衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。

頭部を撃ち抜かれて息絶えた、妻ステファニーの姿。

世界最古とされる切手「ペニー・ブラック」が、郵便博物館から盗まれた。

ダイヤモンド警視は、遺跡の地下で発見された人骨の身元照合に奔走していた。

ロンドンに住む花屋の店員アルマは、妻ある歯科医ウォルターとひそかに愛し合っていた。

出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。

強引な捜査が原因で警察を辞職したダイヤモンド。デパートの警備員として雇われたものの、再び失職してしまった。

男性信徒に熱狂的に支持され、女性信徒を恋の虜にする美貌の牧師オーティス―町で国教会の主教が自殺した時でさえ、彼の哀悼の言葉が暗い空気を払拭する。

呼び出しは深夜にきた。

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。

夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

幼子を預けたまま、妻が蒸発した。行方を探す弁護士の夫も姿を消し、後日、他殺体で発見された。

湖に浮かんだ女の全裸死体―手がかりのない難事件にバースきっての頑固刑事、ダイヤモンドは俄然張り切った。

「結び目のついた紐」と「マッチ棒で作られた十字架」―奇妙な品物がリーバスのもとに届けられた。

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。

中部ヨークシャーの人里離れた谷間の小村エンスクーム。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

祖母の葬儀に参列したパスコー主任警部は、第一次世界大戦に従軍した曾祖父が謎の死を遂げていることを知った。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

塗装工殺害事件の前から、リーバスはある事件を追っていた。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

戦争が終わり、平和をとりもどしたロンドンの街角で、2人の女が再会した。

月曜日、イングランドでも有数の大邸宅で、一週間にわたる狩猟パーティーが始まろうとしていた。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

19世紀末ロンドン。テムズ河で水遊びをしていた女学生ハリエットはボートに乗った三人の男と犬を目撃した。

公園のブランコから女性の死体がぶらさがっているとの報を受け、ダイヤモンド警視は現場に急行した。

夫を殺した、と女はダイヤモンド警視のもとに自首してきた。酔っている夫に物を投げ、殺してしまったという。

西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。

被害者捜し、探偵捜し、と一作ごとに新機軸を出して読者を魅了した才媛パット・マガーの長編代表作。

父親との旅行から戻ったヴァランダーを待っていたのは、無人の花屋への家宅侵入と老人の失踪の通報。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。

流感が猛威をふるう町に中傷の手紙がばらまかれ、切り裂き犯も老女を襲う。

お願い、わたしの生物学上の父を探して―。閑散としたオフィスに突然飛び込んできた少女にサムスンは面食らった。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

パリを訪れた英国皇太子バーテイを、驚くべき知らせが待ち受けていた。

若い女性が指を潰され、絞殺されるという事件が相次いで起きた。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、料理、ワイン。

『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作 連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。

アンという女が殺された。犯人はジェフ・スミスだ―そんな匿名の手紙がキングズマーカム署に届いた。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。

オリンピック出場を目指すボート選手の遺体が、テムズ川で発見された。被害者は、ロンドン警視庁の女性警部。