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私の男
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私の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 81~100 5/16ページ
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まず、「近親相姦」ではなく、正しくは「近親姦」です。私は仕事柄このあたりのテーマは見過ごせないんですよ。すごく不快。 作者は特別なメッセージのためにこのテーマを扱ったのではなく、インパクト重視でしょうね。 これは養父が少女に長期に渡り性的虐待を行うという悲惨な話を美化していますね。そのあたりの徹底した取材や考察があればこういう浅い話にはならないでしょう。作者の考えの根底は強姦神話に通じています。つまり、性犯罪者が、「女性は嫌だと言ってもほんとうは喜んでる」的な勝手な妄想を言い、また社会も、強姦された側にに非があるといった認識から抜け切れていないということが、この本が容認され、映画化されることからもよくわかります。 性犯罪者/性虐待者が「だって愛しているんだから」「あの子が誘ってきた」とかね。この本の主人公がまるで喜んで性的関係を受け入れているかのようにわざわざ描写しているあたりが、浅はかだなー愚かでなんにも考えてないなー意地悪いなー、と。少女に、親の本物の愛と、ただの肉欲で迫る人間の行為を整理して対応できると思いますか?性行為をされたって、大事な「おとうさん」が喜んでくれるなら、受け入れて適応せざるを得ないんじゃないでしょうか?嫌悪感だしたら「おとうさん」かわいそうでしょ?この作者によって主人公の少女は意味もなく何重にも尊厳を踏みにじられたと思います。 この作者なら監禁事件も「そんなに愛されて束縛されて幸せ」って言うんでしょうね。地獄を知らない人間がこういうものを書いてはいけないですよ。 性虐待や肉欲を愛とか言われてもねえ。映画化とかありえないです。 不買運動レベルの性犯罪者/性的虐待者容認小説です。 | ||||
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直木賞受賞作にして映画も国際的な賞を受賞した作品。 名作と思い読んだが、どうも納得できないところも多い。 確かに桜庭一樹は文章表現はメチャクチャ上手いが、技巧に走りすぎて、読者に感情移入させる力はイマイチだと思う。 細かい点で言うと、 ・第1章が微妙 ・時系列をさかのぼる手法は、成功してるとは言いがたい ・殺人の部分が、そんなに効いていない ・一番重要な「近親相姦」に、そんなに強いインパクトがない という感じだろうか。 とはいえ、小説としてはよくできている分類に入る(当たり前だが)。 また、東日本大震災の遙か以前に、震災孤児を主人公にしている作者の洞察力にも敬意を表したい。 | ||||
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「情景描写がくどい」という意見が多いが、私は良かったと思う。 北国の情景が鮮明に浮かび、聖地を巡礼したくなった。 また情景描写は、二人の心理をも雄弁に物語っていたと思う。 が、情景描写だけでは物語は成立しない。 直接的な心理描写が、この小説には不足している。 故に薄っぺらい雰囲気が終始漂っているように感じた。 何が言いたいかというと、もっと丁寧に描いてほしかった。 以下はネタバレ。 インモラルな点については特に文句はないが、実の親子である必要はなかったと思う。 ショックを盛り込めば良いというものではない。 | ||||
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桜庭作品の中で一番エロティックかつミステリアスな雰囲気です。主人公たち親子の設定がいい。時間軸の構成も効果的。濃密な大人の時間に浸りたくなったときに、読み返したくなる傑作です! | ||||
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救いようのない内容です。読まなきゃよかったと後悔した作品の一つです。 | ||||
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あらゆるものが障壁ではなくなってきている現代では、「親子」は残された最大ともいえるタブーではある。悲しい愛を紡ぐのに障壁は必要かもしれないが、未成年、それも9歳のこどもを無理に性行為に及ぶことは児童虐待。『彼』が無欲で他事に淡泊であり魅力的であるように描くが、こどもへの性欲が抑えられない犯罪者としか思えなくなった。文学であっても、とにかく二人の姿に美しさが感じられず、個人的には反吐が出る物語である。残念。 | ||||
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第1章から読み始めました。 感想は「淳悟が消えたことで、花は大変な恐怖と焦りを感じている」ということでした。 依存しあって暮らしてきた花と淳悟、その淳悟が消えてしまったことで、依存する相手が誰もいなくなってしまうのです。 結婚相手など初めから依存する・頼る相手ではないと花は思っていたでしょう。 彼女は一生不安を抱えて生きていくのだと思いました。 途中のことは書きませんが、最後の章で、皆さんが言う「性的虐待」という言葉に疑問を感じました。 9歳女児が、大人の男に体を舐められることを「虐待・被害者」と感じていたか解りません。 しかし少なくとも「嫌がってはいない」のです。 一方的に強要された行為、なのか、これは「虐待に相当するのか」、「虐待とは何か」というのが私の感想・疑問です。 しかも花は、淳悟が自分に「母親・血を求めている」ことにはちゃんと気づいています。 だからこそ最後に強く手を握りあい、「この手を、わたしは、ずっと離さないだろう。」というのでしょう。 よって、二人の関係は、「花が主導権を握っている」と思いました。 | ||||
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しょうもなさすぎる……映画に興味あり、そういや直木賞だったよなと思って読んでみた。 いちいちイライラしっぱなし。これは文章?最初の一文からまったく意味分からず。こういうの、駄文って言うんだよ。 しっかし、同じ表現が多すぎる。連載だったからそうなったせいもあるだろうけど、単行本するなら加筆修正くらいしてほしいわ。 小文字のひらがなには虫唾が走り、延々と続く海だの雪だのの貧乏くさい表現。 すべてが凡人の想像力内で、新鮮さや驚きすらない。 近親相姦?いいえ、この小説にそもそものテーマはないです。ミステリーにもなってない。 あとがきの作家が絶賛してるが、恥ずかしくないのか? 直木賞の選考委員だって面白いもの書けていないもの、こんなんで受賞できるんだろね。 流し見レベルのテレビの2時間ドラマの脚本ならまだ許せるだろうけど。 お金払って読む価値はないです。 | ||||
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この作品については、発表されて直木賞を受賞した時、もろもろ議論があったものと想像する。 インモラルな世界。それが基軸であり、そこをもって淳悟と花の二人は、この作品中で時間を遡りつつ、その本姿を読者の前にさらす。 確かに、非現実な関係、不道徳な関係を精緻に描写し、その臭気や触感を読者に体験させようという作者の試みは、恐らく成功しているのであろうと思う。 それは、エロチックでありながら、やはり、何か性(せいではなく、さが)に基づいた倒錯であろうと想像され、更に遡った、淳悟の世界のことも、実は想定されるのだろうと思うが、そこは描かれない。むしろ、その想像される世界に、この作品の本源があることは容易に想定され、それが、「私の男」を生み出し、花を生み出したのだと作者は語っている。 | ||||
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一気に読んで、 おもしろいことはおもしろかったけど、 もう一度読み直そうとは思わなかった。 なんにも心に残らなかった。 | ||||
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映画を観た時のもやもやがとれた。映画では、ずいぶん重要な部分もカットされているがいいのかなと。 「血」についてのこだわりがよく出ていた。 | ||||
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2007年に出た単行本の文庫化。 第138回直木賞受賞作。 著者の分厚い作品群のなかでは、例外的にストーリーがしっかりとまとまっており、脱線が少ない。そのため、わりあいと読みやすく、結末にも納得がいった。 じょじょに過去へとさかのぼっていくタイプの物語なのだが、主人公というよりは、「私の男」の変貌ぶりが印象的だった。 | ||||
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設定は興味深く、ショッキングなものの、キャラクターがあまりに陳腐すぎる これまでのライトノベルでの書き方と大差ない表現方法で物語のリアリティを著しく削いでいる | ||||
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章ごとに、一人称が変化する文体が上手く活かされている。 けど、結論は、やっぱり藪の中?なのかな。 | ||||
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まあ、平たくいえば、マザコン男との、近親相姦の話。実写化して、なにか訴えるものがあるかなぁ。 | ||||
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私自身にはありえない世界だと思いましたが 本当にわかり合えるには血のつながりが 必要なのかな、と思わされました。 でも苦しいだろうなぁ。 二人のこの先が知りたくなりました。 | ||||
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内容はとても重いけど・・・唯一無二のお互いを求める姿に引き込まれてしまった。 | ||||
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フィクションにあまりリアリティーを求めるものではないと思いますが、「花」はあまりにも子供らしくありません。おかあさぁん、などと言ってすがりついて性的虐待をはたらく養父(実は血の繋がりのある)を特に嫌悪するでもなく受け入れて慈しむような子です。9才の女の子にそんなことがあり得るのだろうか、と思いました。押し入れに何年も死体をしまっていてなぜ近隣住民にばれなかったのか、どうして大塩さんのカメラのフィルムは現像されなかったのか、など、突っ込みたいところはまだまだたくさんありますがとりあえず置いといて、花はどうして美郎と結婚しようと思ったのかが一番の謎です。「おとうさん」を愛して殺人まで犯し、そうまでして一緒にいたいと願った相手を捨ててアッサリと結婚するか?と思いました不毛な関係を断ち切ろうとして「おとうさん」と正反対の人と結婚したのか、「おとうさん」以上に美郎に惹かれたのか。結婚に至るまでの過程をもう少し掘り下げて欲しかったと思います。なんだか中途半端でした。 | ||||
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禁断分野の中で、上手にまとめられ、大変好奇心を持って読みおえた。 微細な部分に深く、入り込んでいないので、案外抵抗なく読み終えた。 | ||||
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「チェイン・ギャング」鎖に繋がれてお互い身動きのとれない2人の囚人。彼らがとらわれているのは、共有している過去の秘密であり、失った「家族」なるもの・・・。近親相姦という非常にショッキングな内容を扱っていますが、この物語の根底にあるのはもっと深い人間の依存する本能や、失われた家族に対する飢えにも似た本能だと思います。 チャプターごとに語り手と時代が変わって、色んな方面からストーリーを追う構成がおもしろい。 「七竈」といい、北海道の田舎が舞台の近親ものですね^^; | ||||
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