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私の男
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私の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 61~80 4/16ページ
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背徳的なセックス描写があって、読んでいて気分が悪いです。ちょっと興奮してしまう自分がよけい気持ち悪い。 物語は時間を遡る形で書かれているので、ラストシーンは一番最初ということになります。そこでもう一度最初から読むと不思議なカタルシスを感じることができるのです。 近親相姦という極端なシチュエーションに感情移入して読んだあと、我々の価値観に近づいた2008年の花ちゃんはほっとします。 家族とは、親子とは、依存とか自立とか。そういうテーマだけがきちんと心に残る不思議な小説です。 | ||||
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怪しい気持ちになります。 性描写ではなく、父娘の淫靡な愛情に心が波立ちました。 映画はすべてを壊しました。 是非原作を読んでいただきたい | ||||
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最後まで読んでからもう一度読むと、さらに深く二人の世界を感じられたように思います。 「親子」の愛ならば、個人的には一線は超えないでいて欲しかった気もしますが、 殺人という行為に相当する境界であり、二人の孤独を表す上では相応の交わりだったのかもしれません。 その部分は女性として、ちょっとひいてしまいましたが、、 心の描写は繊細で本当に素晴らしいなと感じました。 | ||||
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映画化されて話題になっていたので、原作を読んでみたが気持ち悪かった。 気持ち悪さから、最後まで読まなければという感じであった。 近親相姦、死体と何年も同居、死体の人物のお化けも出てくるし、 おまけに北海道の冬の海の描写が暗いイメージになるし、主人公の喫煙マナーの悪さがキャラクターなのだろうが、とても不愉快であった。 | ||||
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プロットと構成は良いが描写が一辺倒。 テーマも、狙いすぎな感じが辛い。 | ||||
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これから読む方のことを考えて詳しくは書きませんが、もっとも苦手なテーマであるにも関わらず、一気に読んで舌を巻きました。きっとヒロインの腐野花が能動的だからなのと、この名前に見られるように、どこか現実感が薄い夢見がちな表現力に救われているのだと思います。各章で違う人物を主人公に立てた構成や、人の心情の描き方など深くて上手い! 初桜庭一樹体験でしたがファンになりました。 | ||||
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桜庭さんの本は何冊か読んだことがありますが、この本はテーマがよくわからなかった。エロティックなシーンもエロさを感じなかったし、文章も稚拙。何がいいのか全くわからない作品でした。 | ||||
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結構期待して読み始めましたが、のっけから、わたしの男、わたしの お父さん。逃げ出すの。離れられない。そんな訳のわからない文章に、 かなり戸惑いました。 少しづつ、進んでいくうちに、ようやく内容がわかり始め、なるほど、 それで。と呟きながら、破滅的、自殺的な世界に少しづつ、ちょっとづつ 近づいて行ったのですが。残りページ、僅かになっていくのにお話の、 結末は如何に。 この終わり方ですか。 なんか、得体のしれない九本くらい尾のあるキタキツネに化かされた みたいな感覚でした。 狐は可愛らしく近づいて、寄生虫を忍ばせて、やがて人を滅ぼす。 因果関係とは言いますが、親と子と、殺人と、絡まりあう、二人の 肉体と、精神は、この新たな出発と、未来に同じ運命をもたらすので しょうか。 40点。 全てが一人称で語られる、一つ一つの物語が、その織りなす一言 一文が、女性のところがとてもしっくりくる。この方ひょっとして女性? と思っていたら、そうみたいですね。 大好きな街、紋別の風景がやっぱりいいんですけど、ちょっとねえ。 困りました。 | ||||
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一章から息苦しくて沼の底に引きずり込まれて底に住んでいる人なのか妖怪なのか分かんない生き物に「私の一生を聞いてくれ」って言われてる気分だった。 表現やストーリーの進め方は凄く巧みなので余計に、花の大人らしさと子供らしさが入り混じった語り草がいつまでもしんどい。 平仮名使いが多かったり、冷めた感情をぶつけたり、嫌悪感を覚えるほど拒絶しているのに恋しがったり。 ただひたすらに求め合う姿は真っ当からは外れているけど、手探りで重ねていく二人を逆行して見れたことで徐々に重石が外れて行くような気がして読み進められました。 過去に逆行することで「こういう理由があるから歪んでるんですよ」って納得するんじゃなくて、過去にさかのぼることで二人の雪解けの様子を見たような。 重苦しい二人を取り巻く空気はこうやって濃くなったんだなぁと感じられた気がしました。 淳悟の愛が歪んでいようと肉欲だろうと愛情をただ欲しかったであろうと花の生活面の面倒を(食事面とか身の回りとか)きちんと見ようとしていた光景が見れたのが唯一の救いでした。 こんなに感想が纏まらない本は初めてだ……。 登場人物全てに感情移入できなくて、淡々と雪国の風景を見てるようでした。 | ||||
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謎めいた女性と,その養父. 2人の間の秘密と2つの罪が,過去にさかのぼる形で明かされる. 女性心理の描写がとにかく濃密である. なんだか薄気味悪い背徳感と,それでいて引き込まれる魅力がある. 奥深くで結びついた関係性の描写と, そのよって来たる所以の秘密が小説のテーマとなっている. この関係にリアリティがないと感じる方には合わないのだと思うが, 後味の悪さに対して評価を下げるの筋違いだろう. まさにそれを狙った小説なのであり, 忘れられない嫌なものを見てしまったような強い印象を受けてしまったら, 作者の勝ちである. | ||||
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娘と父。 ひどく歪んだ家族の形を描いています。 少し爪の甘い部分(花の結婚生活、死体の処理、淳吾の行方等々....)もありますが、 この作品の重点はリアリティではないのだと思います。 色んな登場人物の目線から物語を描き、 時系列を逆さまにして過去を遡らせる構成にした事によってぐっと2人の関係性や愛に目を向けることができます。 妙に大人っぽい花の受け答えや情念深い小町とのやりとりも女性ならではだと感じました。 ですが、読者を選ぶ作品ではあるので星3つを選ばせていただきます。 | ||||
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良いと思いました。一人称で綴られる文体は癖がありますが、読み進むうちに気にならなくなりました。著者の作風なのでしょうか?何冊か買いましたがこの作品が好きです。映画化され見たいと思いましたが、原作を読んだ後だと大概ガッカリするので多分見ないでしょうw普通に面白かったので星よっつーーーー。 | ||||
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「生きろ」と言ってくれた義父の言葉を真摯に受け取れない花が哀れ。 肉の繋がりでしか愛を実感出来ない二人が哀れ。 津波、流氷、オホーツクの描写は上手いと思った。 | ||||
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若ければ、肉体的であれば、華という感じが、気持ち悪い。全体的にカサカサしていて、文学の香りとか、熱気とかがなく、物足りない | ||||
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見てはいけないものを見た、といった感じです。 でも小説だからこそ、そんな世界を見るのもありだと思いました。 賛否あるとは思いますが、読んだ時間というコスト以上の価値がありました。 | ||||
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最初の数ページ読んでも惹かれるものがなく、その後を読むのを止めた。 | ||||
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良かったのかと言うより、個人的嗜好の飲んだ医だと思いました。映画も見ましたがガッカリしました。絶対に原作を読むことをお勧めします。 | ||||
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結論を申し上げますと、本作は、作者が伝えたいことが不明瞭であるように思われる作品でした。 レビューの多くは、本作の近親相姦というテーマが、そもそも道徳的・生理的に受け入れらないという論調が多い中で、敢えて異なる観点から感想を申し述べるのであれば、このような重いテーマを題材に取り扱うのであれば、作者はさらに深く洞察を掘り下げる必要性があったように感じられます。 本作においては、近親相姦に至った動機を、登場人物である淳悟と花の、心理学的な共依存に原因を求めていますが、そもそも淳悟と花が共依存の精神構造を持つに至るプロセスの描写が不十分であるように思われました。 淳悟と実母との関係性、花と奥尻島の両親との関係性を詳細に説明して、共依存の精神構造を持つに至るプロセスを詳細に著述できていたならば、本作における作者のメッセージが、より明確になったように思われます。 | ||||
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映画の宣伝だけを観て興味を持ったのでこの本を買いました。 浅野忠信のイメージが先行していたせいもあるのかもしれませんが、 冒頭から、淳悟はどうしようもない男みたいなのにとてもとてもかわいらしく、 最後まで憎めない魅力的な男でした。 過去へ遡っていくかたちでストーリーが進んでいくので、 どうして二人がこうなったのか、という意味がだんだんと、切々と伝わってきます。 内容に批判的なレビューもあったりして私にはそれが意外でしたね。 いろいろな捉え方があるようですが、私は花に自然に感情移入して読んでいました。 淳悟をたまらなくいとおしいと思いました。 最後の章を読み終えてから最初の章を読み返すと、何とも言えずもの哀しい・・・です。 表現がグロテスクな部分はあるのですが、それなのに「とても美しい小説」という印象が残る 不思議な読後感です。心象と情景描写が細やかでその場に自分がいるような感覚で読めました。 読む人それぞれに感想が違う、そこが面白いところなのではないでしょうか? 映画も観てみたいけど観ない方がいいかもしれないですね。 二人の世界が違う描かれ方をしているかもしれないので。 | ||||
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父娘の近親相姦物の小説は過去に「聖少女」倉橋由美子著を読んでいたから、インモラルであっても読み始めの最初はありかな~。と思った。 この親子、一人にしても2人にしても外を出歩く様子は抒情的な描写で好きだ。 でも倉橋作品と決定的に違うのは湿度、体温を感じる事。2人で肌を合わせていると人間の体温、人間から発せられる湿度が2人の間に生じて来る。 倉橋作品は唯唯観念的。でもこの2つの父娘カップルの共通することは、このままでは何も進展しないで、破滅になってしまうこと。 倉橋作品の聖少女はタイミング良くパパは前立腺がんで死亡(だったかな)?美紀は「僕」と結婚する。 腐野親子は名前のとおり、殺人を犯しながらも逃避行して2人の絆を深めていったが、このままでは、2人とも共倒れになると、花が一般的には理想的な結婚相手を見つけてこの閉塞した関係を抜け出す。(抜け出し切れたかどうかは読者の想像) 倉橋作品は、硬質で感想した世界。男女間の湿度、体温を感じられるような関係描写はみられない。あくまで淡々と。 本作は花、淳吾が2人きりになると、「腐野」になる。まるで腐敗した、水草が富裕しているアクアリウムの中みたいである。 これは抜け出さねばならないであろう。でも淳吾は限りなく不器用ながら、限りなく母をもとめながらも花を求める。 これが、血がまといつく、閉塞感のある関係なのだろうか。 倉橋作品は個人的意見を述べさえて頂くならば、パパと未紀の関係は個人主義があった。 でも腐野父娘には個々人の境界線がたびたび切れる。これが、湿度で熱感で、寒い外でも、淳吾が花に浮気を着せる意味なのだるか。体温、湿度、お互いの鼓動、呼吸、これを実感してしまうのが私には倉橋作品との違いであり、家をテーマに追及する桜庭一樹の作品なのだと思った。 外の景色の情景描写は大変美しかった。私自身、映像が浮かんできた。 でも、9歳の花に淳吾のあの行為はちょっと、さすがに。 | ||||
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