「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

大学病院で激務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。

「小国ナスミ、享年43。」宿り、去って、やがてまたやって来る―感動と祝福の物語。

5つの感動がここに。連作医療ミステリ! 諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

世紀の奇書『熱帯』に惹かれ、秘密を解き明かさんと集まった“学団”によるソウダイなる追跡劇。

パワハラ上司の不正の証拠を掴みたい先輩社員康子とその片棒を担ぐハメになってしまった新入社員の松尾。

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

その物語は、人を殺す――。

公演直前に姿を消したダンサー。 美しき画家の弟。

人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して―。

若き女医・識名愛衣は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件と難病に挑む。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

ラスト、せつなさ迫るミステリー 「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。

巣鴨の路地裏にひっそり佇む、遺影専門の写真館。祖母の奇妙な遺言が波紋を呼ぶ(「一つ目の遺言状」)。

盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。

あなたの「過去」は、大丈夫? 美しい「思い出」として記憶された日々――。

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのかー。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

謎解き鮮やか、仕掛け重厚の第56回メフィスト賞受賞の青春ミステリ! 大学を中退した白秋。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

抜群の頭脳と美貌、そして最悪な性格を併せ持つ女探偵・新藤礼都が、よりブラックにパワーアップして還ってきた!ナンパ教室講師やマルチ商法会員、鴬嬢など、相変わらず怪し気なバイトを掛け持つ礼都。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。

バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。

東京都内の一軒家で、おびただしい血痕と三つの左手の小指が見つかった。

第9回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞準優秀作。

建物に憑く哀しき霊を鎮魂する男・仙龍 VS. トンネルに巣食う『黒の犬神』 犬神の呪いから春菜の命を守れ! 死体は全身噛み痕だらけだった。

ミステリ作家の西野冴子は、ストーカー扱いされた挙げ句、殺人事件の犯人として逮捕されてしまうが、一切心当たりがない。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

左手に宿る“兄”と俺。奇妙な2人の逃避行が始まる―ある事故以来、左手から死んだ兄・海斗の声が聞こえるようになった岳士。