(短編集)

夏の嘘



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    0.00pt (10max) / 0件

    Amazon平均点

    4.80pt ( 5max) / 5件

    楽天平均点

    0.00pt ( 5max) / 0件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []B
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2013年01月
    分類

    短編集

    閲覧回数1,081回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数0

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)

    2013年01月31日 夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)

    シーズンオフのリゾート地で出会った男女。人里離れた場所に住む人気女性作家とのその夫。連れ立って音楽フェスティバルに出かける父と息子。死を意識し始めた老女と、かつての恋人―。ふとしたはずみに小さな嘘が明らかになるとき、秘められた思いがあふれ出し、人と人との関係ががらりと様相を変える。ベストセラー『朗読者』の著者による10年ぶりの短篇集。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    夏の嘘の総合評価:9.60/10点レビュー 5件。Bランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.5:
    (4pt)

    シュリンクの作品の魅力がいっぱいです!

    人間が持っている計りがたさを楽しませてくれる短編集です。
    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)Amazon書評・レビュー:夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)より
    4105901001
    No.4:
    (5pt)

    悲しみも辛さも、思わず笑みが溢れる味わいの数々

    人生には様々な別れがある。自分の別れの歴史は、ほぞを噛む様なものがほとんどだが、ここに描かれている様々な別れはまさに人生の見本市のように、別れの有り様を俯瞰させてくれる。それぞれの物語が人生の味わいを感じさせてくれる。この世との別れも含め、人生の折々に繰り返して読みたい本の一つと思う。
    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)Amazon書評・レビュー:夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)より
    4105901001
    No.3:
    (5pt)

    すれ違う愛を描く7つの物語

    「朗読者」で世界的ベストセラー作家となったシュリンクの2冊目の短編集です。これまでの彼の作品にあった戦争の影は消え、現代を舞台に「嘘」をテーマに7つの短編が集められています。「嘘」と言っても、記憶違いや誤解や語られなかったこと、行き違いまでもがここには扱われています。つまり夫婦、恋人、親子、乗客同士それぞれの間に生じた「亀裂」がテーマなのです。

    行き届いた細部の描写やリアリティーのある語り口によって情景が浮かび上がり、登場人物の心理が手に取るようにわかります。これだけでシュリンクが一級の書き手であることを示しています。そして、描き出された「亀裂」は私たちの多くが抱える弱点から生じているのです。それは虚栄心であり、決断力の欠如であり、猜疑心であり、嫉妬であり、過度な遠慮なのです。

    最後の「南への旅」が最も印象深い作品でした。生きる希望を無くしつつある老婦人が孫娘の勧めでかつて自分を捨てた男に会いに行きます。しかし、彼に再会してわかったのは自分が親の決めた裕福な男を夫に選び、貧しい学生であった恋人の元を去ったという事実でした。彼女は不幸だった結婚生活を他人のせいにし、都合よく事実を曲げて思い込んでいたのです。確かアガサ・クリスティにも似た主題を扱った小説がありましたね。(「春にして君を離れ」)

    どの短編も読み終わって主人公のその後が気にかかりました。同時に自らのこれまでの歩みを反芻せざるを得ないと感じました。ずっと手元に置いて時々気に入ったところを読み返したい短編集です。
    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)Amazon書評・レビュー:夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)より
    4105901001
    No.2:
    (5pt)

    冷えた辛口ワインと・・・

    この短編集に登場するのは中年から晩年の、客員教授や作家、法律家およびその夫人など、そこそこ功成り名遂げた男女。まず目に付くのは、配慮 (Sorge) の的確さだ。歳をとると状況に臨んで、対処すべき配慮がオートマチックに整列する。その対処の過程で、紛れこんだり挿入された嘘が思わぬ流れをひきおこす。とりわけ女性のパートナーに対する「主夫」の配慮、すなわち独立し、知的な職業に専念している女性に男が払う配慮は、これからの世の中でより大きな比重を占めるに違いない。それが昂じて、相手の愛を繋ぎとめるために、無実にもかかわらず嘘の自白をした男は、それを彼女に看破されて、自分の尊厳を失うことになる。掉尾の短編は自分の生涯の解釈に、自分が嘘を紛れこませていたことに目覚める老婦人の物語で、さわやかな読後感を残す。どのみち晩年は淋しく、不遇なものであろうが、つぎはぎハートにも、震えたり熱くなる瞬間があることを知るのは、年配の読者にとって慰めでもある。一話ずつ、多忙な日常の合間に味読できる。草原のテーブルで味わう辛口のワインと、泡立つミネラルウォーターに喩えたい。少々苦みが残るが。
    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)Amazon書評・レビュー:夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)より
    4105901001
    No.1:
    (5pt)

    この作者の長編も短編も好きだ。風景描写も素敵だし。新短編集Sommerluegenでも印象に残ることばが・・・。

    「朗読者(Der Vorleser、1995)」がベストセラーとなり、「愛を読むひと(The Reader)、2008」として映画化もされ、ご覧になられた方も多いでしょう。本作は著者2冊目の短編集で、原題はSommerluegen(uウムラウトは文字化けするから)ですから、表題通り。7つの物語を読むと・・・「夏の嘘」がピッタリの作品だな〜と想いました。この作者の描写、フレーズがとても素敵で、ドイツ語ではどのような表現なんだろう〜といつも思いますが、辞書片手ではね・・・。この作品では、誰もが小さな嘘、秘密を持っている。嘘を持つことによって、嘘が自分自身の内面に影を落とし、他人との距離をつくり出す・・・そして、それは人生に思いもしなかった事のなりゆきへと導いていく。1篇目「シーズンオフ」で、彼女がついた嘘から・・・どうぞ。
    この短編集は良いね。是非、お読みください。
    夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)Amazon書評・レビュー:夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)より
    4105901001



    その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク