光を灯す男たち
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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021年、イギリスでベストセラーランキングに入ったという、女性作家の文芸ミステリーデビュー作。1990年にスコットランドの孤島の灯台で忽然と三人の灯台守が消えたという史実をベースに、大胆な構成力で仕上げた謎解きミステリーかつ男と女の物語である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この小説は1900年、スコットランド沖アイリーン・モア島の灯台で実際に起きた事件を基に書かれたものだが、事件の映画化もされていて「バニシング」(2018年)や「ライトハウス」(2019年)がある。映画は事件の真相を想像して描かれているが(「ライトハウス」は灯台員が2人に設定を変えている)、この小説は設定を1972年に変えて、20年後の92年における残された妻や恋人の回想を中心に書かれている。 事件の真相は意外にあっけなくてミステリーとしてはあまりお勧めできない。作者が女性なのもあって、女性の心理描写は細やかで説得力があるが、男性になると退屈な男としてしか描かれておらず、最後は世間と隔絶された異常な環境のせいにしてしまうのはどうか? 読者を選ぶ作品。 | ||||
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『光を灯す男たち』(エマ・ストーネクス著、小川高義訳、新潮社)は、1972年末、英国の絶海の灯台から、忽然と3人の灯台守たちが姿を消したのはなぜか、彼らにいったい何が起こったのか――という謎に挑戦した小説です。 事件から20年後、謎を解くべく、一人の作家が関係者たちへの取材を始めます。「いまを去ること20年、1972年の冬に、ランズエンド岬の沖合で、コーンウォールの海の灯台から、3名の駐在員が行方を絶った。手がかりが残っていなかったわけではない。入口ドアは内部から閉ざされ、2つの時計が同じ時刻で止まっていて、食事の用意だけはできていた。また主任(駐在員)の天候日誌には、島の周囲に嵐、という記述があるのに、実際には好天だったのが不可解である」。因みに、2つの時計は8時45分で止まっていました。 事件当時と20年後の、灯台守たちと残された妻や恋人たちの語りが交錯する中、徐々に、それこそ薄皮を剥がすように、それぞれが抱えていた秘密が明らかにされていきます。ストーリーテリングの巧みさに、ページを繰る手が止まらなくなりました。そして、あまりにも意外な結末に、読み終わった後も呆然としています。 | ||||
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海が持つ深い闇 灯台守の妻の孤独と解放感 ゆっくり読んでください。 | ||||
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三人の灯台守がなぜ、どうやって消えたのかの謎解きを目当てに読むと、そんなに目新しい解決ではなく、想像できるもの。 また、心理捜査というほどではない。ミステリー小説とは言えない気がします。 女性たちの生き方、考え方も想像の範囲内。 ただ、灯台守の生活がわかったので、星2つとしました。 | ||||
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消えた3人の灯台守たちよりも彼らを失った妻と愛人の語りにリアリティがあり、読ませます。でもミステリーとして読むとどうしても結末(謎の解明)に無理があると感じました。少しファンタジー風味もある佳作でしょうか。 | ||||
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