ペニーフット・ホテル受難の日
- ペニーフット・ホテルシリーズ (3)
- ホテル (42)
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この作者は初読でしたが、違うペンネームの作品も含めて、かなり多くの作品を書いていらっしゃるベテラン作家さんだったのですね。何か英国っぽいものが読みたくて手に取ったのですが、当たりでした。海辺の保養地、クラシックでステキなホテル。古き良き時代のおっとりした雰囲気などなど、のんびりと暖炉の前で、書斎で、くつろぎながら読めそうな、いかにも英国人が好きそうなくすっと笑えるユーモア・ミステリです。 英国南東部というから、ドーヴァーあたりを思い浮かべての設定でしょうか。1906年エドワード王になったばかりの頃ですが、雰囲気的にはヴィクトリア朝といえばわかりやすいかと思います。女性がきついコルセットでウエストを締めつけ、きれいなドレスを着て、すぐに失神するようなか弱い女性が女らしいと言われた時代です、笑。その時代にしては強く元気で活発なホテルの女主人が探偵役。アガサ・クリスティよりはだいぶ時代設定は前で、本格ミステリ色は弱いですが、ミス・マープルのシリーズや、それからドラマ「ダウントン・アビー」などが好きな方はきっと気に入ると思います。シリーズでたくさん作品が出ているので、これからどんどん読んでいこうと思います。 | ||||
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強気でお茶目だけれど弱い部分もあるホテルの女主人セシリー。 その彼女に雇われているまじめで堅物のホテル支配人バクスター。 本筋であるミステリーもおもしろいのですが 身分が違うふたりの関係がシリーズを追うごとに変化してくるのが見所です。 セシリーが友人として親しげに振る舞おうとしても、主人である彼女に対し 丁寧ながらもきっぱりと距離をおき敬語で話し続けるバクスター。 でも、彼女のことを一番に考えていて常に気にしている・・・。 「身分は下だけど慇懃無礼に注意してくるクールな男性 (しかも私のこと超心配してる)」 ってゆー設定が好きな人には、かなりツボにはまると思います! セシリーはあくまで雇用主であり、亡くなった友人の妻 という姿勢をたもとうとがんばるも セシリーに言い寄ってくるドクターにムカついてしまうバクスター。 それって恋ってことだと思いますよ? といいたくなるのですが、いかんせんバクスターは堅物。 自分の感情を認めまいとしています。 セシリーの方は、亡くなった夫を愛した記憶を大切にしつつも いつも自分を大切にしてくれるバクスターに徐々に惹かれていきます。 一年〜一年半ごとにしかシリーズが翻訳されないので 続きを早く読みたくてしょうがありません。 ハッピーなやりとりが多いので、安心して読めるほんわかミステリーです。 | ||||
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1906年エドワード王朝。 イギリス南東部の小さな村パジャーズ・エンドにあるペニーフット・ホテルが舞台のコージーミステリー。 上流階級が好んで宿泊するホテルなんで堅苦しそうなイメージがあるけど、女主人のセシリーをはじめ登場人物が魅力的なんでスラスラと読めました。 今までのコージーミステリーの主人公と比べると少しお淑やかな感じがするセシリーやけど夫が残したホテルを守りたいと言う気持ちが彼女を奮い立たせます。 婦人参政権運動や階級制度など当時の女性ならではの苦労も伝わってきます。 脇役のキャラが際立ってたのも特徴です。 | ||||
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イギリスでロマンスやミステリーを執筆し作家歴20年を越えるベテラン女流作家キングズバリーの大人気を誇る「ペニーフット・ホテル・シリーズ」第1作です。またもや魅力的なコージー・ミステリーのシリーズが紹介されました。時代は今から百年以上前の1906年で、ヒロインのセシリー・シンクレアはイギリスの田舎町にある優雅な宿ペニーフット・ホテルの女主人です。四十歳過ぎの彼女は半年前に最愛の夫ジェイムズを亡くしたばかりですが、不幸に負けずに内心の悲しみを堪え真面目で堅物の支配人バクスターにも助けられ健気にがんばってホテルを経営しています。今回はホテルの宿泊客の夫人が屋上から墜落死するというショッキングな事件が起こります。前もって危険ですと書いた看板を置いていたのにどうして?ホテルの不名誉な評判を救おうと、勝ち気な女主人セシリーは慎重な常識家バクスターと共に宿泊客達に聞き込みを掛けます。本書にはメインの謎の他にも、セシリーの友人でホテルの催し物係のフィービが出し物に使おうと借りて来たニシキヘビのヘンリーがいなくなりみんなで慌てて探しまくる大騒動や、従業員が興味津々に噂する謎の宿泊客の正体等、盛り沢山の面白さがあります。脇役陣も臆病なのに毎回大胆な趣向を考えるフィービ、不吉な予言が得意な装花係マデライン、若いメイドで最悪のガラの娘ガーティ、耄碌した爺さんのフォーテスキュー大佐とそれぞれに味がある人ばかりです。セシリーは直感が冴え渡り回りで起こる出来事をヒントにした閃きで鮮やかに謎を解いてみせます。彼女は人を見る目が確かで人間性の洞察力も素晴らしく、また女性の自立運動に賛同し進歩を積極的に受け入れようとする前向きな性格の共感出来るヒロインですので、これからの活躍がとても楽しみです。洒落た推理と笑えるドタバタ劇と人情味溢れるドラマが味わえる期待の新シリーズの今後を熱く見守って行きましょう。 | ||||
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1906年、イギリス。 海辺の田舎町に建つペニー・フットホテルは 上流階級の人々の隠れ家として、好評を得ていた。 女主人のセシリーは、夫亡きあと、ホテルを守ろうとするが ある日、お客様である婦人が墜落死した。 それは事故なのか、自殺なのか、あるいは殺人なのか? セシリーはホテルの評判を守るため、警察に先駆けて事件を調べようとする。 主人公のセシリーは、半年前に夫をなくした悲しみをその身に飼いながら ホテルの経営を行う勝ち気でしっかりした、度量の大きな女性。 そんな彼女を助けるのは、謹厳実直なホテルの支配人バクスターや ホテルの企画を担当するちょっと見栄っ張りな牧師の母フィービ、 占いや動物と話す不思議な力を持つ友人の装花係マデライン。 そのほかのメイドや、お客様も個性豊かな面々が集まっています。 事件は、いろいろな謎が加わって、にぎやかに展開していきます。 メイドたちの口のきき方は、読みにくいほど品が悪いですが お話はまとまりがよく、時代物のどこかのんびりした雰囲気でした。 | ||||
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