知りすぎた犬
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元ドッグ・トレーナーの女私立探偵レイチェルと相棒の闘犬ダシールの名コンビの活躍を描くハードボイルドと動物小説の味わいが合わさったミステリーのシリーズ第2弾です。本シリーズには毎回主役犬のスタッフォードシャー・テリアのダシール以外にもゲスト犬と言うべき犬種を登場させる趣向がありまして、前作のバセンジーに続いて本作では我が国の誇りとする秋田犬が取り上げられています。 レイチェルは叔母シールの友人のジェイコブズ夫妻から娘リサが不可解な死を遂げた理由を調べて欲しいと依頼され相棒犬ダシールと共に早速調査に着手する。太極拳に真面目に打ち込んでいた彼女がどうして急に飛び降り自殺と見える行動をしたのか?彼女が飼っていた勇敢と言われる秋田犬のチャンはどうしてご主人を守れなかったのか?レイチェルは彼女の太極拳の師匠に会いに行ってこの理解し難い謎に挑むのだった。 本書でどうしても触れておかなければならないのは、秋田犬の行動に関する謎の追求が最後まで完結していない点です。本書は本格謎解きミステリーではありませんので緻密な推理は必要ないのかも知れませんが、「知りすぎた犬」という題名を付けた以上は何らかの解答を示すのが当然で、その点では読者に対してやや不誠実だと思います。そこからやはり犬関係の謎を書き続ける事の難しさも感じましたし、今後は何が何でも犬の事件にするというこだわりを捨てても良いのではと思いました。それ以外ではレイチェルは頭脳明晰ではない物の行動派の探偵として申し分なく、死んだ女性リサの服を身に着ける事で彼女と同化し容疑者を刺激して燻り出す戦法がお見事で、いざと言う時に何時でも対処する準備が出来ているのは流石だと思います。今回は別件で姉の家庭に迫る危機に反応しながら影響を心配して臆したり、被害者の恋人だった男性に心を魅かれて情を通じたりと、まだまだ完璧とは言えませんがそれでも彼女は一人前の探偵を目指して日々成長していると思えます。最後に本書でのダシールは闘犬と言うよりも普通の犬としての安らぎを感じさせる姿が印象的で、海辺で木片を追って海に飛び込む元気な姿や、主人の求めに応じて電話の子機を持って来る特技や、ドッグランで他の犬たちとじゃれ合って遊ぶ幸福そうな姿等の映像が心に浮かび動物の無邪気な日々の暮らしに触れられて今回もたっぷりと癒やされました。 | ||||
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