3・15卒業闘争
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作者の小説ははじめて読みます。読もうと思ったのは、作者の「エンタメ小説家の失敗学」という本で、作者自身がなぜ自分の小説が売れていないのかを赤裸々に語っているのに興味を持ったからと、プロの小説家が貴重な情報を提供してくれたのに報いるためにも、一冊は本を買って読まなければと思ったから。 結論として、この小説は面白いと思う。内容は、世にも奇妙な物語みたいな感じ。だけど、はっきり言って、この小説を一般の人があえて買うとはとても思えない。 題名からして、どんな物語かわからないし、ストーリーも一般受けはとてもしない流れだと思う。 作者自身もそう反省していたが、興味があるのはこんな自分のような素人でも明らかにわかるような売れなさそうな題名、ストーリーをなぜ作者も(作者はプロ小説家でこの時点で10冊以上出版しているにもかかわらず)編集者も採用したのか。 やはり作者自身も言っていたが、作者や編集者は一般人の視線からズレている(=だからこそ創作できるといえるが)から、とことん大衆受けするような内容にした方がよいという印象。 ただ、個人的に面白かったので、もう一冊作者の本を購入します。 小説を書いている自分みたいなワナビーは買うべき。 | ||||
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かなり、猥褻な描写があるので、好みが分かれるでしょう。 ただ、私のようにファンタジーノベル大賞受賞作の「ラス・マンチャス通信」の好きな方には、作品のタッチが似ている本作は、楽しめると思います。 | ||||
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視点人物の語りは当てにならない。なぜならどうして語り手はめくるめく思春期の冒険に身を投じながら、接続されてあるはずの外部を故意に、意識的に切り離してみせるからだ。試ろみに粗筋だけをとりだしてみれば、本書の物語は、オリバー・ツイストとて青ざめるド王道一直線のビルドゥングス&ピカレスクロマンだ。語り手がこのテの視野狭窄に陥った理由はそれとなく暗示されるもすっきりした解答は与えられないが、歪な設定を現在進行形のアクションに直結させる作家の性向が窺えるので、これはこれで興味深いと思う。 | ||||
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大人になっても捨てきれない青春時代=初恋を、主人公が精算する話。 個人的にはこの作品の骨組みに、押見修造の「漂流ネットカフェ 」を思い出したが、序盤は作者得意のマジックリアリズムを用いながら、最終的に主人公がマジックを打破してリアルに回帰=卒業するという物語り方が、本作のオリジナリティなのだろう。 現実世界と幻想世界の間にあるズレが、読者に不気味な違和感としてまとわりつき、戦争という形で「悪夢」がバーストする。 反転して、この悪夢の出自が、青春時代に叶わなかった恋にあるという、センチメンタルなラストシーンが展開される。 この「悪夢」と「センチメンタリズム」のコントラストが非常に鮮やかで、美しく、感動的だ。 そして、この二つの出どころは、共に「青春」である点が面白い。 異形の学園小説と書かれるだけあって、本作の物語り方は非常に特異だ。(青春小説なのに、悪夢的) しかし本作の根本に流れる、失われた青春時代に対する愛憎の念は、多くの人間に共有されているモノではないだろうか。 薄暗い青春時代を贈った人に、是非とも読んでもらいたい一冊。 | ||||
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