箕作り弥平商伝記
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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熊谷達也さんの作品のファンです。 以前から気になっていた一冊でしたが、アマゾンで中古品(美品)を安く手に入れることが出来ました。 内容としては、題名通り、箕作りと行商を生業とする青年・弥平の物語です。 秋田で生まれ育って、1920~30年あたりを生きる彼は、生まれながらに足の長さが違うというハンデを持っていますが、箕作りと行商に関しては才能と努力を実らせており、販路を拡大しようと関東に足を延ばしますが、そこで思わぬ状況に直面します。 これ以上はネタバレなので書きませんが、とにかく面白いです。 まずは勿論、ストーリーが秀逸です。当時の状況や人間の心が、弥平という青年と、箕作りと行商を通じて描かれています。 熊谷さんは、登場人物の話し言葉を遠慮なく方言にしますが、東北周辺の言葉になじみがない人間にも読みやすいです。 主人公・弥平の心情に即したコミカルな文章も、読み進めやすくて、ついつい時間を忘れます。 富山の薬売りが熊谷さんの作品には時々登場しますが、この作品にも顔を出していて、他の本を読んだ人間なら「おっ」と思うかもしれません。 とりあえず読んでみてほしい逸品です。 | ||||
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予想より、汚れ・撚りが目立ちました。今までのAmazonマーケットプレイスでの購入ではなかった位の汚れ・撚りだったので、厳しい評価とさせて頂きました。 | ||||
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沢山の資料を読み、過去の歴史を想像させてくれる豊かな表現力があります。 東北を舞台にした紹介本としての価値も高いものがあると思います。 今後もどんな作品が出てくるのかが楽しみな作家です。 | ||||
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舞台は大正末の騒乱期。 箕作りの職人・弥平は販路拡大のため秋田から関東平野を目指す。 集落ひとつ丸ごと箕作りをして暮らしを立てている村で生まれ育った弥平だが、 実は関東では箕を作るのは身分の低い者の仕事とされていて 差別の対象となっていることを知り愕然とする。 はじめての土地で理不尽な差別を受けながらも闘い、恋をし、 職人として、行商人として、そして一人の男として成長する若者の姿を描く作品です。 主人公の弥平は生まれつき足に不自由があります。 でも弥平は腕のいい箕職人です。 足のハンディは箕作りにはまったく影響しないし、 彼はこの仕事にも自分の技術にも高い誇りを持っています。 しかしその揺るがない誇りである「箕作り」が、 ある地区では差別されるべき職業だった・・・。 足の不自由に重ね、もう一つの差別が弥平を襲います。 恋をした少女が箕職人の娘で、 差別によって受けた心の傷を抱えているというのは単なるオマケにすぎない。 これはまさに弥平の≪誇り≫を守るための闘い。 自分自身を肯定するための闘いだからこそ、 差別に立ち向かう弥平の姿はまぶしい。 さわやかで読後感が良く、弥平の前向きな生命力にあふれた作品でした。 熊谷達也さんは「七夕しぐれ」でも差別問題を取り上げていたはず。 彼はどうしてこの問題にこだわるのか・・・ そこに理由があるのなら知りたいです。 | ||||
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