの方々は、もっとレビューを書きましょうネ? | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|