(短編集)
モラトリアムな季節
- 予備校 (11)
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自分よりも少し上、昭和50年代に浪人、大学に通った青年が暮らした宮城県での物語。きっと主人公は若き日の熊谷さんなのだろう。切なくなった。 | ||||
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【オヤジ・エイジ・ロックンロール】の解説風に言えば【ウエンカムイの爪】やマタギ三部作は、70年代のロックグループのアナログ版A面(ハード)。【七夕しぐれ】からの、自伝的小説群はフォーキーなB面のように感じました。 ウエンカムイからの(吉村昭氏の【羆嵐】からたどり着いた)新参者には、いきなりの七夕〜なので、本筋が、どちらなのか判断しかねますが、カズヤ、ユキヒロ、ナオミの成長が気になるので、作品の詳細やレビューに注意しながら、順番に読んでいこうと思います。【オヤジ〜】の主人公とも交差する瞬間があるので気が抜けませんね(笑) | ||||
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主人公は、大学受験生ですが、「七夕しぐれ」の小学生時代の思い出に繋がっています。 作者もこの頃のことをいつか書きたいと言っていましたので、これで思いが達成できたのではないでしょうか。 誰もが抱いている淡い思いが見事に描かれています。 今後の作品にも期待したい。 | ||||
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熊谷達也「モラトリアムな季節」を読了。小学生のさわやかな友情を描いた名作「七夕しぐれ」の続編。主人公が高校を卒業して仙台市内で予備校通いをしている、正にモラトリアムな季節真っ只中の青春群像を描いている作品。七夕しぐれの世界観とは全く違う、少し生々しい青春が描かれています。でもモラトリアムな時期ってさわやかじゃないです。清清しくもないです。混沌として、どうしようもなくもがき続ける時期なのです。本作に描かれているようなものなのです。誰でも、特に男は振り返りたくない時期でもあるのかもしれません。だから本作のように明確に提示されると、少々気分が後退してしまうのも仕方のないことなのかもしれません。でも物語としては面白い作品です。少々クドイ部分も散見されますが、面白い作品でした。この混沌から抜け出すと、やっと大人の入り口に立てるのです。 本作には「オヤジ・エイジ・ロックンロール」に繋がる部分も見て取れます。そういった作者の世界観を感じて、他の作品の余韻を膨らますのも、良いことだと思います。 | ||||
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私が読んだ著者の本は順に「オヤジ・エイジ・ロックンロール」、「ゆうとりあ」、「七夕しぐれ」そして本著「モラトリアムな季節」になります。 従って一般的な著者のイメージとは違うものを私はこの著者に対して抱いているかもことになるかもしれません。 作品の中で二度出てくる文があります。 ‘自分はなににでもなれそうな全能感と、何者にもなれそうもないという絶望感のあいだをいったりきたり’。ウンウン、そうだったなあ、若い頃は。私の場合は家庭をもつ、つまりまたこの本のなかにある‘自分より大事な存在’ができるまで私はモラトリアムな気分だったのかもなあ、とかこの物語を読み進めながら自分自身のモラトリアムな、青春だった時代も整理されていくようで、それが読んでいてこの物語に引き込まれていった理由かも知れません。 この物語の中に出てくる仙台の街並や映画館は大きく変わったりなくなってしまいましたが、ロビンフッドの名前で出てくるロック・カフェはまだありまして、マスターのNさんもご健在とのこと。(この店の本当の店名からこの本の題名やらイメージを得たのかも) 最後の頁に書かれてあった‘誰もがイラついているような、今の時代’も、あの大震災以来、ちょっと変わってきたと私は感じるときがこのごろあります。 時代だって、いつまでもモラトリアムなままではいられないんじゃないか、と気付いてきたのかもしれません。 この次は、‘僕’が小説を書き始めるまでの十六年間の物語を期待しています。 | ||||
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