シンドロームE
- エジプト (71)
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すばらしい!こんな恐怖を感じさせてくれる本に、久しぶりに出合えました。 奇怪な描写が続く短編映画。ふとしたキッカケでこれを手に入れたコレクターがこの映画を観た瞬間、失明してしまった! こんな衝撃から幕開けです。観ただけで失明なんて、よく考えつきますね。 この事実を知った女刑事が、映画の中に隠された秘密を探っていくお話です。 で、この失明してしまった男は、序盤で失明するという大立ち回りを演じたにも関わらず、その後入院して出番が少なくなり、下巻に至っては一度も出てきません(笑)。 サイエンスミステリーともいえるし、サイコスリラーともいえる。謎あり、SF要素あり、ホラー要素あり、1級のエンターテイメントに仕上がってます。 下巻に入ってからは、ちょっと失速ぎみかな?と思いましたが、真相判明では驚きも用意されていました。 読む前は、どんな複雑怪奇なお話なのかと身構えてしまってましたが、とても分かりやすく、あっという間に上下巻読み終わってました。 最後の最後で、ええ??という終わり方をしてまして、次の作品「GATACA」に続くそうなんですが、これもまた読まなければまりませんね。 | ||||
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奇妙な実験映画を巡って勃発する殺人事件 ひょんなことからそのフィルムの履歴を追い始める地方警察所属のリューシー警部補。 一方、工事現場から出た5体もの身元不明の死体を巡る謎に挑む中央警察のシャルコ警視。 二つの線はやがて交差し歴史の闇に葬られた筈の陰謀の暗部に迫る事に...。 と斯様にリーダビリティの高そうなプロットにはアメリカ式エンタティメントの匂いがプンプンと漂っております。 しかし思いの外、抑制が利いたタッチで描かれた物語となっており破天荒ではありますが軽すぎる印象には陥っていない。 特に2人の主人公の造形は念入りで、奇抜なお話のプロットに主人公たちが霞むようなことはない。 おかげでちゃんと物語に惹きこまれました。 子持ちでバツイチでありながら捜査に過剰にのめり込むリューシー女史の姿は不思議と説得力があります。 また、彼女の動機が単純に犯罪への憎悪では収まらず、何か危うい気配もうかがえる辺り、人物像への興味を掻き立てます。 しかしもう一枚の看板を背負って立つシャルコ警視の異彩こそ本書最大の魅力かも。 過去の悲劇によって精神に深刻な傷を負ってしまった彼は壊れたままの精神を抱えて事件の捜査に当たることに。 この両者は元々別個の作品の主人公たちだったそうで、道理で序盤から異様なまでにキャラが確立されているのも納得。 物語は結構スピーディーな展開を見せ、娯楽度も高いですが広げた風呂敷の畳み方は意外にあっさりとした印象。 これがアメリカンエンタメならもっと派手にドンパチを繰り広げるんでしょうが...。 娯楽度の高いプロットでありつつ人物造形にも手を抜いていないあたり、娯楽としての読書にはおススメできる作品。 ただ、このエンディングは...クリフハンガー過ぎ。 | ||||
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上巻。 早川書房にしても、東京創元社にしてもここ最近、英語圏以外の翻訳が結構力を入れているように見える。この作品は、フランス人作家の手によるものだし、他にもドイツや北欧などの翻訳物もちらほらと出版されている。英語圏(というか、特にアメリカ)のミステリ、スリラーだと、どうしても展開が似てくるというか、いかにも映画化し易そうなストーリー展開のものが多いような気がするが、たまにこういった作品を読むと、その種の予測が効かないというのが一番嬉しいところだ。 今作についても、前半から中盤にかけての謎の提示の部分が非常に巧みだと思う。上巻と下巻の序盤ぐらいまでじっくりとなされているため、物語の世界にしっかりと入っていける。あえていうなら、以降の解決に向かう部分があっさりし過ぎているようにも感じるが、終盤まで最初の調子で行かれると、それはそれでややもたれることになりそうだし。その辺りのさじ加減は難しいが、個人的にはもう少し中盤から終盤のボリュームを増しても良かったのではと思う。 本作のラストシーンは、次作への布石とも言える終わり方をしているが、そちらもどうやら翻訳が出るようなので、楽しみにしたい。 | ||||
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下巻。 早川書房にしても、東京創元社にしてもここ最近、英語圏以外の翻訳が結構力を入れているように見える。この作品は、フランス人作家の手によるものだし、他にもドイツや北欧などの翻訳物もちらほらと出版されている。英語圏(というか、特にアメリカ)のミステリ、スリラーだと、どうしても展開が似てくるというか、いかにも映画化し易そうなストーリー展開のものが多いような気がするが、たまにこういった作品を読むと、その種の予測が効かないというのが一番嬉しいところだ。 今作についても、前半から中盤にかけての謎の提示の部分が非常に巧みだと思う。上巻と下巻の序盤ぐらいまでじっくりとなされているため、物語の世界にしっかりと入っていける。あえていうなら、以降の解決に向かう部分があっさりし過ぎているようにも感じるが、終盤まで最初の調子で行かれると、それはそれでややもたれることになりそうだし。その辺りのさじ加減は難しいが、個人的にはもう少し中盤から終盤のボリュームを増しても良かったのではと思う。 本作のラストシーンは、次作への布石とも言える終わり方をしているが、そちらもどうやら翻訳が出るようなので、楽しみにしたい。 | ||||
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事件のきっかけは「映画」。 これはそそりますね。 謎の短篇映画を見ると、失明してしまう。 怪しげな映画とか好きな私には、けっこうリアルな怖さでした。 その後は、怒涛の展開。 下巻最後まで一気に雪崩れ込みます。 ラストには……(内緒) 続篇にも期待です。 | ||||
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