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リアスの子



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【この小説が収録されている参考書籍】
リアスの子 (光文社文庫)

リアスの子の評価: 4.00/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

全てがここから始まる

岩渕和也、桐生直美を主人公に「七夕しぐれ」「モラトリアムな季節」の続編でもあり、仙河海シリーズの始まりでもある物語。

早坂希、幼なじみの上村奈津子、生徒会書記の昆野笑子、学級委員の川島聡太、長距離班班長の佐藤真哉、
菅孝先生こと菅原孝之、相川先生、親分こと小野寺三千男先生
全てがここから始まる。
なお個人的には、仙河海シリーズの終わりに20年後の早坂希と岩渕和也の再会を見てみたい。
リアスの子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:リアスの子 (光文社文庫)より
4334772358
No.3:
(3pt)

出発点として見れば

熊谷達也は、震災後にしばらく小説が書けないでいたが、一念発起して書き出したのが「仙河海サーガ」らしい。最新の「浜の甚兵衛」でそのことを知り、この作品がサーガの最初の小説だと聞いて紐解いた。

それと知らずに読めば、一般的な青春学園小説である。舞台は架空の町「仙河海(せんがうみ)市」であるが、題名からも分かるように、作者の住んでいる仙台市がモデルでは無く、リアス式海岸になっていて、著者が教師として暮らしていた気仙沼市がモデルである。

この本の語り手は著者の分身とも言える数学教師岩渕和也。1990年の話として進められている。しかし真の主人公は転校生早坂希(のぞみ)だろう。確かに一見スケバン風の登場をして、やがて素直な頑張り屋になり長距離ランナーとして稀有の才能を見せる希は、それなりに突出した個性だと思う。ただ、この作品は一冊の作品としてみると、あまりにも中途半端だった。主人公としては、これから活躍する直前に終わる。希が子ども時代、仙河海市に住んでいたとしても、それだけでは「リアスの子」とした説得性があまりにもない。岩渕の語り口調から、いかにも彼が20年前を回顧して語っているようにみせながら、とうとう現代の岩渕は一度も姿を見せなかった。なぜそういう形式にしたのか、という説明が、この作品の中には一切ない。あまりにも壮大なサーガの序章として位置づけるのならば(実際そういう意図なのだろうが)、わからなくもないが、そ この説明不足は「有り」なのか、私は判断がつかない。

早坂希は甚兵衛の子孫なのだろうか。親分肌な所は似ていなくもない。しかし、彼に関係する金子、菅原、遠藤共に苗字が違う。果たしてどのように人物たちが絡まってゆくのか、しばらくはサーガを読んでゆきたい。

2017年2月27日読了
リアスの子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:リアスの子 (光文社文庫)より
4334772358
No.2:
(4pt)

熊谷氏らしい作品

熊谷氏らしい作品。さらっとしてほっとさせる。久々に氏の本を読んだが、熊シリーズ以来だ。なかなか面白い。
リアスの子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:リアスの子 (光文社文庫)より
4334772358
No.1:
(4pt)

モラトリアムからの卒業その1といったところでしょうか?

リアス式海岸というと岩手県をイメージしますが、宮城県北部の海岸にも岩手県側に

食い込むようにしてリアス式海岸が広がっていますネ。

装画を見ると、またまたモラトリアムな世界が展開されるのかと思いましたが、

そこは、モラトリアム卒業その1(教員生活)といったところでしょうか?

泣かされる部分も多々ありましたが、ナオミさんが出て来たのには驚かされました。

モラトリアム卒業その2も構想としてあるものと思われますので期待しています。

熊谷達也ファンの方々は、もっとレビューを書きましょうネ?
リアスの子 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:リアスの子 (光文社文庫)より
4334772358

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