今回、栗原探偵事務所にやってきた依頼人は、名代の和菓子屋、梅屋の社長さん。

父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。

日韓W杯で日本中が熱狂する夜、都内で黄金色に彩られた男性の左足首が見つかった。

毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。

「あの子を見つけ出してほしい」英国北部の田舎町で犯罪捜査部首席警部を務めるアラン・バンクスは、家出した上司の娘エミリーの所在を追い、ロンドンの退廃的区画に足を踏み入れた。

ようやくエミリーを探し出し無事を確かめたバンクスに、相次いで二つの知らせが届く。

大都会・新宿。その裏の顔を知りつくした路上生活者たち。

二件の殺人及び死体遺棄の罪に問われ、起訴された元俳優。弁護人・百谷泉一郎は、被告人の容疑を晴らすべく、検察と対峙する。

同居人のミステリー作家・桜川ひとみの転居にともない、東京で暮らし始めた正太郎。

「北のほうがらよ、何かよくねえもんが通って行っただ」恐山のイタコ・杉山サキの予言どおり、孫の音楽教室教師・博之の死体が、東京の自宅で見つかった。

超人的な能力をもたらす貴重な胞子が産出される惑星スカーでは、豪雨が続く冬と酷暑の夏が繰り返され、わずかな春秋の期間にのみ人間の活動が可能となる。

「部屋求む。ルームメイト応相談」。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。

はるばる十万光年をヒッチハイクして、アーサー・デントがたどり着いた先は、なんと八年前に破壊されたはずの地球だった!!イルカが消えてしまったことを除いては、前と何も変わらない、この“地球”の正体は!?アーサーは、運命の恋人・フェンチャーチと共に、真相究明の旅

緋之介の邪魔がため、家康が吉原に隠した秀吉の秘宝を失ってからというもの、恨み骨髄の信綱。

石神探偵事務所を訪れた初老の男性。柊遼、大企業・柊興業の代表だ。

その日。高校生の水戸貴壱は、セットした覚えのない目覚まし時計で起きた。

アメリカ上院議員ドルー・ランガンは、フィリピンでアルカイダのテロ計画があるという機密情報を手渡される。

弾丸が炸裂し、ドイツ軍ヘリコプターが襲いかかる。

焼き鳥店の二階で、鬼の面をつけ、なまはげの扮装をした死体が発見された!店主の野田かと思われたが、別人と判明。

いま府内を騒がしているのは“人を殺さず、蔵に傷付けず”という盗賊。

「同心にも矜持あり」盗賊の父親を売った娘の心の裡に零れる哀切の涙

「あなた、この着物要らない?」高校時代からの親友の言葉には続きがあった。

毎夜鳴る、間違い電話。孤独であった亜木子はふと電話の誘いに乗りクラブに向かった。

毎夜鳴る、間違い電話。孤独であった亜木子はふと電話の誘いに乗りクラブに向かった。

田口潤は、14歳の中学生。3年への進級を機に、日記をつけ始めた。

6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため“砂漠の惑星”に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。

産婆のオバァのまじないによって姿を見えなくされてしまった愛する息子。

おニャン子に夢中だったあの頃。

バナナ・ダイエット中のクィラランは、しぶしぶとバナナを食していた。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。

「私のネックチェーンは悪夢の預り証」謎の言葉を遺し、ホステスが新宿中央公園で殺害された。

出会っていきなり、お前を守護すると表明した傍若無人な美少女。彼女は津門綾羽紬と名乗り、どうやら「妖精」さん…らしい。

製菓業界紙の社長が新潟県新津のホテルで殺害、現場に「白鳥の」という血文字が遺されていた。

敵は厳重な警備下にいる。倒せるチャンスはただひとつ、自動車で移動している間だけ…。

ショッピングセンター建設予定地で見つかった無数の白骨死体。

神奈川県警みなとみらい署。暴力犯係係長の諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団には脅威の存在だ。

深く刺さった、小さな棘のような悪意が、平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。

大西洋北東部。

漁獲の異状を調査するトラウト夫妻は、生命の危険にさらされながらもケベックに渡り、頻繁に目撃される巨大な“悪魔の魚”の正体を追求する。

都会のしがらみから離れ、海辺の別荘地で愛犬と静かに暮らす松原龍。だが、一人の女との出会いが、その生活を激変させた。

忽然と姿を消した杏奈。どうやら秋月のエージェントと思しき男に連れ去られたらしい。

スペンサーのもとに、遙か南部のジョージア州から依頼人がやってきた。

三谷亘はゲームが好きな小学5年生。幽霊が出るとウワサされるビルに忍び込んだ亘は、光を放つ謎の扉を目撃する。

5つの宝玉を集め、運命の塔がそびえる北の大陸へ向かったミツル。

運命を変えるため“幻界”へと向かったワタルは、謎の老人ラウ導師の試練を受け、見習い勇者として幻界を旅することになる。

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。

やむをえない事情から、高給取りの職をなげうち陽光まぶしい南フロリダへやってきたヘレン・ホーソーン。

残り少ない暑中休暇を過ごすべく、秩父の『りら荘』に集まった日本芸術大学の学生たち。

二之浦ゆり子は青年医師・里見に誘われ、瀬戸内海の小島巡りに同行するが、その際、ひとつの無人島を目にしたことで、過去の悪夢が甦る。

黄昏の列車のなかで、ぼくは目を瞠るほど美しい親子と同席になった。妖艶で饒舌な母親と、うまく舌が回らず涙ぐむ娘。

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。

康男と茂は、小学生の時からのライバル同士。同じ中学、高校、大学へと進み、二人は常にトップの座を競い合ってきた。

廃鉱でスケッチ中のローズの耳に響く女性の悲鳴。

「真逆ゲームが続いていた訳じゃないだろうな―」。中禅寺は電話口でそう云ったという。

「その時は、それが真実になってしまうのです」。「成仙道」の幹部・刑部を前に、家族を“喪った”男・村上貫一は大きく揺れた。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。

兄妹仲の良かった息子や娘に醜い相続争いを嗾けた貪欲なハイエナどもは、絶望の淵にあった老婆の死を待っている。

兄妹仲の良かった息子や娘に醜い相続争いを嗾けた貪欲なハイエナどもは、絶望の淵にあった老婆の死を待っている。

心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。

豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。

幕末の波高し!若き剣豪に新たな使命が 千葉周作なき玄武館を左片手突きの道場破りが襲う。

宇治の三室戸寺で、斑鳩の矢田寺で、月下の紫陽花園を撮影中だったハイアマチュアの写真家が相次いで殺害された。

二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。

ドイツ生まれの日本育ち―メフィスト翔は「密室の神様」を名乗る老人によって「秘密室」に囚われてしまう。

東京の路上で、暴走族あがりのグループに因縁をつけられた青年が、はずみで一人を刺し殺してしまった。

北アルプス・北穂高岳山中で女性登山者の転落死体が発見された!当初は事故と思われたが、女性に同行者がいたことが判明。

白岡と春日部で、猿が人を襲う事件が連続した。そんな中、一組の男女が密室の中で発見される。

―時は1120年の晩秋。

スペインのプロ生活にも慣れたリュウジは、アテネ五輪代表に選ばれ、熱き聖地で世界の強豪と戦う。

“化生” と呼ばれる魔物から都を守る巫女―― “火目”。

少女は白いドレスを着て、緑の絨毯の上で待っていた。草いきれすらも、心地よい。

レイモンドが放った一弾は、みごとに逃走せんとする賊を撃ち倒した。ところが重傷を負ったはずの賊が煙のごとく消え失せる。

とある会のメンバーが毒殺された。

人工冬眠で星々をめぐり、過酷な労働に従事する渡り者のアール・デュマレスト。

惑星フォルゴーンの有力者、カルダー家の令嬢デライの護衛として雇われたデュマレスト。

死亡率15パーセントの危険な旅行法で惑星を巡り、故郷「地球」への道を求めるデュマレスト。

宇宙をさすらう渡り者のアール・デュマレストは、立ち寄った惑星で暴徒に追われる美女、カリーンを救う。

私立探偵・畝原は、足許に突然縋りついてきた少女に驚きを隠せなかった。彼女は血塗れで、体中が傷ついていたのだ―。

宗教対立が激化するエルサレムの街なかで、古代ローマ時代の墓の遺構が発見された。

イスラエルからの情報に、バチカンは震撼する。

内臓がくりぬかれた死体が続けざまに発見された。毎度不幸な目に遭うマルセル巡査は、今回もこの事件を捜査するはめに。

信宏、孝、秀樹、雅彦。

エーゲ海の米第六艦隊がトルコ民間機を装った航空機に核ミサイル攻撃を受けた。

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。

天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。

ポッツヴィル、人口1280。この田舎町の保安官ニックには、心配事が多すぎる。

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。

駅前の商店街で紗江子に声をかけてきた女性は、中学時代、卒業を前に転校したクラスメートの美幸だった。

理想のヒーロー像を知り尽くしたロマンス小説家のチェルシーは、この世にそんな男性はいないと割り切る現実派。

昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない―。

留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。

服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた―駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。

取材で小樽を訪れた浅見は、港で漂流死体を発見する。被害者は地元旧家の夫人。

ぼくはグルメ探偵。料理関係が専門で、ライバル店で大人気の特別料理のレシピを探り出すという依頼を受けたところだ。

わたしが調査する保険金詐欺事件と、シカゴを連日にぎわす過激な政治運動との関連が明らかになってきた。

恋人のモレルがアフガンへ取材にいくことになり、心中穏やかでないわたしは、保険金詐欺事件の調査依頼を受けた。