プラハの墓地
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聖書に次いで広まったとも言われた「シオン賢者の議定書」という偽書にフォーカスをして描かれた内容になっている。▼主人公以外はほぼ実在の人物であるという。小説でありながら、まさしく事実よりも事実らしい内容に仕上がった内容になっているが、それこそが著者の狙いである。▼なぜ偽書ができるのか、偽書が歴史に登場するのはどうしてなのか、そして偽書が歴史を作るのかといったことについて考えさせられる内容である。▼19世紀以降の近代そして現代の歴史を考えるうえでも含蓄のある一冊である。 | ||||
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おもしろくない | ||||
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読み応えのある娯楽小説といった趣きで、面白かったです。 ヘイトクライムの起こる背景、起こす人間の心情など、日本人として生まれるとあまり接することのない価値観に触れられるのも興味深かったです。 内容に関しては他のレビュアーさんのレビューを見て頂くとして、この本は翻訳文によるストレスがなかったのがすごく助かりました。 「薔薇の名前」の翻訳で挫折してしまった方も、ぜひこちらを読んでみて下さい。 翻訳文に引っ掛かり、そこから原文を推測して、頭の中で翻訳し直す…という作業なしで読めます。ウンベルト・エーコは面白いです。 ただ書体を変えているところはすごく読みにくいので、そこは普通にするかもっと読みやすい書体にしてほしい。文字を追っても内容が同じスピードで頭に入ってきません。 薔薇の名前も新訳で出し直してほしいなぁ… | ||||
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Amazonで購入させていただきました。 ペダンティックなミステリ『薔薇の名前』で有名なーーあるいは記号論学者として有名なーーウンベルト・エーコ(1932-2016)の最後から2番目の小説。 主人公はカピタン・シモニーニという文書偽造家なのですが、彼はダッラ・ピッコラ神父という人物と二重に人格が分裂しています。 いまでいう解離性人格障害を呈したシモニーニは失われた記憶を取り戻すため、本作にも登場する精神分析医・フロイドの自由連想法よろしく日記にありのままに書きつけ、それを<語り手>が再編成した、というのが本書です。シモニーニとピッコラ、そして<語り手>の三者がーー字体を変えてーー1つの物語をそれぞれの視点から語ることによって、陰謀に彩られた歴史が立体的に立ち上がって来ます。 「イタリア統一、パリ・コミューン、ドレフュス事件……、/そしてナチのホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書『シオン賢者の議定書』/それらすべてにひとりの文書偽造家が関わっていたとしたら?」と帯の惹句にありますが、本書はそのような陰謀論に対して物語の力で立ち向かおうとしているかのようです。 なぜ偽の情報が本物としてまかり通ってしまうのか。シモニーニはこう述べます。 「スパイが未公表の情報を売るには、どんな古本市でも見つかるような話を物語ればいい」(p.127) シモニーニが悪党だとしても、フロベールが「ボヴァリー夫人は私だ!」と言ったように、いつ何時デマゴギーを流してしまう側になるかもしれないぼくたちも「シモニーニは私だ!」と言うべきかもしれず、実際<語り手>はシモニー二のような人物は「実際には、今でも私たちのあいだに存在している」 (p.516)と述べています。 また、登場人物の一人であるベルマガスキ神父はの「今の私は陰謀は大嫌いだ。君のおじいさんの頃は、すべてがもっとはっきりしていた。炭焼き党員があっち側にいて、私たちがこっち側にいた。誰が敵でどこにいるのかわかっていた。今はもう昔のような時代じゃない」(506)ということばは、シモニーニは「実際には、今でも私たちのあいだに存在している」ということばとともに、現代に生きるぼくたちを戦慄させずにはいられません。 ちなみに、「プラハの墓地」というタイトルは、ユダヤ人が世界征服を企む会議を開いたとされている場所のことです。 | ||||
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読み応えは凄いです。ただ主人公(の1人である)シモニーニが稀代の偽文書作成家であるという割には文書作成に関する記述が思ったより少なく、暴動を企てたり等何でも屋になり過ぎてるきらいがあるように思えた。 せっかくの設定なのだから、もうちょっと偽文書関連の絡みを増やして、そちらの面を際立てると設定が生かされるのではと思った | ||||
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