「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。

20年前の連続殺人事件を掘り起こす十津川の前に現れたのは当時の有力代議士、堀江正志の影であった。

作家・内田康夫のもとへ、名探偵・浅見光彦宛の手紙が届いた。

丸高物産に勤めている曾根俊平が二十五歳の独身女性と情死した。

奉公先でのいじめから逃れ、実家へ戻るため関所破りをした娘・お八重。

恋人の復讐のため人を殺しならがも現職刑事として真相を追い続ける南條達也。

「おまえなんか、死ね！」。花夢学園を代表する五人のイケメンが集うイケメン集団チームＤ。

「命を奪い合え！」。

北海道で行う花園学園のスキー行事。おなじみの三人組・由利子、旭子、香子も参加し、事件に巻き込まれる。

他人の心の痛みに敏感で、まじめで正直なのに世渡りベタ。 そんな男が生きる東京・亀戸天神あたり。

本シリーズの特徴は話題の些末さ、否、多方面性のため、なかなか進まず、本題が何か忘却、否、もともと本題などない、というまさに人間の思考、会話、関係を象徴する点にあったのだが、前作で人気作家となりし水柿君なんとあっさり断筆、作家業を引退宣言。

大ヒット商品にからみ、起きた殺人。人間のエゴイズムとサスペンスが目をそらすことを許さない迫真の傑作。

恵まれない生い立ちから恋愛詐欺師となった蓮は、恵まれすぎている男たちの金を巻き上げることに、なんの罪悪感もなかった。

裕福で年老いた大人気コージー作家のエイドリアンが、子どもたちに結婚式の招待状を送りつけてきた。

朝顔栽培が生きがいの同心・中根興三郎は、ある武家と知り合ってから思いもよらぬ形で幕末の政情に巻き込まれる。

徳川綱吉の行列が襲われた。甲府徳川家の家臣の仕業だ。

駿州沼里城下で起こった久しぶりの殺し。

中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。

“悪魔の手"と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。

誰が言い出したのか、その土地は呪われた〈ジプシーが丘〉と呼ばれていた。だが、僕は魅了された。

ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。

昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”シ

久々に実家に帰ったら父親がいきなり自殺。

「君に、内密に、やって貰いたい仕事があるんだよ」三上刑事部長から呼ばれ、いきなり言われた十津川は面くらった。

今野淳一、三十四歳。中肉中背ながら苦みばしった好男子。

武家を捨て、町人として生きる決意をした清七郎改め清七。

ある日、さえない僕が大学で出会ったイケメン・成宮。ひょんなことから、彼の副業「車泥棒」の見張り役をするはめになる。

17歳女子高生と中年実業家。異色コンビが怪事件に挑む!M・間近紀子とN・野田重人が「MとN探偵局」を開業。

製薬会社の社長が毒殺された現場から、若い女性が姿を消した。

文豪・泉鏡花の小説『草迷宮』のモデルになった神奈川県三浦半島の旧家でルポライター浅見光彦が取材をした老人は、「金沢へ行く」と言い残して数日後、歌舞伎の「勧進帳」で知られる石川県「安宅の関」で死体となって発見された。

蛟堂―表向きは、江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。だがその真の姿は、晴らせぬ恨みを引き受ける「報復屋」。

失恋のダメージに前途を見失った山岳カメラマン・倉地。

日本に亡命してきた某国民主化運動の女性リーダー、チュオン・ナオとその娘テイの暗殺を狙う軍事政権が送り込む、恐るべきテロリスト集団と壮麗なヒマラヤに展開する倉地の死闘。

ロンドンのホテルで、男の死体が見つかった。睡眠薬自殺と思われたが、美しい未亡人はそれを否定。

今坂一族の卜師梅香林は、鳶沢一族に張り巡らされた闇祈祷を看破した六義園を拠点とした闇四神の結界は富沢町、さらに駿府鳶沢村をも包囲していた。

今晩、寝室に次々と女(幽霊)がやって来る。

身寄りのない老人が亡くなった際、有料で遺品を回収する遺品整理会社の従業員が死体で発見された。

昭和39年夏、オリンピック開催を目前に控えて沸きかえる東京で相次ぐ爆破事件。

オリンピック会場の建設現場に身を投じた東大生は、労働者の現実を知る。

八丈島南方洋上で捕獲されたヨシキリザメの胃から、人間の左手が発見された。検死の結果、暴力団員横堀好男のものと判明。

築百年は経つ古い日本家屋で発生した殺人事件。現場は完全な密室状態。

サム元警視を訪れ大金で封筒の保管を依頼した男は、なんとひげを七色に染め上げていた。

アパートの一室で若い女性の絞殺死体が発見された。一方、新興宗教の元本部跡にも同様の手口で殺害された女性の死体が…。

ルーマニアの山奥で地中深く埋れた中世の城が発見された。

人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。

「将門の椅子」に坐る者には死が訪れる―。

平将門の崇りにまつわる巨大銀行員の怪死事件を調べる浅見光彦は「将門の椅子」の後任者である川本と知り合う。

「わたしの宝石を担して貰いたいの」刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、奇妙な依頼が舞い込んだ。

奇怪な人面をかたどった“邪視紋銅鐸”の鋳型が北九州で発見された。

東京で五十過ぎまで刑事生活一筋に生きてきた八坂は、ある日、車が母子を轢いた現場に遭遇する。

人間の願いごとを叶え、その見返りに魂を手に入れる悪魔たち。

巨大軍需会社“大島産業”との抗争から4年―。達也は平穏な暮らしを送っていた。

華やかなテレビ業界の底辺で、浮上を夢見て三重苦の劣悪な環境で働き続ける孫請け制作会社のスタッフたち。

ヴィクターの研究所の所在地を知ったデュカリオンは、彼の野望を阻む手がかりを探すため、その中に潜入した。

ルーン文字を刻まれ、心臓をえぐられた死体に隠された忌まわしい陰謀とは。

ルーン文字を刻まれた死体、真夜中の侵入者、仕組まれた海難事故。真相はすべて、あの島に隠されている。

死亡したのは〈神の環教団〉の教祖にして、かつての大学教授で物理学の権威。事故か自殺か、はたまた他殺か。

教祖の死は弟子の仕業か娘の仕業か。カリスマを失って混乱する教団をさらなる悲劇が襲う。

映画撮影で訪れた中東の国セディカーンで、ひとり砂漠をドライブしていた新人女優ビリー。

トレジャーハンターのファーゴ夫妻はアフリカ、タンザニア沖でのダイビング中に、古いコインと船についていたと思しき巨大な鐘を発見する。

ガルサの刺客との激しい争奪戦の末に号鐘を奪還したファーゴ夫妻は、新たに、鐘の内側に刻まれたアステカの象形文字を見つける。

クリスマスを目前に控えた“クッキー・ジャー”は大忙し!毎日のクッキー作りに加えて、クリスマスクッキーの注文が殺到。

旅行雑誌の記者、小池南海子が取材先の諏訪湖で消息を絶った。

高校二年の夏休み、村尾信乃はアルバイトのため優雅な避暑地を訪れる。

身代金目当てで娘を攫われた商家の主が、噂を頼りに、口入屋の安田屋に居候する円十郎を訪ねてきた。

プロ1年目の女子ゴルファー、リー・オフステッド。

「足りなかったんだ」。刑事・椽は連続殺人の被害者にある共通点を見出す。

梅雨の長雨で関東全域が洪水罹災し、江戸の米蔵も水没。米不足に陥り大混乱の江戸の町。

必ずやそなたのもとに藤之助、戻って参る。

人口わずか300人余りでその9割が高齢者という島・荒島。その島で宝くじで4億円を手にした男の息子が誘拐された。

埋蔵金騒動に絡む殺人の裏に悲運の姉弟あり南原家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。

東北地方の名湯、男鹿温泉の雑木林で盛岡の資産家、三宅文子の他殺体が発見された。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

杉下幽斎が町医者の看板を掲げる施薬院幽々庵のすぐ傍にある養護院草の実荘に、盗人一味の手先をしていた年端もいかぬ子供四人が連れてこられた。

棚橋家の次男・市之丞は、母の使いで面会した寺社奉行・阿部正精に、ある寺の復興に手を貸すよう頼まれた。

警視庁の高島警視と久保主任は、難事件を専門に扱う特捜班に所属している。

旧知の大女優・栗崎英子が八十歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。

年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。

城之内白奈 ──スーパーモデル並みの外見と天才バカな内面。

まさに村をゆるがす大事件!―アメリカから戻ったロリを待っていたのは、嫌われ者おばあさんが殺されたという驚くべきニュースだった。

作り手と売り場を結ぶ糸をたくさん鞄に詰め込んで、出版社の新人営業、井辻智紀は今日も本のひしめくフロアへと向かう。

新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。

いま、謎“解”きの幕が開く──！ 昭和五十七年、初夏。

世継ぎなきはお家断絶。苛烈な幕法に苦しむ大名旗本は、秘かに妾屋を訪れた。

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。

津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

懸命に貯めた小遣いをカツアゲされた太一は不良に立ち向かえない自分を悔いていた。一方、和真はうまく友達を作れずにいる。

背望会テロ事件から一年。

京都西陣にある二階建ての廃屋で、五歳の女児が何者かに絞殺された。

子どもたちの誘拐事件が解決したのもつかの間、街で火の手が上がる。狙われたのはおふみの同級生・秀平の家だった。

東京郊外の新興住宅地・中西市で相次ぐ奇怪な出来事。

女暴走族チームの総長だった三田村利香は、喧嘩三昧だったが、敵対チームの抗争に父親が巻き込まれて殺されると、生活を改め、刑事になった。

マンションのゴミ置場でゴミ袋を漁っていた黒猫が、人間の指をくわえた。

戸張美里22歳、役者の卵。彼女のアルバイトは異色である。

時給300円弱。茨城の“奴隷工場”から19歳の中国人少女が脱走した。