(短編集)
逃げてゆく愛
- 悲喜劇 (46)
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逃げてゆく愛の総合評価:
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面白い!と思う人がいるのでしょうが、私にはどの短編も無理でした。 | ||||
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本書は『朗読者』(英訳『The Reader』)の作者ベルンハルト・シュリンク氏による 2冊目の文学作品・短編集です。7つの物語が静かな輝きを放っています。 戦後生まれのドイツ人が、愛をはぐくむ中でも避けられない ドイツの過去・近代史と向かい合わなくてはならない苦しみ・痛みを描いた「割礼」 父の触れてはならない過去を知る「少女とトカゲ」は 読み手も事情を知る覚悟が要る手ごわいお話ですが、 ラストは作者の配慮もあり、ほっとさせられます。 個人的に一番好きなのは「甘豌豆」です。 妻を含めて精神的にも経済的にも自立した三人の女性と子どもたちの間を 器用に行きかう才能溢れた男性の物語です。 心の声に忠実に従った行動・理屈(屁理屈)・感情が、 心地よい語り口で語られており、 彼に対して何故か理解が進み、 有頂天のまま物語が終わるのかと思いきや、 どんでん返しが用意されていて、それはそれは爽快! 男女の微妙にすれ違う感情を冷静に描いた秀作です。 | ||||
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一筋縄にはいかない人生があって、愛があって、個人や家族や民族や国のヒストリーがあって、仲間や友人や恋人がいて、でも結局、人間は孤独。そんな事実を改めて感じさせられる作品だが、だからと言って未来が暗い訳ではないことも、伝わってくる。 シュリンクの作品に一貫している、「歴史」に関する考察。 敗戦国、侵略国としての歴史を共通に持つドイツと日本。 戦争を体験していない世代が、自国の歴史にどこまで責任があるのだろう。個人的には責任はないと思うが、「割礼」の恋人たちと同様に、歴史に関して何らかの見識を持っていて、その見識が互いに一致しない時、ほんとうの意味で理解し合った関係はありえないと、感じた。もちろん、それはシュリンクの意図する結論ではないが。 とにかく、いい作品。 戦争を知っている世代の方の感想を伺ってみたい。 | ||||
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まぁ、面白かった。 欧州の人の心情をよく表しているということで読み始めた本。 ドイツ人の話。 短編集。バイオリニストの妻を亡くした男の話が面白かった。彼の心情は理解できないこともなかった。 小説は小説として、市井の人との乖離はどの程度なのだろう。日本の小説の記述と日本の市井の人々との距離感から類推すると、ダイブ違うのだろうなとわかる。ただ、どこが突飛な部分として小説に記されているのかは、まだ理解できていない。 | ||||
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作者の「愛」の感覚なのだろうか、 それぞれの短編の中に出てくる愛はとても個人的だ。 求めてもすり抜けてゆき、手元には愛の残滓だけが残る。 そんな短編集。 しかし実は愛とはそういう物ではないだろうか? 愛し合うもの同士の間にあるようで居て、 その実、ある瞬間に一方の中にだけしか存在しない。 おとぎ話ではない愛、少し考えるにはいいだろう。 もう一つの特徴は、東西ドイツに関わる問題を背景にしているところ。 この雰囲気は独特で、味わうに値する。 僕が中学生の頃はまだ東ドイツがあって、ベルリンも東西にわかれていた。 そのころ東ベルリンに引っ越して行った子と文通していた事を思い出した。 外国人である彼女は西ベルリンに行く事ができて、 東の友達にお菓子をねだられるのだと言っていた。 僕らの知らない東西間の話は子供ながら面白く記憶にある。 そのころの東西間にあったもつれは、きっと今もあるのだろう。 | ||||
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結末を強制しない短編集。全7編、ドイツの過去とユダヤ人、個人のアイデンティティーと最も近い存在のはずの妻とは何か、東西ドイツ統一の功罪と、いろいろ趣向が楽しめる短編集。 ゆるい短編集で好き嫌いが分かれる。起承転結でバシッとオチるのが好きな人は読まないほうが無難。 個人的には全7編中、最後の『ガソリンスタンドの女』が秀逸。男なら、この気持ち分かる!? | ||||
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