スズキさんの休息と遍歴
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大友克洋のAKIRA(漫画版)の画力に感動し、童夢、ショートピースなど大友作品をさかのぼりむさぼるように読んでた高校時代。 手にした「気分はもう戦争」そこに実在キャラとして大友とともに登場する矢作俊彦。大友も一目置くその存在感に「スゴイ人なんだなあ」と思っていた。 たまたま書店で目にしたこの矢作作品に、内容も分からず「ドーシーボー」の意味も分からずとりあえず漫画チックな表紙に惹かれ買った単行本。 当時は中年の主人公の1970年代・全共闘時代への心情も理解できず、ただ随所に出てくる「昭和のアジ看板文字」が、ああなんか東大の占拠事件とかの映像で見るロゴだなあと思いながら読んだ。 内容は全共闘時代を生きた父ちゃんとその息子が、シトロエン2CVで北を目指すロードムービーというか小説。 30年近くが経過し、もう単行本もどっか行っちゃったけど、たまたまamazonで見かけてレビューしてしまいました。 面白いですよ。 | ||||
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矢作俊彦は1972年に小説家デビューした。 流麗な文体、レイモンド・チャンドラーを彷彿とさせる比喩表現などを絶賛され、ネオ・ハードボイルドの旗手として名を馳せた。小説以外でもラジオドラマの脚本、漫画の原作、ラジオのパーソナリティーや、映画監督などと幅広く活動をしていたが、いずれの作品もハードボイルドをそのジャンルの前提としていた。 しかし、それも70年代、80年代までのこと。1990年代以降は作風の幅を大胆に広げ出した。 私は、たまたま古本屋で見かけた妙なタイトルの小説でそれを知った。本書だ。 久しく著者の作品から遠去かっていた私は、1ページ目を開いた瞬間から度肝を抜かれた。 これは・・・全くハードボイルドではない。いや、それどころかコミカルタッチの娯楽小説ではないか。 さらに読み進めると、これは純粋に小説と言って良いものかさえ自信が持てなくなってきた。 それほど実験的な作品だ。 見れば判る。 としか言いようがない。 しかし皮肉なものだ。 後年、別の作品で三島由紀夫賞を獲った際に、作家 筒井康隆は自らのエッセイで「彼もやっと受賞できたか」と言っている。筒井氏によれば、既に本作を以って賞に推したのだったが、他の審査員の中に激しく拒絶を示した者達がいたため、その際の受賞にはならなかったと述べている。 大作家先生様方から、それほどあからさまに疎んじられるほどの独特な作品という訳だ。 そして、NHKでドラマ化もされ、そのドラマはなんとギャラクシー月間賞を受賞してしまっている。 あらすじは、うううん、書くにはちょっと難しい。 とにかく、元学生運動の活動家で、今は広告会社の副社長のスズキさんと息子ケンタのひとときの冒険譚、それこそ騎行の物語とでも言っておこう。 なお、副題にある「ドーシーボー」というのは、フランスのシトロゥエン製の前輪駆動方式の乗用車「2CV」のおフランス語読みである。非力ながら、ペケペケペーと2ストバイクの様なやかましさで走る、極めて独創的且つ、合理的な設計の小型大衆車なのだ。 で、と。 お薦めしたい一冊だ。 但し、スズキさんのアクの強さにアテられない様には、どうぞご留意のほどを。 | ||||
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ちょっと難しい。 2CVが出てくるので買ったけど・・・。 (ー_ー)!! | ||||
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いまの若い人が読んでも、あの時代背景の意味がわからないと思います。 私もドーシーボーに乗っているので、それなりに楽しく読めたのですが。 | ||||
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中古品ですが読みたかった本が手に入り満足です。 何でも諦めずに探せば有るもんですね。 | ||||
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