犬なら普通のこと
- ヤクザ (31)
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これが「このミステリーがすごい」の第5位なんですから選んだ人もどうかしています。紙とインクの無駄使いですね。 | ||||
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まるでヤクザと銃好きな高校生が書いた作文でした。これが「このミステリーがすごい」の第5位なんですから選んだ人もどうかしています。紙とインクの無駄使いですね。 | ||||
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ミステリーというよりハードボイルドの雰囲気が強い内容です。 | ||||
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未読の方はご注意ください
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出版直後に買いながら、本棚の奥に放置されていた本でした。「あらくれ」をしまい込むときに発掘してようやく初読みとなりました。 たぶん、あの頃、悪党同士が殺し合って最後はほぼ全員が死ぬという傾向の本に飽きていたのだと思います。 古びてはいないけど、ウインズロウ的な作品を日本人が頑張って書いたという以上の意味も感じられませんでした。 | ||||
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ジャズ・ピアニストの山下洋輔さんが以前エッセイで書いていた罵倒語を思い出した。 イモ、サバ、ジキコ、三流、サラリーマン これをバンマスに言われたら、クビだと言うのだ。 ジキコは乞食のことだろう。自分で何することなくお恵みを待つことの否定に違いない。 サラリーマンもそのニュアンスだろうか。 唯々諾々と組織に従う心性のことではないだろうか。 洋輔さんはバンドマンにとって、サラリーマンは複雑な思いを感じさせるものだと書いていた。 否定、羨望の両方がある、と。 その気持ちは僕にも分かる。 僕もまた似たようなことを思うからだ。 僕はサラリーマンと聞くと、直ぐに犬を思う。きっとネクタイが首輪をイメージするからだろう。 潤沢とは言えずとも、暮らすには困らない金があるとき、首輪のついた犬でなくてよかったと思う。 野良でよかった、と。 しかし明日どうしよう?という中で暮らしているときは、ご主人様から餌を貰えることを羨みもする。 野良の自分を恨んでしまう。 矢作俊彦+司城志朗『犬なら普通のこと』(早川書房)が上梓された。 HTbookCoverImage.jpg 暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。もう沢山だ―ヤクザのヨシミは、組で現金約2億円の大取引があると知り、強奪計画を練る。金を奪ってこの島を出るのだ。だが襲撃の夜、ヨシミの放った弾は思いがけない人物の胸を貫く。それは、そこにいるはずのない組長だった。犯人探しに組は騒然とし、警察や米軍までが入り乱れる。次々と起こる不測の事態を、ヨシミは乗り切れるのか。血と暴力の犯罪寓話。 この小説の「犬」とは、野良犬のことなのだろうか。 それとも飼い犬のことなのだろうか。 「犬にとっては普通なこと」とは、どんな汚いことでも飼い犬ならご主人様の言いつけなら当然という意味か。 野良ならばどんな目に遭っても仕方ないということだろうか。 そんなことを思いながら最後まで読み通した。 途中からはストーリー展開は予想できる小説だった。 でも、それは決して否定ではない。 寧ろどんな風に、この悲劇をまとめ上げるのか、救うのか…と思いながら読んだ。 矢作の作品だ。 虫けらみたいに踏み躙られてお終いということはないだろう。 ここで言う犬が、野良か飼い犬か、どちらだろう。 実際に小説の中でも、こんな台詞が出てくる。 「犬が噛んでいいのは飼い主の手じゃない。ドッグフードだけだって。君らはそう言いたいわけか」 「やめてくれよ。うちの国じゃ犬は大統領の娘がホワイトハウスで飼うものだ」 「いや。ここは君の国とは違う。犬はドブを這い回るんだ。やることはあまり変わらないけどね」 どちらだって構わない。犬は犬だ。 大きな組織の庇護の許、食い扶持には困らないが、手を汚し続ける犬がいる。 ドブを這い回り、虫けらみたいな踏み潰されるものの、明日を夢見る犬もいる。 どちらだって犬なのだ。 そんな犬に必要なものは何だろう。 やっぱり音楽に違いない。 彼らの魂を、そして出来ることなら僕の心を慰撫する撮りの羽のような音楽が欲しい。 そんな風に思いながら、僕は本を閉じた。 登場人物の一人、エリマキは言う。 男には二種類しかいませんよ、プロと馬鹿。 しかしエリマキを殺したヨシミはこう言う。 「男には二種類しかいねえよ」ヨシミは嗄れ声で言った。「死ぬ奴と笑う奴だ」 プロも馬鹿も、死ぬ奴も笑う奴も。 皆、その魂が最後には平安が訪れると良い。そう思う。 | ||||
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「暗闇にノーサイド」、「ブロードウェイの戦車」の名コンビが生んだクライム・アクション作品。 1970年代の東映実録やくざ映画を思わせるギラギラした雰囲気漂う力作に仕上がっている。 もともと矢作氏が映画のシナリオとして書いた作品なので、映画を思わせる表現が多いのも頷ける。 甘っちょろい小説が多いとお嘆きの方は、ぜひ一読を。 | ||||
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矢作・司城コンビだと矢作単独作品より舞台設定のスケールが大きく、アクションも多い、というのがこれまでの印象。今回の舞台は沖縄に限定されていて、その分、以前の作品より人物描写が細やかな気がする(、って、以前の作品のこと、あんまり覚えてないんだけど)。 例えば主要登場人物の名前。「ヨシミ」「彬」「森」「早枝子」、それぞれに曰くがあり、それがメインストーリーに挿入されることで、彼らが追い込まれる/突き進む心理にリアリティが出てくる。 本作を読んでいる期間にナンの意図もなく、たけしの映画「アウトレイジ」をDVDで見た。こちらもヤクザ同士の話で、追い込まれ/突き進み感も似たようなところがあるんだけど、登場する個々人の背景描写はなく、たけし独特のちょっとした“間”以外は息つく暇もない。そういう意味では本作は「ロマンチストなのかな?司城は」といったシーンがいくつかあって、ホッとする。ま、このへん、「ぬるいな」と思う人もいるかもしれないが、それは好き好きの範疇であって作品のテンポには影響していないように思う。 矢作ファンの延長線上で合作も読んでいる、というのが正直なところだけど、矢作作品は主人公を軸に話が進むので、本作のような複数の登場人物の視点で物語が進むというのはとても楽しめた。本作の後も合作が出ているようなので早期文庫化を切に望んでいる。 | ||||
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このミス2010で5位という事もあって購入しました。出だしから引き込まれる展開ではありますが、なにぶん 銃の描写や改造に関する知識がないと楽しめません。また、ところどころ海外翻訳小説か?と思える位にわか りずらい文章も多く、ちょっと長く感じてしまいました。 結末としてはとても楽しめる作品ですが、息をもつかせぬ展開があるかと思いきや、中だるみな部分もあり、 クライムノベル好き向きですね。ミステリーというよりエンターテインメントとして楽しめます。 | ||||
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