(短編集)
中途半端な密室
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.33pt |
中途半端な密室の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全3件 1~3 1/1ページ
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タイトルはあくまで表題作であり密室をテーマにした短編集ではないので注意。 | ||||
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作者初期の短めの短編作品集です。本格推理の短編は推理クイズみたいになりがちですが、軽いギャグとキャラクターのおかげで面白く読むことが出来ました。最近の作品はギャグがくどい所が有りますが、あっさりした感じがバランスが良くて読み易かったと思います。結構おススメです。 | ||||
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東川篤哉さんのデビュー前後に書かれた短編集。全て安楽椅子探偵もので密室殺人・建物消失・アリバイ物とバラエティーに富んだ内容でした。後この頃は野球ネタを要所に盛り込む作風は確立されていなかったようです。 | ||||
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"『その家はですね、なんと玄関も窓もすべて中から鍵が掛かっていたんです』『ほう。それじゃあ密室ってことかい』(中略)『いいえ、部長、被害者のボロ家には屋根がありませんでした』"2012年発刊の本書は表題作含む楽しさとユーモア溢れるミステリ短編集。 個人的には主宰したミステリをテーマにした読書会で参加者にすすめられて手にとりました。 さて、そんな本書は『謎解きはディナーのあとで』"脱力系ユーモア本格ミステリ"で知られる著者によるデビュー作を含む初期傑作五篇が収録された短編集で。全て"探偵役が現場に足を運ばず、話を聞いただけで謎を解く"『安楽椅子探偵』スタイルの作品となっているのですが。 まあ、ミステリなので?詳細は読者の楽しみとして省くとして、著者が岡山大学卒業だからか、"敏ちゃん・ミキオコンビ"など【岡山が関係してくる作品が多く】ルーツ的な愛情が感じられてニヤリとしてしまった。 また、ミステリらしく確かに殺人事件は起きるわけですが。殺伐さはなくて。むしろお茶をしながらの【ゆるい雑談話的に解決していく】のもエンタメ作品として好感を覚えました。 著者ファンはもちろん、気軽に読めるミステリ短編集としてオススメ。 | ||||
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著者のデビュー頃の作品が収められた短編集。 全5編の短編は、安楽椅子探偵もので、頭の体操的ではあるものの、不可能犯罪を解き明かす快感は得られる。デビュー作「中途半端な密室」を読むと、ヒットした『謎解きはディナーのあとで』の軽めのタッチは、著者の真骨頂であることが分かるだろう。 本作品集では、十川一人、そして、敏ちゃんとミキオの大学生コンビが探偵役だ。「十年の密室・十分の消失」がマイベスト。この手のミステリ作品は、真相が知りたくてページを捲るスピードが上がる。ただし、忘れるのもスピードアップするような・・・ | ||||
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推理小説は読者も一緒になって推理したり、伏線が気持ちよく回収されることを楽しむものだと思う。 この作品は伏線を文字で読み取れるところの外側から回収しようとかかる。 つまり、伏線を回収しても全く納得いかない。 | ||||
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著者のプロデビュー前の作品を中心にまとめられた、下記の5つの作品からなる短編集です。最後の「有馬記念の冒険」を除けば、『本格推理』と『新・本格推理』に掲載されていた作品になります。最初の「中途半端な密室」以外は、大学1年生でワトソン役の七尾幹夫と、同級生で古本屋でアルバイトしている探偵役の山根敏が活躍します。 1. 中途半端な密室 2. 南の島の殺人 3. 竹と死体と 4. 十年の密室・十分の消失 5. 有馬記念の冒険 一人の作家がどんな風にして生まれてくるかということ自体、文学的興味の対象であり得ます。『謎解きはディナーのあとで』で以降、著者の作品をときどき読むようになりました。比較的他愛のないトリックを短編として読むに堪えるように構成していく手腕には感心させられることもある一方、いかにも十代の読者を対象にしたような「おもしろキャラ」たちには、辟易させられることが少なくありません。本短編集では、妙な「おもしろキャラ」がまだ登場せず、トリックと演出が粗削りなまま示されている分、大して意味のない「おもしろキャラ」に煩わしさを感じずに読むことができます。 本作品集では、2作目の「南の島の殺人」を除けば、いずれの作品も一見無関係に見える2つの事件を結びつけることが、構成の骨格になっているようです。最近の著者の作品にみられるような、極端にユーモアに傾いた演出がない分、構成の骨格に対する見通しがきき、著者がどんな風にミステリに取り組み始めたのかをうかがい知ることができます。そういう意味では、ちょっと「勉強になる」作品集ともいうことができるかもしれません。 ただし、トリックに関しては、「いやいやそれはいくらなんでも無理過ぎるだろ」と思えるようなものもあります。もっとも、それはそれで、まんざら楽しめないものでもありません。 | ||||
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光文社の公募アンソロジーの本格推理シリーズに掲載された素人時代の東川氏の短編とデビュー直後のプロになってからの短編を収録。 光文社が東川氏を発掘したのに、最大のヒット作は他社で出された光文社が、東川氏が売れてから、じゃあ昔の無名時代に発表した作品が数本あったじゃないか、今出せば売れるじゃないかという商魂見え見えの作品であるが、鮎川氏と二階堂氏が編纂した伝説の本格推理シリーズ掲載の昔の原稿が一堂に読めるのは便利である。 素人のミステリマニアらしいある意味、トリック一発勝負の稚拙な作品っぽいものばかりだが、デビュー後に書かれたものはやはり展開がこなれている。 | ||||
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