笑う怪獣
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なし | ||||
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本書には、平成10年から14年にかけて『小説新潮』に掲載された6作品と、平成14年に『大密室』に掲載された「怪獣は密室に踊る」とが、収められています。作品の一覧は、下記の通りです。 1. 怪獣は孤島に笑う 2. 怪獣は高原を転ぶ 3. 聖夜の宇宙人 4. 通りすがりの改造人間 5. 怪獣は密室に踊る 6. 書店、ときどき怪人 7. 女子高生幽霊綺譚 どの作品にも、語り手でサラリーマンのアタル、アパレル会社の経営者の京介、公務員の正太郎が登場します。すでに社会人であるにもかかわらず、まだ学生のような気分が抜けず、よく3人でつるんではナンパに精を出しています。あまりナンパは成功せず、時折成功すると、怪獣や宇宙人など不可思議な生物の横やりが入って、全てが台無しになるというのが主要なパターンになります。 本書に収められている作品のうち、「怪獣は密室に踊る」だけは、初出が『大密室』だったということもあり、本格ミステリ風味の強い作品になっています。本格ミステリとしては、割と凡庸なトリックを利用してはいるとは言え、怪獣が出てくるだけで、かなり奇抜な印象を与えられます。本格ミステリやユーモアミステリが好きであれば、この作品だけでも読んでみる価値はあるでしょう。 | ||||
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私は「念力密室!」を代表作としたSF的設定とロジカル・ミステリとを組み合わせた作者の作風を愛好しているのだが、本短篇集には失望させられた。別に、怪獣、宇宙人、幽霊等が作品に登場しても一向に構わないのである。与えられた状況下でのルールの枠内で"ロジカル"に謎が解かれるというミステリ的趣向が凝らされていれば。 本作はその"ロジカル"の部分を大幅に欠いている。全体が緩い設定なので、"ロジカル"の部分も緩くて良いとの言い訳は成り立たない。トリック自体は前例があるが、怪獣を利用するという突飛な発想でそれを飛躍させた「怪獣は密室に踊る」、H.ケメルマン「九マイルは遠すぎる」を意識した、犯人が残した「今日晴れてさえいれば...」との言葉を基に謎が解かれる「女子高生幽霊綺譚」のみがかろうじてミステリ的に読めるだけで、後は単なる<ルール無用の悪巫山戯>と言って良い。 気楽に読んで貰えれば良いとの構想で執筆された作品なのだろうか ? 私を初め、作者のロジカル・ミステリに大いに期待を持っているファンが多いと思うので、その期待に応える様な作品の発表を待望する。 | ||||
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西澤さんの作品は、良く明るく楽しいコメディミステリ、しかし悪人キャラがリアルでハード、みたいな評価がされてますよね。で、私は西澤さんの悪人キャラが類型的で詰まらん、という評価をしてます。だから、西澤さんの作品から嫌いな所を取ったこの作品が好きです。軽くてゆるくてダラダラ。大好き。続編希望。 | ||||
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もう、最高。 西澤保彦さんは私の偏愛的作家なのだけれど、残念ながら私には理解不能なものもあり・・で、 今回はどうなの?アタリかハズレか?なんて思いながら、はらはらしながらページをめくる。 ・・・うーん、正解!!!大正解! 相変わらずのとぼけた、でも精緻な論理が組み合わさった西澤ワールドに、 ルールを横やぶりする怪獣が加わっただけ(だけ?って言っていいのかな?)で、 ここまでゆるゆるぐたーっと、不可思議なものになろうとは。 基盤となっている推理小説の部分はきちんと筋道立っているのにへんな横槍でルールが大揺れ。 その大揺れのぐるぐるが、予想外で楽しい! 遊園地のアトラクションに乗っていたら、思いがけずの突風で逆に面白い〜〜 なんて人にはお薦めです。 わからない・・なんだ?とおっしゃるあなたには、 これも私の敬愛する作家である石持浅海さんが、 ばしーん!と論理だった解説を書いてくださっています。 こんなヘナチョコ解説じゃなくてきちーんと素晴らしい解説なので、 なんならそっちを読んでくださいませ。 | ||||
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