死亡したのは〈神の環教団〉の教祖にして、かつての大学教授で物理学の権威。事故か自殺か、はたまた他殺か。

教祖の死は弟子の仕業か娘の仕業か。カリスマを失って混乱する教団をさらなる悲劇が襲う。

7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。

アイオワ州の切手ディーラーの店で、ケラーは遊説中のオハイオ州知事が何者かに射殺されたとのニュースを聞く。

人足寄場に隠された徳川10万両、手に入れるは曲者揃いの男たち。

クリスマスを目前に控えた“クッキー・ジャー”は大忙し!毎日のクッキー作りに加えて、クリスマスクッキーの注文が殺到。

2011年５月――精神分析医・氷室想介のもとに赤いリボンの女が相談にやってきた。

高校二年の夏休み、村尾信乃はアルバイトのため優雅な避暑地を訪れる。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

『才能こそ人類にとっての希望』との理念に則り、「超高校級」の才能ばかりを集めた私立希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件…。

ミリオンセラー作家、法廷ミステリーの巨匠グリシャムが、初めて手がけた児童書! <br/>主人公は13歳の少年・セオ。

必ずやそなたのもとに藤之助、戻って参る。

「足りなかったんだ」。刑事・椽は連続殺人の被害者にある共通点を見出す。

「狼に―出合うって?」。忌避すべき事象の暗喩でしょう、と雛子は言った。

東北地方の名湯、男鹿温泉の雑木林で盛岡の資産家、三宅文子の他殺体が発見された。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

葵殺しの裏に見え隠れするのは、二年前に鉄瓶長屋で起きた事件から尾を引く、大店湊屋のお家事情。

梅雨の長雨で関東全域が洪水罹災し、江戸の米蔵も水没。米不足に陥り大混乱の江戸の町。

埋蔵金騒動に絡む殺人の裏に悲運の姉弟あり南原家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。

思いがけずタイムスリップしてしまった美人女子大生・麻美。気がつくと、あの有名な豪華客船の中に。

旧知の大女優・栗崎英子が八十歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。

新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。

城之内白奈 ──スーパーモデル並みの外見と天才バカな内面。

年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。

待望の新ヒーロー誕生！　極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。

少年名探偵と怪人どくろ男爵、時空を越えて対決す!「黄金夢幻城」を目指す少年名探偵の大冒険は、さまざまな物語世界を、そして時空を通り抜け、「現代」に蘇る。

いま、謎“解”きの幕が開く──！ 昭和五十七年、初夏。

ＬＡタイムズ文学賞受賞！　デニス・ルヘイン、ジョージ・ペレケーノス、デイヴィッド・ロブレスキー絶賛。

世継ぎなきはお家断絶。苛烈な幕法に苦しむ大名旗本は、秘かに妾屋を訪れた。

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。

ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。

少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった……、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。

帰るべき場所のため戦う人々に捧げる物語。囚われた妻を救うため。

犯人は人か妖怪か！？　傑作本格ミステリ！河童、天狗、鬼……。人の手には不可能と思われる状況で起こった殺人事件の数々。

津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

懸命に貯めた小遣いをカツアゲされた太一は不良に立ち向かえない自分を悔いていた。一方、和真はうまく友達を作れずにいる。

子どもたちの誘拐事件が解決したのもつかの間、街で火の手が上がる。狙われたのはおふみの同級生・秀平の家だった。

東京郊外の新興住宅地・中西市で相次ぐ奇怪な出来事。

植物を愛する若者の成長を描く連作時代小説 幕府の施設、小石川御薬園でのんびり植物を眺めて暮らす水上草介。

時給300円弱。茨城の“奴隷工場”から19歳の中国人少女が脱走した。

時枝が後ろを向いた瞬間だった。

きわめて知的で魅力的な青年ジェレミー。僕の兄にして連続殺人犯。

年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んできた船に当て逃げされ転覆、乗っていた四人が死んだ。

江戸城中で熊本城主細川越中守宗孝に寄合旗本板倉修理勝該が刃傷に及んだ。

マンションのゴミ置場でゴミ袋を漁っていた黒猫が、人間の指をくわえた。

戸張美里22歳、役者の卵。彼女のアルバイトは異色である。

女暴走族チームの総長だった三田村利香は、喧嘩三昧だったが、敵対チームの抗争に父親が巻き込まれて殺されると、生活を改め、刑事になった。

東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。

『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。

みんな、それぞれで生きている。それでいい。

浅草は田原町の喜十の店に、今日も北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵がやってきた。

相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。

インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。

殆どの生徒がバカンスに出かけ、ほぼ無人の聖マルグリット学園。

ローマ劇場で起きた毒殺事件に挑む、リチャード警視とエラリーのクイーン父子。

妻・香映の死を受け入れられずに不眠症を患った洋介は、謎に満ちた妻の過去から、死の真相を探る決意を固める。

イムリスの戦は拡大を続け、アン、ヘルン、アイシグ、オスターランド、そしてモルゴンの故郷ヘドでさえものみこもうとしていた。

異質さゆえ、互いから目を逸らせぬまま成長した幼馴染は、それぞれの足で大阪から東京へと辿りついた。

野田達夫を次第に追いつめてゆくのは工場での果てなき労働、そして不眠…。

運命の出会いから15年。

1980年、ニューヨーク行きの野望を断たれたレオは、ソ連軍の侵攻したカブールで、設立間もないアフガニスタン秘密警察の教官という職に甘んじている。

大黒丸は信之助の待つ琉球泊湊へ寄港した。

関白鷹司信房の四男・信平は、将軍家光の正室となった姉の孝子を頼り、十五歳で京より江戸に出て、五十石の旗本となった。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

ケースワーカーとして働く茜に、突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。

東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。

“タイムマシンがあったらいつに戻りたい？”　図書隊副隊長緒形は、静かに答えた――「大学生の頃かな」。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。

周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。

星が降るような夜空の下、織江と初めて出逢ったのは、もう2年近くも前のことだった。

校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。

釣りを楽しんでいる亀井が拾ったビンの中に、「助けて」と七年前にナオミという人物が書いたと思われる紙が入っていた。

自動車盗難、家宅侵入、そして殺人の濡れ衣――。

自らを陥れた真犯人を探すため、スコットの逃亡と調査は続く。

州間高速道沿いの公衆トイレで血まみれの肉片と数対の眼球が発見された。傍らには赤いマーカーで描かれた無数のハート。

クレイボーン家の三男で早撃ちの名手と知られているコールは、ある日目覚めると留置場にいた。

来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。

旅に出たまま戻らない恋人を探すため、OL・香乃は彼の故郷である奈良・橿原を訪ねる。

推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。

亡くした恋人のすべての記憶を、僕はクローンに植え付けた。

自動車警邏隊に所属する若き女性警察官クロハ。

父親の時蔵に置き去りにされた芳樹が、「立場茶屋おりき」で暮らしはじめて、ひと月あまり。

菊薗平次郎と同じ長屋に住まう長谷川は胃の腑の痼りから病の床に臥せっていた。

過去から飛来した英霊の、靖国への想いとは若者たちが純粋に生き、散った時代があった。

鬼才が描く、豊潤なミステリー短編集　　　この世でいちばん怖ろしいものは……もう一人の私。

無数の死者、世界経済の混乱にはまったく終わりが見えない。

ある条件が満たされたときに自動作動するコンピュータプログラム、デーモン。

ＧＨＱ占領下の銀座で生き延びるためにスリや密売を見逃し、時にはヤクザと通じて日々の糧を得る元特高刑事・武田。

田舎大名の上屋敷で幽霊騒動が起き、怨霊に取り憑かれ怯える藩主。

元探偵の本郷は、警視庁監察係。警官の不正や不品行を取り締まる、いわば警察の中の警察だ。

民間企業から転職し、大学の准教授に赴任したロミ・品川。

江戸の小梅村で庄屋を務める家に生まれたおえいは気の強い母親と一家を切り盛りしていた。

ちっちゃな手につぶらな瞳。

昭和十三年、軍靴の響きが高まり、文化や娯楽が規制され、探偵小説界には戦争が暗い影を落としていた。

「キャーッ!」鋭い叫び声に、由利子、旭子、香子の三人が素早く動き、自殺を図った美里の一命を取りとめた。

前へ七歩進んで、後ろに五歩さがる。くるりとターンして、カニ歩きで右に三歩。