シナモンとガンパウダー
- 海賊 (66)
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題名からしてもっとソフィスティケートされた、ラノベの飯テロ系異世界小説的なものを想像していたのだが・・・・英国伝統の帆船モノの流れを汲む海洋冒険小説ですね。 己が正義の旗を掲げ、英国東インド会社をモデルにした巨大貿易会社に戦いを挑む女海賊船長マボット、会社と結託する彼女と浅からぬ因縁を持つ海賊、復讐の一念に燃え、アルキメデスの集光レンズ焼討船を思わせる光線兵器やロケット砲などの新兵器を繰り出す天才発明家などが入り乱れ、海賊たちの愛と裏切り、苛烈な海の戦いが繰り広げられます。私は往年の松本零士のキャプテンハーロックやエメラルダスを連想してしまいました。(別にSFではありませんが) 主人公はイエズス会の修道士に育てられた料理人で、カトリック的な倫理観から海賊たちを全否定していますが、マボットに料理を供するために拉致され、生活をともにすることで少しづつ考えを変えていく役どころです。 海賊の生活と戦いがメインなので料理シーンは少なめですが、基本設定がしっかりしているので「飯テロ系」によくある「現代の調味料や食材を無条件で使える」違和感はありません。主人公は生い立ちから各国の亡命イエズス会士から技術を習得しており、当時西欧にはなかった「五味」(甘・酸・塩・苦に加えて”うま味”)を組み合わせた料理ができる。アルカリ度の高い硬水が多い西欧では東洋のように「だしを取る」ことが難しいため、1908年に日本人によって昆布からグルタミン酸が抽出されるまで一般的には第五の味覚は認識されなかったが、フォンやコンソメなどを主体とする料理人には経験的に気づいている者もいた、という歴史的経緯をうまく使っている。 ほとんどの食事が航海中という事情から常に新鮮な食材・スパイスや調味料の不足に悩まされる主人公の強い味方になってくれるのが味噌と醤油(但し作中での表現は黒い豆の汁(笑))というのも日本人にはうれしい。 最後に、こういった一般的な”コージー”や”アドベンチャー”の型にはまらないが面白い、という海外小説は翻訳紹介するのも難しいと思いますが、各出版社は今後ともがんばってほしいところです。 | ||||
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主人公の料理人の性格にイマイチ共感を持てない部分があったが、それでも全体として面白かった。続編があったら是非読みたいと思った。 | ||||
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かなりシリアスな海賊(お料理)小説。ただし冒険寄り。というわけでコージーミステリーっぽい惹句や表紙に騙されてはいけません。 あらゆる登場人物が魅力的で、語り手の料理人もダメはダメなりに魅力的。日本人的にはクイーン・エメラルダス的な船長が最高です。 | ||||
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面白いです。料理のシーンも良いですが、考え方の違う二人が会話を通じて分かり合っていこうとするストーリーがとても良いです。 | ||||
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痛快な本書の読了後に、こちらをおすすめします。理由は、やめておきましょう。 ノーラ・エレン・グロース 「みんなが手話で話した島 」 ハヤカワ文庫NF | ||||
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