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私の男



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【この小説が収録されている参考書籍】
私の男
私の男 (文春文庫)

私の男の評価: 3.33/5点 レビュー 303件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全303件 281~300 15/16ページ
No.23:
(5pt)

好きな作品です

汚らわしい事に思えず、物悲しく感じさせる二人の行為は、深く深く底なし沼のように底が見えないの。
題名もさることながら表装も力を抜いてません。
新書の時の桜庭一樹は、スゴイ←ラノベも凄いけど
歴々の女性作家群の中からぬきんでた力作だと思うワ。
少女七竃と七人の可愛そうな大人が静で私の男が動に思えるほどの暗い海のうねりが感じられる作品です。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.22:
(2pt)

最後まで読めませんでした

直木賞作品と言うことで書店でも大きく陳列されている。
一緒に並ぶ芥川賞作品とどちらを読むか迷ったが単純に
表紙が気に入ったので本書を購入。
結論から言うと、最後まで読まずに途中でギブアップしました。
結構本は読む方ですが途中であきらめることはまずありませんが
本書は読むと気が滅入ってきました。
文学的レベルはおそらく高いのでしょうが、私のようなただ単純に
物語を楽しみたいタイプにはいささかヘビーな内容でした。
馳星周のようなノワール系でもなくただただ”陰”な感じがずっと
抜けずにあっさりとギブアップでした。
個人的には合いませんでしたがきっと好きな方もおられると思います。
作者には非常に失礼な書評で恐縮ですが、個人的には正直、星2つです。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.21:
(3pt)

感情移入、共感しようとしたら、ダメ

共感しようとして、読む作品とちがう。
感情移入して楽しもうと読み出すと、違和感や、
表現のしつこさだけが鼻について、同じ暗い描写が
イライラをつのらせるだけ。
しかし。
近親相姦、殺人、人間の感情や、必然のあり、なし、
独特の仮名表現から伝わってくる空気なんかで、
誰もが持っている熱い情や形こそ違え、想いのおおきさみたいなものが
グイグイ押し出されてくる作品。
常識やモラルに凝り固まった頭の人間には
辛いだけかもしれない本が、
どんなことでも、理解できなくても受け入れよう、
触れようとする人には、大きなものに触れることができるのかもしれない
物語。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.20:
(3pt)

この作品世界には共感できない

祝直木賞受賞ヽ(^o^)丿
ただ芥川賞受賞作家のキャラが強すぎてあまり取材報道されないのも似合っているような!?
作者の筆力は相当なものがあるが、今回の二人の主人公にはあまり共感できない。 
そもそも世間の常識に背いて生きているわけであるから、常識的な読者は二人の生き方に嫌悪感を催すのだろう。 
また時間を遡っていく構成は斬新ではあるが、読み終わって本を閉じられる読者より第一章を読み返す読者の方が多いのではないだろうか。 
それが作者の狙いかどうかは分からぬが、時系列に書いても十分面白いと思う。 
花がこれからどうなるのかは読者にゆだねているのだが、殺人犯が捕まらずに幸せになるのは私にはちょっと許せない。
暗い北の冬の海の描写から北原ミレイの歌謡曲が聞こえてくるといえば私の年齢がばれますが、この作品世界には共感できない世代です。
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No.19:
(3pt)

ぬる〜い

主人公の二人がとにかく終始ぼーーっとしている印象で、まるで幽霊のように生気に欠ける。それは二人が越えてはいけない一線を越えてしまったことで 陥ってしまった虚無感を表しているのかもしれないけど…。一番生き生きと書けているのは4章高校生の花の語り、大塩のおじさんを殺す場面などは感情がほとばしっていて胸をうたれたが、あとは延々温い場面が続く。あとやっぱり章立てが下手い!淳吾がいなくなって小町とアパートで罵り合う場面から始めたら少しは話が締まったのに…。私はやっぱり死んだように生きる人間より、罪を犯しながらも社会に生きる人を見たかったです。
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No.18:
(4pt)

さいはてのものがたり

面白いひらがなの使い方をするひとだなあと思う。
読みやすさを考慮してわざとひらがなに崩してるのもあるんだろうが、それ以上に雰囲気を出す意味合いが強く、作者の狙いは見事に成功している。
近親相姦の物語だ。
主人公と父親は道ならぬ関係にある。
人殺しと近親相姦という二重の罪を犯した二人は、互いを「私の男」「血の人形」と呼び合い、同じ血肉を分けた者同士だからこそ互いを貪り尽くしてひとつに還ろうとする。
陰惨な話だ。
一見地味で真面目だが、内にどろどろしたものを秘めた花の造形が怖い。
単純な怖さではない。
たとえるならそれは父親の口から飴をねだるいとけない子供の媚態、その落差が生み出すねっとりした嫌悪感。
「花の舌が他の子供と違う」という箇所にはぞっとした。
近親相姦はナルシシズムの極地である。
人間は所詮エゴの塊で突き詰めれば自分しか愛せず、自分を愛すのが難しいものは自分の分身にそれを求める。見返りを求める。そうして際限なく奪い合い奪い尽くす。
なんて不毛な関係だろう。
直接的な性描写もあるが、それよりも間接的な触れ合いがエロティックであり、父娘同士の普通の会話も挟まれているだけに日常の延長線上の異常が際立ち、読後はじっとりした不快さとやりきれない余韻が残る。
「白夜行」のラストを思い出した。
じっとりしんねり女特有ともいえる陰湿な悪意の描写とインモラルなテーマを突き詰めていけば、桐野夏生になるのも夢じゃない。
あと桜庭作品の男はどれも女々しくてなよなよちくて魅力を感じなかったんですが、今回初めて惇吾がちょっといいなと思いました。
駄目男ですが、どうせ駄目ならとことん駄目なほうが愛おしくなるなあ……。
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No.17:
(4pt)

斬新な設定・構成

 設定もさることながら、どんどん時代が遡っていくという構成には驚いた。新鮮さを感じた。雰囲気を楽しむ小説である。
 今までのようにラストシーンを期待する小説でない部分に賛否が分かれるところではないだろうか?
 
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No.16:
(3pt)

想像以上に怖かった

途中でもう読むのをやめたいくらい怖くなっちゃいましたが、こういうジャンルは斬新だと思う。とにかく主人公の二人が強烈で、こういう愛の形、今までにも小説であるのかなあ。かなり好き嫌いの出る衝撃的な作品だと思いました。
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No.15:
(5pt)

間違いなく万人向きではないが、紛れもない傑作!

 小説には、誰からも面白いと評価されるモノと好き嫌いがはっきり分かれるモノがある。最近ではさしずめ伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」辺りが前者にあたると言えるならば、今作は間違いなく後者の部類に入る。そして私は見事なまでに今作の潮流に呑み込まれ、打ちのめされてしまった。この小説は暗いし重い。遙か離れた遠く厳寒な北の港町から、大都会東京へひっそりと寄り添うように棲みついた「雨の匂いがする父親」と「奇妙なまでに印象が薄い娘」、ふたりの中にある禁断の愛、まるで沈潜した漆黒の闇に堕ちていくような衝動、危険で何とも強烈で濃厚なムードが充満しながらも、それでいて甘美で陶然とした夢心地に支配されたふたりの世界に引き込まれる。チャプターが進む毎に過去に遡り、ふたりの“過去”と“秘密”が明かされていく構成が実に巧い。仮に、時系列通りに書かれていたら、さすがにひいてしまうような描写たちがある種の美しさを以って妖しく輝いてくるから凄い。第4章で語られる16歳の主人公から何度も発せられる「おとうさん」との叫びの何と官能的で情念に溢れたものか。読みながら、かっての日活ロマンポルノ、とりわけ鬼才神代辰巳の映画的世界を思わせる。最終章を読み終えた後、彼らの極めてインモラルな行為の裏にある“業”と“痛み”と“純一さ”に暫し時間が止まった感覚に捉われた。
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No.14:
(2pt)

暗い話です。

 この著者の本は初めてでした。過去へ遡っていく章だてとなっています。
 父と娘の近親相姦の物語なんだけれど、暗い話でした。ちょっと理解できない物語でした。
 最後(本では一番最初の章)はいったいどうなったのでしょうか。
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No.13:
(3pt)

匂いたつ

最初の章で、二人の奇妙な関係がとても興味深く、次の章の夫の視線で二人を
客観的に見られて、さらに興味をあおられました。
しかし読み進めていくに従って、微妙に気持ちが盛り下がっていきました。
匂い立つような気配はあっても、主人公にいいも悪いも共感して、心情を追って
いけなかったからだと思います。
風景描写や周囲の描写(たまに読むのが疲れるほどしつこいことも…)は多いですが、主人公の気持ちは見えにくい。
主人公が愛情以外の、そのほかの生活へ向ける視線にリアリティが薄いせいかもしれないと思いました。
しかしその肝心の愛情の変化も、過去にさかのぼっていく手法のために分かりづらいです。
小学〜高校まで、そして今と二つにしか別れておらず、高校〜今までの
肝心の「結婚を決める」までの主人公のじわじわと変わっていく
愛情の変化を、微妙な言葉の変化、態度で、
じっくりと読ませてもらいたかった気がしました。
今読み終わった印象では、過去にさかのぼって、
近親相姦、そしてどうやって触れ合うようになったかと過程の謎ときがされただけで、
それによって主人公がどう変化していったのかが書かれてなかった気がしました。
引き取られた頃、二人が触れ合うようになったきっかけも「血」という
運命に決定づけられて、それはそれでいいかと思うのですが、
全てを「血」という運命のせいにしてしまわなかった方がよかったのでは、と思いました。
主人公があまりにも、簡単に言えば「何かこの人は特別」という
感情が繰り返されるので、だんだんとしらけてしまいました。
もっと他の要素を加えれば、お話が深くなっていったのではないかと思います。
そしてこの小説は少々長すぎるような気がしました。
悲しい時には海が暗く見えたり…という記号のような風景描写が多く、
住んでいた地域が寒くて海が暗いのはよく伝わってきたので、
もう少しすっきりさせた方が効果的なのでは?と思いました。
途中で「あ、また…」と思うと同時に、少しおかしくなりました。
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No.12:
(4pt)

濃密な小説

久しぶりにまともな小説を読んだ気がする。
揺ぎ無い構成と支える文章の緻密さとのバランス
ねっとり絡みつく重たいいやな感じ・・・
立ち昇る生臭さがそこにある感じ・・・
はっきり言って全く好みではない小説なのだが
読んで10日も経とうかというのに未だに
暗い灰色の空と海を背にした二人の男と女が
私の心に住み着いてかすかな不快感を与えている
たぶん私は流氷の海に沈んで行った老人の側でしか
この物語を味わえないからだろう
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.11:
(3pt)

共感できない

一気に読んだ。しかし、なんというか、まったく共感できない。特に”おかあさぁん”のくだりには、白けた。不健全な妄想をここまで描ける体力はすごい。しかし、アブノーマルな関係にあって、そうせざるを得ない哀しみとか孤独といったものが伝わってこない。人殺し、近親相姦という禁忌を犯しといて、二人はちっとも苦悩していない。普通の人はどうしようもない地獄に堕ちるんじゃないの?人を殺しましたが,何か?親子で愛しあってますが、何か?そう開き直って言ってしまえば何でもアリみたいだが、世の中には在ってはならないこともある。それを犯すだけの必然が二人にあったのか?玉の輿にのる主人公は、自分の犯した罪に無自覚としか思えないが、彼女に対して,嫌悪感も痛ましいという気持ちも、何の思い入れもいだけなかった。主人公が凡庸で魅力がないと言うか,もっと、邪悪でエゴイストで妖艶な主人公だったら、こんなぶっとんでる設定にぴったりだったかも。
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No.10:
(5pt)

しびれました。

読み終えたあと、最初からページをめくりたくなる本と出会ったのは、本当に久しぶりでした。いつまでも主人公や風景が頭のなかに残り続けます。こんなにも強烈な余韻を残す本との出会いも、久々。
構成、風景描写、文句なしに引き込まれますし、濃密でありながら少しもどろどろとしておらず、色んな意味でバランスが絶妙。
近親相姦ものと敬遠する必要はまったくないように思います。むしろ下手な恋愛小説よりもよっぽと切なく、あらゆるエッセンスが凝縮されているように感じました。
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No.9:
(4pt)

引き込まれる凄さ

 北上次郎氏が「素晴らしい」と絶賛(「本の雑誌」12月号&「週刊ブックレビュー」)してたので、この作家の作品を初めて読んだ。以前からちょっと気にはなっていた作家ではあったが、なんとなく手を出しかねていたのだった。
 で、読み始めて引き込まれた。これはなかなか凄い!なんというか、まともじゃないのだが、ついついもっと覗き込みたくなるような、暗い魅力がある。
 異様な人物造形がまずある。外面から描く描写力が強いし、内面をストレートに表出する手法もうまい。そして自然描写も非常に巧みで、匂って来るような迫真力がある。
 登場人物が章ごとに語り手を交代して一人称形式で書かれる、という形式はなかなか効果的だ。しかもそれが時間をさかのぼって行くという斬新な展開は実にうまい、と言うべきだろう。謎の由来が徐々に解き明かされて行くという一種の快感を与えるのだ。
 しかし、小学6年生の眼で書いてるはずの文章中に、そんな年の子はとても使いそうもない語彙が出てくるのは、ちょっと綻びと言えるかも。つまりそれは「神」である作者が形だけ一人称を使っている〈一人称的三人称〉に過ぎないじゃないか、という部分だが、いやいやどうして、語り手の〈感覚〉の生々しさがよく描かれている。
 思い出したのが、最近読んだ唯川恵の「病む月」で、あれもいわば恋愛小説版「異形コレクション」だったわけだが、「異形さ」にかけてはこっちの方が上だろう。万人向けとは言い難いが、小説読みならお勧めだろう。 ところで、〈娘は父親の体臭を嫌う〉というインセストタブーを回避する生理的仕組みがある、という説を聞いたことがあるのだが、どうなんだろう?
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No.8:
(5pt)

タブーに対する嫌悪感よりもただ悲しい。。。

父=養父と娘。
一見するとタブー恋愛小説本。
近親相姦ものは嫌悪感を募らせる後味の悪いものが非常に多いけ、どこれは珍しく嫌悪感がない。
たぶん、欲望よりも満たされなかった想いの方が強いから。
始めに現在があって、過去を順繰りにたどる構成になってる。
最初の章はあっさりとした感じだけど、読み進むうちどんどんと深みに引き込まれていく。
なぜ、求め合ってしまうのか。
なぜ、親子なのか。。。
とても深い。
過去にたった1個のボタンを掛け間違えてしまったばかりに、普通の家族にはなれなかった悲しさ。。。
読み進めては最初の『現在』に戻り、また進んでは戻る。
とても読み応えがある。
もう3回も読み返しているけど、まだ自分の中で昇華しきれていない。
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No.7:
(5pt)

圧倒されて、のめりこませる世界

参った。圧倒されてのめり込ませる本だった。
越えてはならない一線を越えてしまった淳悟と花。
この物語は過去を辿って主体が変わるので、あの二人に何があったのかが少しずつしか分からないもどかしさと、各章を読み終わる毎に読者にも輪郭が見えてくる怖ろしさが淫らな世界となってまとわりついてくる。
読後、淳悟と花がいつまでも消えない。
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No.6:
(4pt)

凍った景色

ストーリーテラーであり、卓越した文章力の著者だから、グイグイ読めてしまった。
話自体に斬新さはないけれど、魂のぬめりみたいな雰囲気は出ていたし、
なにより風景の描写がスゴイ!海、流氷、寂れた街、貝殻が埋めてある歩道。
これが書ける作家は、イマドキ稀有だと思うし、これを楽しめることは僥倖だと思った。
冬の紋別に行ってみたくなる!
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No.5:
(5pt)

一見限りなく「普通」の作品。

エキセントリックな作風を得意としてきた作者の、
一見限りなく「普通」の作品。
しかし設定そのもののエキセントリックさや
現在から過去に遡っていくミステリー的な構成、
特異な言葉遣いなど、紛れもなく彼女の毒に溢れている。
その昇華の完成度ゆえ一般的小説を装うことができる、
という意味で、作者の現時点での
最高傑作であることは間違いないだろう。
今後の作品が本当に楽しみだ。
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No.4:
(5pt)

濃密で甘やかな記憶の物語です

桜庭作品は初めてです。しかもジャケ買い(黒い帯との組み合わせがまた見事です)。ヒロインの花さんとお父さんの淳悟さんの秘密を抱えた濃密なかかわりを描いた中長篇です。
花さんの結婚式からカットバックした形で、2人のつながりを描いていきます。お互いに家族を失っている花さんと淳悟さんが家族になったわけが少しずつさかのぼって解き明かされていきます。タイトルのとおり、多くが花さんの目線で描写されていますが、かえってそれが淳悟さんの輪郭を際立たせていく仕掛けで、淡々としながらもスピーディーに読ませます。濃いドラマですがドロドロ感は薄く、ラストもすっきりとしています。
淳悟さんがもう、「影のよう」でなくて影そのものです。世間の父親年齢よりはるかに若く、静かで貴族的でうらぶれていて破滅的。誰に危険を及ぼすわけでもないけど、全てが花さんのためでクレイジー。彼のキャラクター造形はたまらなく魅力的ですが、現実にこんな人がいたらヤバ過ぎ(笑)。
なぜ2人はそんなに惹かれあうのか、ホントのところはどういう関係なのかちょっと曖昧な部分(掘り下げずにぼかしてある部分と、2通りくらいに意味が取れる部分がある)があるので、もう少しページを割いてこのあたりを描いて欲しかったとも思いますが、これは2人の苦しくて甘やかな記憶を描く作品であってミステリじゃないので、それを合理的に説明してしまっても意味がないのだろうなぁと思います。
スガシカオの「あまい果実」という曲をほうふつとさせる作品世界に文句なく☆5つ…といきたいのですが、もうちょっとだけでもクリアにして欲しかった点もあるかなという私のわがまま分を引いて、実質☆4.5です。ごめんなさい。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302

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