九州特急「ソニックにちりん」殺人事件
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九州特急「ソニックにちりん」殺人事件の総合評価:
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博多と大分を結ぶJR九州のソニックにちりん という特急が2度出て来る。 乗務員をしていた女性が殺されるところから事件が広がる。 選挙がからみ社会派推理小説という展開になる。 十津川警部も活躍するので,警察官推理小説でもある。 列車に乗り継ぐので,鉄道推理小説の可能性もある。 実際には,弁護士が犯罪に手を染めているという, 社会派推理小説として収まりがつくようだ。 多面的な作品である。 標題のソニックにちりん は あまり活躍しないのが残念。 | ||||
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作品自体は社会派ミステリーと呼べる小説ですが、内容は十津川ら警視庁が非常に苦悩する場面が多く描かれており、ある一面読者に訴えかけているようにも思えます。 この小説に出てくるような筋書きは実際に起きても可笑しくない内容で、寧ろ勉強させられるような気がします。 題名にある「ソニックにちりん」に関するミステリー性は薄いのですが、隠れた人間関係を暴いていく推理性は高く感じられます。特に十津川警部と亀井刑事の推理に重要な要素が盛り込まれていて、先を読みたくなってしまいます。 只残念なのは、最後の事件解決部分がすんなりしすぎていて迫力不足に思えます。この辺り何か訴えかけるような筋書きに出来なかったのでしょうか? | ||||
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大雑把に書くと十津川 vs 政界という定番ものです。で、悪がこの作品に 限らず政界の時は(現実と同様に)真の悪までは手が届きません。 ミステリものでネタばれするのも、どうかと思いますが・・・ そういう意味で、読後感はちょっとね・・・と思ってしまうのです。 「物語」を読むという目的の一つには現実からの逃避という面も有るので・・・ 逃避先で現実と同じものを見てもね・・・と思うのです。逆に言えば地に 足がついている、ということなのでしょうが。 作品自体は悪くありません。前述したような読後感というのは或る意味嗜好の 類なので。ただ、「ソニックにちりん」という博多−大分間を走る特急を題材に している割には、物語は別のところで進みます。 氏の優れたトラベルミステリーは、例えるなら列車を刺身のつまでは無く 刺身そのものにしています。ところが今作は正直そこら辺が弱いのです。 十津川&亀井コンビは九州だけでなく、他のところにも足を伸ばしています。 (移動だけなら結構あちこち出かけている) でも、その分散漫になったせいか旅情感も感じられず・・・ 西村先生も偶には外すのだ・・・ということを実感した次第です(それでも 星3つなのだから、読むだけ損・・・ではありません。娯楽として割り切れば 楽しめます)。 | ||||
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