過去は変わらないはずだった―1992年の夏、中学2年生の美雪は、未来からやってきた保彦と出会う。

科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、の「分かれ目」について研究をしている。

戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。

信長を圧倒していた今川義元は、なぜ、進路を桶狭間に変えた？軍師黒田官兵衛はその真相に慄然とする（「乾坤一擲の裏」）、坂本龍馬を死に追いやった黒幕に勝海舟が迫る（「たみの手燭」）など、歴史上の謎に果敢に挑んだ短編八本。

森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。

夏の午後。古ぼけた大学の研究棟が嵐に閉ざされた。

何も見えない、誰からもどこからも見られないようになっている―屋根裏部屋の不思議な窓に纏わる悲しい秘密とは?サラリーマンの吉川、離婚した充子、医師の谷内、それぞれの前にふいに現れた女が、三人の人生に関わり始め、彼らを“窓”のある豪邸の夜会に誘った晩、衝撃の真

文武両道の超名門私立校・国分学園に奇跡的に合格、憧れのバスケ部に入部届を出したジュンペー。

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。

北海道の道東を舞台とし、普通の田舎町とは一味違う渇いた閉塞感と、北の大地の生活感あふれる性を描く。

ゆらぎやすい女子高生の友情を描く短篇集。プロテスタント系女子高の入学式の日。

付同心の太兵衛たちが盗賊団を取り囲んでいるそのとき、螢を追って息子・仁助が通りかかり太兵衛は思わず声をかけてしまい……。

人生に挫折し、パチンコに入り浸る資格試験浪人の聡は、行き付けのホールで、ギャンブル依存症のサラリーマン、借金漬けの妖艶な人妻と知り合いになる。

紀州藩主徳川頼宣が出府を願い出た。幕府に恨みを持つかつての大立者が沈黙を破ったのだ。

四十路半ばとは思えぬ嫋やかな美しさを備える女将・お蝠が営む『おかんヶ茶屋』に出てくる惣菜は、ごく普通の家庭料理だが、豊潤で心を和ませるあたたかい味だ。

名古屋の名家・正岡家のお屋敷「陽奇荘」に伝わる仙台箪笥の修理を奥松島の工房に依頼した男性が殺害された。

地震ですべてを失った板前は憎き男を見て追いかけ、夫の帰りを待つ女は瓦礫の中を妾のもとへ走ってしまう。

名探偵の陰に、名被害者あり。

―将軍家綱、倒れる!まさかの悲報に駆けつけた、甲府藩主・徳川綱豊こと新見左近は、次期将軍が叔父の徳川綱吉に決まったことを告げられる。

惜しくも普門館出場を逃したハルタとチカは、息つく暇もなく文化祭に突入した。

「私が将来の夢を失くしたのは、貴方に出会ったからよ」能力を失くした相麻菫。

夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。

「一生の仕事なんて、ありえないんじゃないんですか？」変わり続ける時代の中で、リストラ面接官の村上真介が新たにターゲットとするのはー英会話スクール講師、旅行代理店の営業マン、自動車の整備士、そして老舗出版社のゴシップ誌記者。

ご近所限定正義の味方、見参!武闘派二匹&頭脳派一匹が町のトラブルに立ち向かう還歴ヒーロー活劇シリーズ最新刊。

日本史上最強の女帝、持統天皇の心の闇 時は飛鳥。

異能のスパイたちを率いる“魔王”――結城中佐。

物を買い、使う。買い、使う。

本所五間堀の「鳳来堂」。若主の長五郎が調えた美味い酒と肴、そして親譲りの心意気に惹かれてまた一人、今宵も暖簾をくぐる―。

編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。

産み月が近い市岡美佐という武家の妻女が慶光寺に駆け込んできた。美佐は夫に女ができたので離縁したいと訴えた。

妾屋昼兵衛の口利きで老舗両替商の用心棒になった大月新左衛門は、働きを認められ妾の護衛を任される。

夫の吉良上野介が内匠頭に斬りつけられた日から歯車は少しずつ狂っていった。赤穂浪士の討ち入りで上野介を喪った富子。

どんなに冬が厳しくとも、必ずや、春はやって来るー品川門前町の堺屋が、菊水楼という妓楼に見世を売り出すという噂に、おりきたちは寄合を開いて善後策を話し合っていた。

お願い、助けて。亡くなった友の絞り出すような声を聞き、胸騒ぎを感じたおいちは……。

神津恭介を殺す―伊豆の郊外「懶惰の城」で隠遁生活を送る神津のもとに不穏な封書が!都内で発生した満員電車内の毒殺事件、衆人環視下のマンションでの死体消失事件、そして京都のホテルで起こった失踪事件と、相次ぐ怪事件への捜査協力を依頼された直後のことだった。

始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒を刺殺した。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。

美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密についての表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、西日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ

首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。

【文学/日本文学小説】謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。

釣り人が溺れ死んだという情報を得て、三宅島に降り立った右京。

愛されて３０年。

中山道馬篭の峠に谺が轟いた。凶弾は俊介ではなく、材木商人の左肩を抉った。

最強の盾と最強の矛が対峙するとき、物語は未知の領域へ走り出す。ボディーガード工藤兵悟シリーズ、堂々の復活。

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。

「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子…、人生、単純じゃない。

公家鷹司信房の子・信平は、将来家光の正室となった姉の孝子を頼って十五歳で江戸に出て五十石の旗本となった。

掟破りの推理法で真相を解明する水平思考―ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。

新米ヘルパー×認知症の名探偵。謎と事件は、介護現場にやってくる。

ピアノ教師の野田美奈子が、夫の刺殺容疑で逮捕された。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。

一人の男が名古屋の墓地で殺された。やがて浮かび上がってきた容疑者は3人…が、事件当日、東京や静岡にいたという容疑者たち。

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。

「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」に続くシリーズ第４弾！　小間物問屋遠野屋清之介、同心木暮信次郎、そして、二人が引き寄せる事件を「人っていうのはおもしれえ」と眺める岡っ引きの伊佐治。

江戸の名物男・蟋蟀小三郎の道場にやってきた謎の田舎侍。道場破りを仕掛けるも、相手が悪すぎた。

ある夜、ぼくの部屋の窓ガラスに一羽の大鴉が入り込む。

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。

誰より医者が、劇烈な疫病を望んでいるベストセラー『無痛』の続編にして久坂部羊、第五の問題作。書き下ろし990枚。

働くばかりが能でなし、たまには羽も伸ばしたい。

ヨーロッパの小国アンドラで殺人事件が発生。黒田康作はSOSを受けてバルセロナから現地に向かい、一人の日本人女性と出会う。

江戸市中に現れた、宮家のご落胤を名乗る一行。大奥とつなぎを取ってやると称して商家から金を巻き上げ、奉行所を悩ませていた。

可愛いらしくて甘えん坊の妻、今野真弓。そこが夫の淳一にとってはうれしくもあるが厄介でもある。

子どもを自宅に置き去りにした母親が保護責任者遺棄罪で有罪判決を受けた。

寝込みを襲われた。辛くも凶刃から逃れた信州真田家跡取りの俊介は頭をしぼる。

ここに謎がある、答えはまだない。不思議な「謎の物語」15篇。

壊れかけた三人が転がるように行きついた、その果ては?人生の転機に何度も読み返したくなる、感涙の物語。

消費者を欺く企業。安全より経済効率を優先する社会。

信者五百万人を擁する伝法宗慧教寺。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。

筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで勇名を馳せ、関ヶ原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れた唯1人の武将である

2020年、高齢者が国民の3割を超え、社会保障費は過去最高を更新。破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法」を強行採決する。

仙台で食品会社の社長・田中伸彦が病死した。

女子大生のサチコは、なぜか隣人のおばさんに命を狙われていた。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、ちっぽけながら独立独歩、任侠と人情を重んじる正統派のヤクザだ。

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。

―ここから脱獄してみろ。彼と同じ方法で。

「人は、生きるために働いている。だから、仕事で死んではいけないんだ」。

美しいからこそ、壊してしまいたくなる衝動、自分の記憶が信用できなくなる恐怖、見方ひとつで、すべてが死骸に見える錯覚、そして、呪詛の思いが自らを追い込んでいく戦慄。

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。

図らずも三十二万石大藩の後継となった山羽鹿之介。

美しさを保つため、若い娘たちの血を浴びたといわれる「血の伯爵夫人」。

胸を匕首で刺された骸が発見された。

夫・坂田順一郎は、ダム建設に反対していたため、利権を狙う暴力団によって殺された。

祇園社警護のお火役で剣の達人・植松頼助が京で起こる奇妙な事件を人情解決！　好評シリーズ第２弾。

抜け荷で巨財を築く加賀藩前田家と、幕府の大立者・田沼主殿頭意次の対立が激化。

似すぎた男との出逢いが推理作家・鹿谷門実を奇怪な館へと誘う。

「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の兄弟、ヘイスケとコウスケです。

届けたい。間に合わないものなんてないから。

「ハルマゲドンがついに勃発するんだ」。十文字源皇は吼える。

“カリスマ教祖”十文字源皇率いる、“真言の法”。弁護士・幸田は侍従長の高位にあり、外界との交渉を担っている。