週末
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旧西ドイツ1968年代、反対制運動の盛んな時代を過ごした若者たちが、10年後に再会し、それぞれの思いを語り合う。日本で学生運動が盛んで あった時代を知っている投稿者としては、興味深く読むことができた。 | ||||
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「朗読者」は、主人公達に魅力がなく、よくわからなかった。 同じ作者のものは読むつもりはなかったのだが、年末年始用にうっかり図書館で借りてしまった。 三分の一ほどで、読めなくなった。 20年ぶりに再会した友人同士が、このような会話をするはずがない。若い頃の「国家権力」「植民地政策」との戦いがどうちゃら。こんな人間がいるわけがない。 恩赦で出獄したイエルクの内面もめちゃくちゃ。 彼に興味を持った娘が全裸で誘惑しようとする場面があり、娘の父親が「おまえは子どもの頃から勇気があった」と慰めるところで本を閉じた。 この陳腐さは作者の陳腐さ。 | ||||
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元赤軍派メンバーで、 服役していた男が、 大統領の恩赦によって出所した。 田舎町の別荘に、 昔の友人たちが集まった。 彼を迎えるために……。 それぞれの道を歩み始めた友人たちは、 成功者なのか、 落伍者なのか。 彼が起こした犯罪が何だったのか。 20年の時が、彼らの間に、どんな変化をもたらしたのか。 ぎこちなく、 よそよそしく、 会話が始まる。 彼の出所した金曜日から日曜日までの、 たった3日間の物語。 ある週末の話。 まるで1幕物の芝居を観ているような、 緊迫感のある筆致。 それぞれの登場人物たちが、 立体的に描かれていて、 微妙な心の変化を追うことができる。 社会の変動と、 思想的な変化をリンクさせながらも、 選択したのが個々それぞれであることを感じさせる。 友人関係だけでなく、 姉弟、親子などなど、 密接な人間関係をも描きながら、 誰もが不器用に、 週末を送ることとになる。 前半、 登場人物をつかむのに苦労して、 ちょっと退屈だったけど、 後半は、もう、一気に展開して、 夢中で読みました。 これ、芝居にしてみたいなぁ、と。 | ||||
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まず、かつて輝けるテロリストだった男が大統領の恩赦を受けて20年振りに出所してくるというので、彼の恋人兼母親のような姉が彼女の別荘に男の旧友を呼び集めて慰労会?を催す、などという設定が小説としても不自然である。 普通はどんな親友にも知らせず、1年くらいは心身の疲れを癒し、新たな社会復帰の準備をするのが世間の常識だと思うのだが、9・11について思いを巡らせる英語教師!やら、弁護士、この男に振られた過去を持つ女性ジャーナリスト、聖職者、男を闘争のシンボルに担ぎあげようともくろむ左翼の生き残り、しまいには行方不明だった男の息子まで乱入してきて、ドイツ赤軍派の思想と行動を金土日の3日間でいっきに総括しようと意気込むのだが、それって相当無理だよね。 こういうありそうで絶対にない都合のよい図式とお下劣な主題の設定そのものが、昔ながらの通俗読み切り三文赤小説であることに著者は最後まで気づかず、あたかも今世紀最大の深刻な思想小説であるかのように粋がっているから始末に負えない。 もちろんかつてのテロ行為を攻撃したり非難したり自己批判を要求したり、さらなる権力闘争への加担を呼び掛ける人物やテロリストをあの時代の「空気」では当然のことだったと擁護する人物なども続々登場して、これを映画や芝居の群像劇に仕立てたらかなり面白いとは思うが、主人公の病気で主人公への肉薄が全て放棄されるなどすべてがご都合主義のポンチ絵であり、ここに芸術的な真実が吐露されているとは到底思えない。 そもそも当時法学部の学生でたった2回だけデモに参加した男がドイツ赤軍派についてどれだけのことが書けるというのか? 君は売れそうな題材ならなんでも書くのか? すべてはベストセラー作家の次なるベストセラー小説へのマーケティングの空虚な試みにすぎない。 | ||||
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元赤軍派の活動家が恩赦で出所して、かつて共に戦線 に並んだ者たちと二十数年ぶりに再会するというあらすじ を聞いただけで、本書を読む気になりました。この種のも のには必ずレポートを書かねばならぬと思い込こんでしま っているからです。もう一度言います。決して本書の創作 としての面白さに期待したわけではありません。 その面白さということなら、あの名作『朗読者』程には劇 的ではないし、また例えば笠井潔『矢吹駆』シリーズでの 直感的洞察のようなクリエイティブな世界観を楽しめる訳 でもありません。しかし、再会した者同士が二十数年を反 芻しながら、還暦に近づいた現在の自分を確認し合う週 末の三日間を一場の舞台劇のように仕上げた趣向は悪く ないし、別荘の地下にたまった雨水を協力して掻き出した 後に、それぞれが各々の日常生活に戻っていく大団円も 気が利いていると思いました。 後はわたし達自らが各自の物語をあまり構えずに語り合 い、そしてそれを交叉させることで過ぎた年月を深め合い、 残された日々を意義づけることを始める番だと思いました。 | ||||
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